パリ2024オリンピックの出場枠は、「男子8枠および女子8枠」である。その出場枠を獲得するための「4つのステップ」は次の通りである。
【ステップ1】FIBA 3x3フェデレーションランキング(NFランキング) →上位3チーム ※開催国1枠含む
【ステップ2】FIBA 3x3ユニバーサリティオリンピック予選1(UOQT1) →上位1チーム
【ステップ3】FIBA 3x3ユニバーサリティオリンピック予選2(UOQT2) →上位1チーム ※男女日本代表出場
【ステップ4】FIBA 3x3オリンピック予選(OQT) →上位3チーム ※男女日本代表出場
※NFランキングは「国内ランキング上位20名の個人ポイントの合算」で決まる。
2023年11月1日、その時点においてNFランキングの上位3チーム(ただし、女子は開催国枠でフランスを含む)に男女各3枠のパリ2024オリンピック出場権が付与された。
【男子】
【女子】
開催日:2024年4月12~14日
開催地:中国(香港)
出場数
男子8チーム(ホンコン・チャイナ、オランダ、モンゴル、ラドビア、オーストリア、スイス、エジプト、ニュージーランド)
女子8チーム(ホンコン・チャイナ、ハンガリー、オランダ、アゼルバイジャン、ポーランド、エジプト、モンゴル、チリ)
■大会総括
男子は決勝でラトビアがオーストリアに19-14で勝利し、オリンピック2大会連続の出場を決めた。東京2020オリンピックの金メダルチームは、本予選でも高い得点力を見せつけて圧倒した(平均19.4点/大会1位)。
女子は決勝でアゼルバイジャンがポーランドに18-17で勝利し、オリンピック初出場。強烈なドライブを武器にMVPを獲得した#1 ハエスがパリ行きの原動力となった。
開催日:2024年5月3~5日
開催地:日本(宇都宮市)
出場数
男子8チーム(エジプト、プエルトリコ、モンゴル、リトアニア、日本、ブラジル、オランダ、オーストリア)
女子8チーム(ケニヤ、ブラジル、オーストラリア、オランダ、日本、ドイツ、カナダ、オーストリア)
■大会総括
男子は決勝でオランダがリトアニアに19-14で勝利し、オリンピック2大会連続出場を決めた。圧倒的な得点力(平均8.4点/大会1位)でMVPを獲得した#54デヨング選手を軸にしつつ、チーム全体でも得点を量産した(平均20.8点/大会1位)。
女子は決勝でオーストラリアがカナダに19-16で勝利し、オリンピック初出場を決め、前回の雪辱を晴らした。機動力の高い4人のドライブモーションが連動し、得点を重ねた(平均19.2点/大会1位)。
開催日:2024年5月16~19日
開催地:ハンガリー(デブレツェン)
出場数
男子16チーム(ハンガリー、エジプト、マダガスカル、プエルトリコ、カナダ、モンゴル、日本、ベルギー、オーストリア、スイス、ドイツ、スペイン、イスラエル、スロベニア、モンテネグロ、チェコ)
女子16チーム(ハンガリー、エジプト、チュニジア、チリ、プエルトリコ、日本、モンゴル、オランダ、リトアニア、ポーランド、チェコ、イタリア、イスラエル、ウクライナ、ルーマニア、オーストリア)
■大会総括
男子はオリンピック地元開催国として負けられないフランスが、劇的なブザービーターで出場権を獲得。続いて、強豪のリトアニアが初出場を決めた。両チームとも予選では敗戦を喫するなど、窮地を乗り越えてのパリ行きでもあった。また、最後の1枠はポーランドがモンゴルを延長の末に22-20で下し、オリンピック2大会連続の出場を決めた。日本はそのポーランドに、20-21で接戦の末の敗戦であった。
女子はドイツ、続いてスペインが共に劇的なブザービーターでオリンピック初出場を決めた。ドイツは日本戦での延長を、スペインはカナダ戦での1点差を乗り切ってのパリ行きであった。最後の1枠はカナダがハンガリーに19-14で勝利し、オリンピック初出場を決めた。
パリ行きを決めたどのチームも強豪と呼ばれるに相応しいが、パリへの道は紙一重の戦いであった。そのことからも、OQTがいかに壮絶な激戦となっていたかを物語っている。
パリ2024オリンピック出場の「全8チームが決定 」
# | PATH | 男子 | 女子 |
---|---|---|---|
1 | Federation Ranking | セルビア | 中国 |
2 | Federation Ranking | アメリカ | アメリカ |
3 | Federation Ranking | 中国 | フランス |
4 | UOQT1 | ラトビア | アゼルバイジャン |
5 | UOQT2 | オランダ | オーストラリア |
6 | OQT | リトアニア | スペイン |
7 | OQT | フランス | ドイツ |
8 | OQT | ポーランド | カナダ |