パリを振り返って(ディフェンス)

4FACTORS / PPP

今大会のディフェンスPPPは開催国であるフランスが1位となった。ホームの後押しがあったとしても、0.772という数字は素晴らしい内容であった。予選でオフェンスPPPの高いアメリカやフランスと対戦するかどうかにより、ディフェンスPPPが大きく変わるのが女子の傾向である。プエルトリコはセルビア、スペイン、中国と同じリーグであった。セルビアとスペインはオフェンスPPPが低いチームである。従ってプエルトリコは2位という結果になった。

日本は結果的に東京2020オリンピックとほぼ同じ0.949という結果であった。同じリーグにアメリカがいたことで上がっているが、ベルギー戦でもPPPは上がっていた。

DEFENSE PPP RANK

順位 チーム PPP AVE PT POSS 最終順位
1 フランス 0.772 66.7 86.3 2
2 プエルトリコ 0.800 66.7 83.3 10
3 アメリカ 0.803 70.2 87.3 1
4 セルビア 0.809 66.5 82.3 6
5 ナイジェリア 0.813 74.0 91.0 8
6 スペイン 0.841 73.0 86.8 5
7 ベルギー 0.845 76.3 90.3 4
8 カナダ 0.864 74.3 86.0 11
9 オーストラリア 0.874 74.2 84.8 3
10 ドイツ 0.894 76.0 85.0 7
11 中国 0.895 76.3 85.3 9
12 日本 0.949 87.3 92.0 12

対戦相手別に見た時に、アメリカのディフェンスPPPが最も高く1.052であった。アメリカは3Pの確率が低いため、2Pで多くの得点を獲得した。日本戦において、アメリカは外したシュートの半分以上のオフェンスリバウンドを獲得したことでセカンドチャンスを得た。ボックスアウトの上から取られるリバウンドは、まさに日本国内では起きえないシーンの一つではないだろうか。

DEFENSE 4FACTORS


eFG% TO% %FT DRB% POSS PPP
vs アメリカ 57.1% 12.4% 10.3% 48.6% 97 1.052
vs ドイツ 42.2% 17.4% 13.0% 65.0% 92 0.815
vs ベルギー 55.6% 14.9% 4.6% 62.9% 87 0.977
パリ2024オリンピック 52.1% 14.9% 9.4% 58.9% 92.0 0.949
FIBA OQT 2024 50.8% 14.5% 12.5% 59.4% 85.0 0.933
FIBA女子ワールドカップ2022 41.2% 13.3% 6.5% 65.7% 85.6 0.778