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2019年度U15ナショナル育成センター(女子) 第1回キャンプ 開催報告

2019年10月10日

選手を指導する萩原美樹子コーチ (写真中央)

U15ナショナル育成センター 第1回キャンプの様子

 世界に通用する選手の育成を念頭に、年代に応じた技術指導、フィジカルトレーニング等を行う「ナショナル育成センター」が今年度もスタートしました。2019年度はU13、U14、U15の3カテゴリーで実施されます。
 最初に行われたのは「U15ナショナル育成センター(女子)」。9月27日(金)~29日(日)までの3日間、トライアウトを通過したU15世代の28名の選手が味の素ナショナルトレーニングセンター(東京都北区)に集まり、萩原美樹子コーチの下で、第1回キャンプを行いました。

 今回のキャンプでは、1対1からのフィニッシュ-ーたとえばフローターシュートや、ユーロステップからのリバースシュート、ハンドオフでボールを受けた後にスピンムーブでアタックする技術などを練習しました。世界的な潮流としてスクリーンを使った戦術が多くの国で使われていますが、その前段階として1対1でどこまで相手を攻略するかにフォーカスしました。
「どれだけスクリーンを多くセットしても、またそれをうまく使えても、最後は1対1のフィニッシュ力がないと国際ゲームでは戦っていけません」
 萩原コーチは1対1の重要性をそう説きます。

 そうして1対1で自分のディフェンスを破ったときに、もしほかのディフェンスが寄ってくれば、チームメイトとの連携が生まれます。今回のキャンプで1対1と併せて行われたのがスペーシングです。よりよいスペーシングを取ることでボールマンが守られたあとの攻撃がよりスムーズになっていきます。参加した選手のなかには日常のチームでセンターを任されている選手もいますが、今回は28名すべてがツーガードポジション、両ウイングのポジションに立ち、ボールの動きに合わせて適切なポジションに移動していく動きを練習しました。ディフェンスをつけていないときはスムーズにできていたことも、ディフェンスをつけると微妙な調整も必要になってきて、混乱するような場面もありました。

 それでも3日間をかけて練習を行うと、選手たちもかなりの理解度を示し、最終日に行われた4対4では、萩原コーチが何度も「今の動きはよかったよ!」と声を掛けるシーンが見られました。

「今回のメンバーは(2年前の)U13のときから選ばれている選手もいますが、一方で『これまでいなかったよね』という選手もいて、あらためてこの世代は後からグーッと伸びてくる選手もいるんだなと気づかされました。またここ数年、継続的に見させていただいて、すごく上手になるなとも感じました。実際に3日間のキャンプを行ってみて、15歳になるとかなり理解度が進んでいることを確認しました。もちろん時間がかかるケースもありますが、こちらが言っていることを理解してくれて、3日目になるとある程度の形になっていると感じられました」
 萩原コーチはそう手応えを語りました。

 また、キャンプと同時期にインド・バンガロールで開催されていた「FIBA女子アジアカップ2019」もよい影響を与えたようです。選手たちに女子日本代表が行うスペーシングや、ドライブからの合わせなどを実際の試合映像で見せたところ、その翌日からまた動きがよくなったといいます。自分たちの行っている動きをよりイメージしやすくなり、また自分たちが日本代表と基本的に同じことをしているという自信にもつながったようです。

 そうした前向きな選手たちだからこそ、今年度はあえて協会側から指名せず、キャンプの感想を自ら話してくれる選手を求めたところ、積極的に手を挙げてくれた選手が2人いました。昨年度のU14ナショナル育成センターにも参加した菊地実蘭選手(静岡・沼津市立沼津高等学校中等部3年)と、今回が初めてのナショナル育成センター参加となる樋上さくら選手(大阪・堺市立平井中学校3年)です。

 昨年度のU14ナショナル育成センターで最終キャンプにまで残った菊地選手は、それが「自信になって、その自信を胸にプレーしてきました。今回はその経験を生かせてよかったです」と、昨年からの継続に自信をのぞかせていました。そのうえで今回のキャンプについても手応えを口にします。
「自分のチームではセンタープレーを主にやっていますが、国際的に考えるとセンタープレーだけでは通用しないので、スペーシングを取ってからのカッティングやドライブなどを学べてよかったです」

 一方の樋上選手は、最初こそ参加者のレベルの高さに不安も感じたそうです。しかしそのレベルの高さが功を奏し「選手のレベルが高いし、練習の環境もよくて、萩原コーチの指導もあって、チャレンジすることや、国際基準で考えたり世界で戦うことを意識しながら練習ができました」と3日間を総括しました。また、初めて味の素ナショナルトレーニングセンターで練習し、隣接するアスリートビレッジでの寝食に「環境がすごくよくて、食事に関しても栄養指導を受けて、どういったものを食べたらいいか、どういった種類のものを合わせて食べたらいいかを学びながら生活をすることができました」とも語ってくれました。

 技術面はもちろんのこと、栄養やトレーニングなど様々なことを吸収していくナショナル育成センター。U15(女子)の第2回キャンプは、今回の28名から20名にメンバーが絞られ、10月25日(金)~27日(日)の日程で行われる予定です。

 
■2019年度U15ナショナル育成センター(女子) 第1回キャンプ 主な実施プログラム

◆1日目 9月27日(金)
・開講式
・ジャパンズウェイ、行動規範説明
・クリニック
・トレーニング
・栄養講習
・講義

◆2日目 9月28日(土)
<午前>
・朝練習
・クリニック

<午後>
・クリニック
・トレーニング
・講義

◆3日目 9月29日(日)
・朝練習
・クリニック
・閉講式