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06:「CHANGE!!」 女子日本代表 久手堅 笑美選手

「CHANGE!!」
久手堅 笑美選手(トヨタ自動車 アンテロープス)

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久手堅 笑美選手は、2011年FIBA ASIA選手権大会(兼 オリンピックアジア地区予選)で日本代表に初選出され、昨年行われたFIBAオリンピック世界最終予選とともに、2回に渡りオリンピック予選に出場。「昨年の世界最終予選は私も含め、チームはもちろん、日本全体が本当に悔しい思いをしました。一昨年の長崎県大村市で行われたアジア予選で出場権を獲っていれば、そんな思いをしなくて良かったわけですし、開催国にも関わらず勝てなかった長崎の時も本当に悔しかったです」と出てくる言葉は悔しい思いしかない。2大会にわたりオリンピック出場を逃した「その悔しさを晴らすためにも、今年のアジア選手権は絶対に優勝を取るつもりです」。それは久手堅選手だけではなく、日本代表が掲げる今年の目標でもある。

メンバーが入れ替わり、初選出された選手が多い今年度の女子日本代表候補選手。久手堅選手と同じポイントガード(以下、PG)のポジション争いをする選手には、日本の二枚看板である大神 雄子選手、吉田亜 沙美選手を筆頭に、岡本 彩也花選手、町田 瑠唯選手、そしてルーキーの三好 南穂選手が名を連ね、初選出選手された若い3人も期待値高い実力派揃い。トヨタ自動車では全幅の信頼を寄せる司令塔として活躍する久手堅選手だが、日本代表での2年間は大神選手と吉田選手のバックアップを務める3番手のPG。

昨シーズンのWリーグの序盤戦は怪我で戦列を離れていたが、復帰後はすぐさま活躍してチームに貢献。そして、今年1月に行われたオールジャパン(皇后杯)では悲願の初優勝を果たし、日本一に輝いた。その自信を糧に、そろそろ二枚看板の間に割って入るくらいの欲が欲しいところだ。しかし、久手堅選手から返ってきた答えは、「周りの方には『もっと欲を出せ』と言われています。でも、私自身はさほど先発に固執することはなく、吉田選手をうまくフォローして、少しでも長く休ませたいことを第一に考えています。それと同時に、その時に自分がしっかり力を発揮しないと、吉田選手の負担も増えてしまうと思っています」と話す。若手選手が入ってきたことで、「新たな刺激はもらっています。簡単にポジションを渡したくない気持ちもあります」と述べている。

怪我から復帰した後、チームを上向かせたことで、その存在感はさらに高まり評価は上がった。「トヨタの変化は当事者なだけに自分では分かりませんが…。怪我から戻った時にやるべきことをやるだけ、と思ってプレイしていただけです。自分が出ている時と、怪我で出ていなかった時のチームの違いは、自分では分かりませんが、周りからも同じような言葉をいただき、自分自身としては自信にもなりました。さらにやらなければいけないと思って突っ走ってきたことが、今こうしてここにつながっていると思っています」。これまでの2年間、練習後も黙々と走り続けていた久手堅選手は、ストイックなイメージが強い。それゆえに、自分を過小評価しているのかもしれない。

アジアの頂点を狙うためには、一人ひとりのレベルアップが必要不可欠だ。「今までと一緒ではいけない部分があります。控えめにプレイしてしまうとチーム力もアップしませんし、周りの方から『もっと欲を出せ』と言われている部分もその辺だと思います。そういう気持ちはもちろん、プレイ面でもガードとしてもっとチームをリードしなければいけませんし、個人の得点力が求められていると思います」。
これまで控えガードという心構えが、気持ちまで控えめにさせてしまっていた。「私が日本代表に入った意味について、周りの方々からは『あなたで何かを変えて欲しい』という言葉をいただいてきました。その言葉をしっかり意識して、今年はもっと欲を出していきたいです」。

日本代表では交代選手としてコートに入り、流れを変えてきた。今度は、先発PGの座を奪う競争を生み出しながらチームを活性化する、そんな変化をもたらせることに期待が高まる。久手堅選手はオールジャパンでJX-ENEOSサンフラワーズを破り、優勝に導いた日本一のPGなのだから──。

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久手堅 笑美(くでけん えみ)
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コートネーム:ユイ
生年月日:1984年8月3日(28)
ポジション:PG
身長/体重:165cm / 61kg
出身校:西崎小→高嶺中→北中城高→拓殖大
出身地:沖縄県
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第24回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権 長崎/大村大会(2011/日本) 第3位
FIBA女子オリンピック世界最終予選(2012/トルコ) 出場 他
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