スイッチカウンターは東京2020オリンピックから課題になっていた。今回は準備段階からスイッチに対するオフェンスに時間をかけていた。実際にスピードでアタックする、ポストを活用してパワーでアタックする、ハイローも用いる、ゴーストスクリーンを用いてディフェンスの連携ミスをアタックするという大きく4つの攻め方は整理されていた。その中でも光っていたのは髙田のパワーと、パワーからのオフボールスクリーンアクション、ゴーストスクリーンであった。
髙田は前述した通り、とても効率の高い2Pを選択していた。この点に関しては、ポストのページで詳しく説明するが、パワーからのオフボールスクリーンはスリップなどのカッティングでチャンスができていた。ゴーストスクリーンからのシュートは外れていたかもしれないが、3Pのチャンスを作り出していた。難しい状況となったのは、髙田以外のパワーを活かした1on1の仕掛けであった。個人での打開を図る場面では、世界の舞台において他国の選手たちが高い壁として立ちはだかり、日本にとっては依然として大きな課題であることが浮き彫りになった。しかし、個人の打開力を上げない限り、相手は守りやすい状況は続く。このチャレンジからは目を背けることはできない。ここから何を感じ、何を学ぶかが今後のスイッチカウンターだけではなく、日本のオフェンスの大きな成長につながる。
映像111_スイッチカウンター
映像112_スイッチカウンター:タフなポストプレー
映像113_スイッチカウンター:ゴーストスクリーン
PNR OFFENSE vs SWITCH
POSS> | Pts> | PPP | |
---|---|---|---|
vs アメリカ | 24 | 17 | 0.71 |
vs ドイツ | 23 | 17 | 0.74 |
vs ベルギー | 14 | 10 | 0.71 |
TEAM | 61 | 44 | 0.72 |