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煌めく青春 南関東総体2014(インターハイ) 大会第1日目 現地レポート -勝敗のカギを握る“自分たちらしさ”-

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2014年8月2日

県立旭のガード陣にプレッシャーをかける福岡大学附属若葉

最後までチームとしても、個人としてもリズムを掴めなかった県立足羽#5三木 里紗選手

 「平成26年度全国高等学校総合体育大会 第67回全国高等学校バスケットボール選手権大会」、いわゆる「煌(きら)めく青春 南関東総体2014」が本日開幕。バスケットボール競技の男子は千葉県船橋市、女子は千葉県八千代市を会場とし、大会初日は男女1回戦 計54試合が行われ、暑い夏に相応しい熱戦が各会場にて繰り広げられました。

 しかしどれだけ熱い戦いが繰り広げられようとも、最終的に勝者と敗者が分かれるのが勝負の世界です。その差を分けるものの1つとして「自分たちらしさ」があります。このインターハイに出場するために、1年生は春から、2、3年生に関しては早いチームで昨年の夏から練習を積んできています。それだけの時間をかけて自分たちのバスケットを作り上げてきたわけですから、それをインターハイという大舞台で発揮できるかどうかが勝敗の鍵を握ります。緊張も、気負いもあるでしょう。いつもとは違う雰囲気の中で、先にそれを掴み、離さなかったチームに勝利の女神は微笑むのです。

 女子の福岡・福岡大学附属若葉は、自分たちの持ち味である強固なディフェンスでリズムを作り出しました。序盤こそファウルトラブルに陥りましたが、鍛え上げられたディフェンスはそのトラブルさえも乗り越えます。最終的に、神奈川・県立旭を【93-70】で破り、2回戦進出。キャプテンの#4中村 美仁選手は「苦しい場面もありましたが、みんなで声を出して協力できたことが勝因だと思います。福岡県予選ではあまりよくなかったディフェンスも、やっと自分たちらしいディフェンスができてきました。まだまだなところもありますが、試合を重ねるにつれて、もっともっと良くしていきたい」と言います。ディフェンスからファストブレイクにつなげて得点を取っていけば、チームの勢いは加速します。県立旭としてはその流れを止めたかったところでしょうが、最後まで連動したディフェンスをやり通した、福岡大学附属若葉の「らしさ」が上回った試合でした。

 また、女子1回戦屈指の好カードと予想されていた福井・県立足羽と岐阜・岐阜女子の試合は、【42-69】という大差で岐阜女子が勝ちました。県立足羽といえば粘りを信条にした強豪校ですが、林 慎一郎コーチも「完敗です」と認めるほどの敗戦でした。試合開始4分で、0-8とされると、タイムアウトをとっても流れはなかなか変わりません。第1ピリオドの最後に#4長谷川 玲子選手の自陣から放ったシュートがピリオド終了のブザーと同時に決まる「ブザービーター」となりましたが、それも流れを変える力にはなりませんでした。逆に岐阜女子は、個々の能力と鍛え上げられたチーム力がうまく合致して、最後までつけ入る隙を与えませんでした。

 県立足羽のキャプテンでエースの#5三木 里紗選手も「自分たちが今までやってきたディフェンスとリバウンドがまったく出せず、練習が足りなかったです」と反省しきり。相手に流れを掴まれると、誰だって「何とかしなきゃ」と思うものです。さらに点差が離されると、余分な焦りも出てきます。そんなときにじっくりと――その「じっくり」が実は難しいのですが、じっくりと自分たちらしいバスケットをやることが、自分たちのリズムを取り戻すのに重要になります。林コーチも「気負いすぎていたのかもしれません。もっと余裕を持ってやればよかったのに」と、落ち着いてやればできる選手たちだとわかっていただけに悔しさをにじませていました。強豪校でもそうした負のスパイラルに陥るのが全国大会の厳しさでもあるのです。

 一方で、現時点での自分たちの力を十分に発揮した上で敗れたチームもあります。沖縄・県立那覇です。東京・八雲学園に【67-85】で敗れましたが、最後までアグレッシブなバスケットを貫いていました。キャプテンの#4中山 美裕選手は「集中力の差でした。悔しいです」と試合を振り返ります。その言葉どおり、前半こそ県立那覇がリードをして折り返したのですが、勝負のかかった後半に入ると、高さに勝る八雲学園がアドバンテージをうまく利用して、ペースを掴みます。もちろん県立那覇も、中山選手や#8金城 菜子選手を中心としてコートを縦横無尽に走り、県立那覇“らしさ”と言ってもいい「ディフェンスから走るバスケット」を最後までやり通していましたが、八雲学園の集中力を上回ることはできませんでした。中山選手が「走り続けられる力はあったと思うけど、それでも体力的にきつくなると集中力が落ちるし、シュートの精度も下がってしまいました」と言う反省点を冬までに克服できるかどうか。それができれば、自分たちらしさにさらなる強みができて、冬も楽しみになります。もちろんその前に県内のライバルを倒さなければいけないのは言うまでもありません。

 「自分たちらしさ」を出して勝ったチームもあれば、出せずに負けたチームもあります。これはある意味で当然と言えるかしれません。「自分たちらしさ」を出しながら勝てなかったチーム、これはもっともっと練習を積んで、更なる挑戦をして欲しいと思います。しかしひとつ断言できるのは、「自分たちらしさ」を出さなくても勝てるほど全国大会は甘くありません。明日の大会2日目からは男女のシード校が登場します。シード校でもそれは同じことが言えます。選手たちには「自分たちらしさ」を見失わずに戦ってくれることを期待したいところです。

 煌めく青春 南関東総体2014の試合結果は、千葉県協会 大会特設サイトにてBOXスコア、レポートとともに掲載されています。また、JBA大会特設サイトでは、連日熱戦を繰り広げている今大会のフォトギャラリーを更新します。是非、ご覧ください。
 さらに、今大会の試合の模様は、全国高体連公式 インターハイ応援サイト「インハイ.tv」にて、インターネットLIVE配信(無料)が行われています。高校バスケの熱い戦いをお見逃しなく。
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