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平成25年度男子ユニバーシアード日本代表チーム 第3次強化合宿開催報告

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2013年6月10日

目指すトランジションバスケットが浸透してきていると手応えを感じている長谷川 健志ヘッドコーチ

チームとしてまとまってきた男子ユニバーシアード日本代表チーム

 平成25年度男子ユニバーシアード日本代表チームは、6月7日(金)~10日(月)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターで第3次強化合宿を実施しました。7月6日(土)から17日(水)の日程でロシア・カザンにて開催される「第27回ユニバーシアード競技大会」へ向けて、強化を行っています。

 今年3月にトルコ遠征を行い、そして5月には福岡県で行われた「第36回李相佰盃 日韓学生バスケットボール競技大会」も男子ユニバーシアード日本代表チームで臨みました。その2つの国際試合を経て、長谷川 健志ヘッドコーチは、「日本が目指すトランジションバスケットの考え方が選手たちに浸透してきて良くなってきています。しかし、リバウンドのところとインサイドを簡単に攻められないという課題はあります。最初から分かっていたことではありますが、海外のチームと対戦してあらためてその事実確認ができました。無いものをプラスにすることは難しいので、日本人選手の良いところを引き出せるようにし、チーム作りをしていきます」と話します。

 トルコ3部リーグ上位のクラブチームや大学生と4試合対戦し、3勝1敗で終えたトルコ遠征について、長谷川ヘッドコーチに伺いました。
 「相手は210cm以上の選手が必ず1人はおり、205cm前後の選手はいっぱいる大きなチームばかりとの対戦でした。特に205cm前後の選手たちはフィジカルも強いですし、何よりもシュート力があります。これは日本の大きな選手に対しても、3Pシュートも含めて、もっとシュート力を求めていかなければいけないと痛感しました。課題をしっかり次の練習で対策し、試合で修正できたことが勝利につながりました。また、ターンオーバーが少なかったことやゾーンオフェンスがうまくいき、勝負どころでもしっかり走れたことが勝った試合ではできていました」

 韓国と対戦した李相佰盃は1勝2敗。初戦、課題であるリバウンド数は日本の27本に対し、韓国は2倍となる54本も奪われました。「最初から警戒しており試合前にも話してはいたのですが、やっぱり慣れがなかったです。韓国のオフェンスリバウンドに対する習慣というのは日本とは比べものにならず、そこは大きかったです。でも、終盤まで競ることはできていたので収穫もありました」と、長谷川ヘッドコーチは話しており、チームに手応えを感じています。

 すでにユニバーシアードでの組み合わせは決まり、日本は予選ラウンドでメキシコ、ルーマニア、セルビア、フィリピン、モンゴルと対戦し、決勝トーナメント進出を目指します。この組み合わせについて、開口一番「チャンスはあります」と力強く答えた長谷川ヘッドコーチ。そして、「初戦のメキシコ戦、2戦目のルーマニア戦、この2つに勝つことができれば決勝トーナメント進出の可能性が高くなります。6年前にユニバーシアードを率いた時も、初戦のウクライナ戦(63-53)、2戦目のブラジル戦(74-73)を勝利して乗り切れたことがベスト4につながったわけですから、最初の2試合が重要ですし、特に初戦に全てが懸かっています」と話していました。

 本番まで各選手のコンディションを上げながら、チーム力を増すために強化している男子ユニバーシアード日本代表チーム。同時期に行われている日本代表チームと合宿も重なるので、「鈴木ヘッドコーチに頼んで、日本代表とスクリメージをさせてもらいました。しっかりゲーム慣れをして本番を迎えられるようにするために、そして相手にアジャストしながら競り勝たなければいけないので、ゲームの中での修正力をつけなければいけません」と長谷川ヘッドコーチが話すように、日本代表vsユニバーシアード日本代表のスクリメージを実施。日本代表の鈴木 貴美一ヘッドコーチも、「国際試合において、20点以上リードして勝てる試合などないです。獲っても60点台であり10点以内で進む中で、1点でも多く奪って勝つバスケットをしなければなりません」と話しており、これは長谷川ヘッドコーチも全く同じ話をしていました。両ヘッドコーチは合宿期間中に情報や意見交換をしながら強化を図り、それぞれの国際大会で勝つための活路を見出していきます。
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