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第22回FIBA ASIA U-18男子選手権大会 準々決勝 vsチャイニーズ・タイペイ戦 68-67の1点差で激戦を制し、2大会ぶりベスト4進出 現地レポート

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2012年8月25日

果敢にゴールアタックをして、苦しい場面で奮起した#5森知史選手。15得点、6リバウンドと活躍

3Pシュート7本含む31得点をあげた#11成田正弘選手。残り22秒で逆転3Pシュートを決めた。試合後、藤枝明誠高の後輩である#15角野亮伍選手が抱きつく

 「第22回 FIBA ASIA U-18男子バスケットボール選手権大会」は大会8日目。休息日を挟み、いよいよ世界選手権をかけた決勝トーナメントがスタート。第一関門となる準々決勝は、グループF2位のチャイニーズ・タイペイと対戦。

 負けたら終わりの決勝トーナメント。佐藤ヘッドコーチは「みんなで世界に行こう。そのためにはこの試合を突破しなくてはならない。日本のバスケットの原点は全員でリングを見ること」という攻め気をモットーとした力強い言葉で選手を送り出しました。

 日本のスタートは#4渡邊雄太、#5森知史、#11成田正弘、#9寺園脩斗、#14馬場雄大。

 日本は#5森知史選手のリバウンドシュートで先制すると、#11成田正弘選手の3Pシュートやドライブイン、そして気合いの入ったゾーンディフェンスでチャイニーズ・タイペイに攻める隙を与えず、幸先よく16-2と好調なスタートを切ります。しかし、試合の本当の勝負はここから。チャイニーズ・タイペイがリバウンドから立て直しを図ると、そこからは一進一退の白熱した展開に。この試合に勝たなければ世界への道はない。「世界にチャレンジしたい」気持ちはどのチームも同じなのです。

 第1ピリオドに奪った27-16のリードは、チャイニーズ・タイペイのセンター#14FANのリバウンドからのセカンドショットと、ガード#6CHUIの3Pシュートによって、みるみる詰められていきます。日本はエースの#4渡邊雄太選手と速攻の要である#14馬場雄大選手へのマークが厳しく、第2ピリオド終盤には二度の逆転を許します。これを救ったのが前半終了のブザーとともに決まった#11成田正弘選手の3Pシュート。41-40とわずか1点リードで前半を折り返します。

 第3ピリオドに入ると日本はディフェンスをマンツーマンに変えて対応。#9寺園脩斗の3Pシュート、#5森知史のバスケットカウントなどで僅差ながらリードを奪います。しかし、第3ピリオド中盤には#4渡邊雄太選手と#14馬場雄大選手がそれぞれ3つ目のファウルを犯してファウルトラブルに見舞われてしまう。日本は再びゾーンに戻して踏ん張りを見せ、ここからはお互いに我慢の時間帯が続きます。

 3点リードで迎えた第4ピリオド。日本は元気にハドルを組んで戦いに挑みます。「これまでの6試合は自分の仕事ができなかった。今日は絶対に自分がやってやろうという気持ちで攻めた」(#5森選手)「雄太も馬場もファウルトラブルが起きたので、自分がディフェンスで体を張ってやろうと思った」(#7赤土選手)とインサイドで体を張った2人の攻防が効き、残り7分には63-59と一歩先手を取ります。
 しかし、ここからはディフェンスで粘りを見せても、最後の詰めのところで相手センターにゴール下を支配される苦しい展開に。残り1分35秒で65-65の同点。1分21秒にはついに逆転を許してしまいます。残り44秒、タイムアウトを取って立て直しを図る日本。このとき、ハドルを組んだときの佐藤ヘッドコーチの指示である「リングを見て攻めろ」という言葉に、選手は我に返ったかのように、ここからは一人ひとりが仕事を果たして勝利へのストーリーへと続いていきます。

 #4渡邊雄太選手が相手ボールをスティール。このボールを#11成田正弘選手が相手の執拗なマークを振り切って倒れ込みながら3Pシュート。このとき、時計は残り22秒。「絶対に決めてやる気持ちでシュートしか狙っていませんでした。けれど、倒れてしまったので入ったのか見えなくて、みんなの歓声で入ったことがわかりました。入って良かったです」(#11成田選手)と、リングに向かう姿勢が逆転シュートを呼び込みます。68-67で再逆転。

このあと、チャイニーズ・タイペイがタイムアウトを取り、チャイニーズ・タイペイの最後の攻撃。ここで、残り7秒に#9寺園脩斗選手が相手のコースに入るナイスディフェンスでチャージングを取ります。日本はタイムアウトを請求し、ハーフから攻撃がスタート。相手がファウルを仕掛け、残り2.8秒には#5森知史選手がフリースローを得ます。一投目を外したことで、二投目を打つ際にはベンチから「外せ」の指示。#5森知史選手が放ったフリースローはリングを弾いて床に落ち、時間を稼いでいるうちにゲームセット。

 勇気を持ってボールを奪いにいった#4渡邊雄太選手、果敢にリングを狙い、そして3Pシュートを決めてみせた#11成田正弘選手、相手の最後の攻撃をテイクチャージで止めた#9寺園脩斗、フリースローを入れるか外すかを瞬時に判断した#5森知史選手。そのときベンチからは、大声で仲間に檄を飛ばすチームメイトたちがいました。まさに、大事な勝ち越しの1点を全員で守って、攻めて、つかみにいった勝利でした。

佐藤ヘッドコーチは激闘をこのように振り返ります。
「ゲームプランとして、アウトサイドのプレイでかき回し、ディフェンスで我慢をして、最後の勝負シュートを成田がよく決めてくれた。そして今日はインサイドの森と赤土の踏ん張りが効いた試合でした。チャイニーズ・タイペイはチェンジングディフェンスを仕掛けてきて、1対1も上手。私たちより強いかもしれません。だけど日本にはチームワークがあった。その部分だけがチャイニーズ・タイペイより勝り、私たちに幸運を運んでくれました。」

 勝利の歓喜に沸く選手たちの中で、2得点しかオフェンスで貢献できず、ファウルトラブルに見舞われた#4渡邊雄太選手は、チームメイトたちに感謝の気持ちと、自身が力を発揮できなかった悔しさが入り混じった涙を流していました。しかし、佐藤ヘッドコーチはこう言います。
 「雄太は自分の力を出し切れず悔しかったと思うが、それは大会中に立ち直って進んでいかなければならない。今日はしみじみと自分の責任を感じたのだと思う。彼はこれを乗り越えて明日からやってくれるでしょう」

 試合を重ねていくごとに、各自が役割を果たす団結したチームへと成長している日本。世界選手権の切符は3枚。いよいよ次戦は、勝てば世界選手権の出場権が獲得できる準決勝。8月25日(土)18:00(現地時間)より、日本は準決勝で中国と対戦します。

 なお、大会公式サイト(英語)では、試合の経過を伝える FIBA STATS にて速報配信をしています。
 引き続き、男子U-18日本代表チームへのご声援をお願いいたします。

◆準々決勝
○ 日本 68-67 チャイニーズ・タイペイ ●
○ 中国 76-33 サウジアラビア ●
○ 韓国 90-77 フィリピン ●
○ イラン 84-47 レバノン ●
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