オールジャパン2011 第86回天皇杯・第77回皇后杯 全日本総合バスケットボール選手権大会

WJBL2位のトヨタ自動車アンテロープスは、序盤から厳しいディフェンスでリズムを作り出し、早いパス回しで相手を翻弄。バランスよく得点を挙げ徐々にリードを広げていく。一方のWJBL7位アイシン・エィ・ダブリュ・ウィングスは序盤こそ互角の勝負を見せるが、中盤以降トヨタ自動車のディフェンスを崩せず苦戦。トヨタ自動車がアイシンAWを寄せ付けず94-53で完勝。準決勝進出を決めた。　
　
第1ピリオド、両チームの激しいディフェンス合戦で幕を開ける。その中で、アイシンAW#11が開始5分半で7得点と奮闘。対するトヨタ自動車は早いパス回しで切り崩し、得点を挙げる。両チーム一進一退の中、ピリオド最後にトヨタ自動車#25久手堅が3Pシュートのブザービーターを決め、17-15と2点のリードを奪い第1ピリオド終了。　
　
第2ピリオドも序盤は双方守り合いが続く。ピリオド中盤からアイシンAWは、ゾーンディフェンスを見せるが、トヨタ自動車が早いパス回しで再び切り崩し、内外バランスよく得点を重ねていく。中でもトヨタ自動車#23鈴木が要所で加点し、アイシンAWを突き放す。アイシンAWはトヨタ自動車の激しいマークで攻めきれない状況が続き、苦しい展開となる。結局このピリオド4得点のアイシンAWに対し、トヨタ自動車は27得点と前半を19-44で終える。　
　
第3ピリオド、序盤はうって変わってハイスコアな展開となる。トヨタ自動車は内外バランスよく決めるのに対し、アイシンAWはアウトサイドのシュートを中心とし、高確率で決めていく。早々に追いつきたいアイシンAWだったが、残り5分半からシュートが決まらず沈黙の時間となる。対するトヨタ自動車は、その間にも着実に得点を重ね、ジリジリと点差を広げる。このピリオドもディフェンスから流れを作ったトヨタ自動車がリードを広げ、75-37と圧倒する。　
　
第4ピリオド、トヨタ自動車の激しいディフェンスは続き、アイシンAWはなかなか崩すことが出来ず、万事休す。トヨタ自動車は徹底してディフェンスから流れを作り出し、落ち着いたゲーム展開を見せる。結局最後まで両者の差は縮まることなく、地力に勝るトヨタ自動車が終始アイシンAWを圧倒、94-53で勝利し、準決勝進出を決めた。