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【大会前特集(3)】トップコーチによる“盗み”のススメ

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2013年3月22日

ジュニアオールスターは大田区総合体育館をはじめ、7会場にて開催。近くの会場へ足を運んでみよう!

全国ミニバス大会は代々木第1・2体育館にて、7面で開催される。うまくなるために、試合を観て、技を盗もう!

 来る3月28日(木)から30日(土)の日程で、「第26回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2013(ジュニアオールスター)」および「第44回全国ミニバスケットボール大会」が開催されます。
 どちらも47都道府県の代表チームが参加して、日々の練習の成果を発揮するだけでなく、交流や競技力向上を目指しています。
 大会開幕まで、あと6日。大会を2倍楽しむ方法を、過去の大会を振り返りながら、4回に分けてご紹介します。



 人からモノを盗(ぬす)んだり、奪(うば)ったりすることは犯罪(はんざい)です。絶対にやってはいけません。
 しかし、バスケットボールでは盗んでいいものがある。

 その1つは「相手の持つボール」だ。ドリブルスティールやパスカットでボールを奪えば、自分たちの攻撃機会が増える。ボールはぜひ奪いたいものだ。またゴールも奪っていい。むしろ相手よりも多く奪わなければ、試合に負けてしまうため、奪わなければいけないと言った方がいいかもしれない。まだある。それは「うまい選手のうまいプレイ」だ。これを盗むことができたら、個人のレベルアップは間違いない。しかもこれはコートの中だけではなく、ベンチや観客席からでも見て盗むことができるという点で、誰にでもチャンスがあるターゲットだ。

 今年1月に開催された「第79回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会」で、初優勝を果たしたトヨタ自動車 アンテロープスの後藤 敏博ヘッドコーチは言う。「必ずどこかのチームに『この選手はすごい!』と思える選手がいるものです。その選手の技を盗むようにゲームを見れば、おもしろく観戦することができます。バスケットは練習をするだけではなく、見て、それを盗んで、真似することが大切です」。他人のプレイをよく見て、真似(まね)をして、うまくなった選手たちが、トヨタ自動車をはじめとしたトップリーグのチームで活躍している。

 「見て、盗め!」と言われても、一体どこを、どのように見ておくといいのだろう?その答えを後藤ヘッドコーチと同じく女子最高峰のリーグ、WJBLでヘッドコーチをしている3人が教えてくれた。

 先日のWリーグファイナルで、見事5冠を達成したJXサンフラワーズの佐藤 清美ヘッドコーチは「自分と同じくらいの身長の選手を見ておくといいでしょう」と言う。あまりにも身長が違いすぎると、真似をするイメージが湧かないからだ。「練習をするだけだと目標が持てないことがあるので、同じような身長の選手のプレイを見て、『自分もあんなプレイをやってみたい』と目標を持つことがとても大切です」。

 また、富士通 レッドウェーブを率いる藪内 夏美ヘッドコーチは、現役時代はポイントガードをつとめていただけあって、幅の広い視点でポイントを教えてくれた。「ボールを持っていない選手が、いかにボールを持っている選手の邪魔(じゃま)をしないかに注目してもらいたいですね。全国大会に出てくるチーム、選手がどのようにスペースを作って、ボールを持っている選手が動きやすくしているかを見ればいいと思います」。ボールのあるところに何人も味方が重なり合っているようでは、いいバスケットをすることはできない。ボールを持っている選手だけではなく、ボールを持っていない選手にも注目してみよう。

 シャンソン化粧品 シャンソンVマジックの木村 功ヘッドコーチもまた、「優れた選手は必ずいいものを持っているから、それを見つけて自分に活かしてほしい」と言う。このとき、もう1つポイントをプラスすれば、できるだけ自分たちのコーチと一緒に見たほうがいい。「たとえばシュートのうまい選手がいたら、シュートが入ったか、入らなかったかだけを見るのではなく、ボールを放す瞬間のリリースがどうなっているかまで見られるといいですね。そのためにも指導者が『あの選手のここを見ておくといいよ』と細かい点までアドバイスできれば、子どもたちのバスケットを見る見方もより変わってくると思います」。

 4人のヘッドコーチはみんな、「見て、盗んで、真似する」ことの重要性を教えてくれた。そして実際に真似をしてみると、大切なことがわかってくるはずだ。それは、これも4人のヘッドコーチが口をそろえて言っていたことだが、「小中学生のうちは、基本をしっかり身につけよう」ということだ。うまいプレイと基本はかけ離れたものだと思いがちだが、実はうまいプレイのできる選手は、たいてい基本の動きができている。

つまり、見て「うまい!」と思ったプレイは、基本練習の積み重ねのなかから生まれてきたプレイなのである。それを盗んで身につけるためには、基本練習とうまいプレイの真似をバランスよく繰り返すことだ。同世代のうまい選手だけではなく、日本を代表するようなトッププレイヤーたちもそうやってうまくなってきた。ぜひ小中学生にも「見て、盗んで、真似する」ことをがんばって、日本の、そして世界のトップを目指してみよう。

 バスケットは、「見る」ことがとても重要なスポーツだ。でもただ見るのではなく、見て、その技を盗んで、自分のモノにしてみよう。バスケットのレベルアップに“盗み”は欠かせない。



 「第26回都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会2013(ジュニアオールスター)」および「第44回全国ミニバスケットボール大会」の大会情報は、各大会の特設サイトからご確認いただけます。

 また、小学校や中学校でバスケットボールを頑張っている皆さんへ向けて、トップリーグの選手たちからの「応援メッセージ動画」を掲載していますので、是非ご覧ください。
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