ごあいさつ
パリ2024オリンピックが幕を閉じ、日本バスケットボール界は新たな挑戦へと踏み出す時を迎えた。オリンピックという最高峰の舞台で戦えたことは、日本バスケットボールにとって大きな財産であり、多くの感動を生んだ。
結果だけがすべてではない。しかし、目標に対して「満足」と言い切れるかと問われれば、まだ道半ばだ。この大会で日本代表が見せた戦いぶり、選手たちの成長、そしてバスケットボールの盛り上がりを肌で感じられたことは、何にも代えがたい喜びだった。一方で、世界と本気で渡り合うために、さらに積み上げなければならないものがあるのも事実だ。技術、フィジカル、戦術理解、メンタル——あらゆる面でさらなる高みを目指していく必要がある。
今、求められているのは、オリンピックで得た経験と熱量を次につなげること。一度の成果に満足するのではなく、継続的な努力を積み重ねることで、真の強さを手にすることができる。東京、パリと経験を積み、この歩みをさらに4年、8年、12年——30年という長いスパンで継続していくことで、日本はバスケットボールの世界地図に確かな足跡を刻むことができるはずだ。
このテクニカルレポートでは、今大会における日本代表の戦い方、強みと課題、そして世界の潮流を分析し、日本バスケットボールの未来への指針を示している。これを読んだすべての人が、今の立ち位置を知り、次のステップへ向かうきっかけにしてほしい。そして、「次は自分がこの舞台に立つんだ」という強い意志を持ち、バスケットボールへの情熱をさらに深めてくれたら、これほど嬉しいことはない。
バスケットボールの可能性は無限だ。その可能性を信じ、ともに未来へ向かって歩んでいこう。
公益財団法人 日本バスケットボール協会
技術委員長 東野智弥
各ページ最下部に下記ボタンを設置し、次ページや前ページへ順番に移動。
各項目トップページに目次があり、興味のあるページから閲覧も可能。
下記ボタンはコーチライセンス、審判ライセンスをお持ちの方のみ閲覧可能(要パスワード)
下記ボタンはFIBAならびにOLYMPICS公式YouTubeへリンクし、どなたでも閲覧可能
冨山 晋司
上野 経雄
金澤 篤志
泉 誠一
梅津ひなの
宮田 知己
望月 玲良
佐藤 博翔
仲上 真央
田方 慎哉 (日立ハイテク クーガーズ)
木村 和希 (三遠ネオフェニックス)
岩部 大輝 (アルバルク東京)
磯野 眞 (長崎ヴェルカ)
間宮 誠 (京都ハンナリーズ) ※新規
末広 朋也 (琉球ゴールデンキングス) ※新規
白澤 卓 (横浜ビー・コルセアーズアカデミー) ※新規