パリを振り返って(ディフェンス)

トランジション

トランジションディフェンスはPPP、失点数ともに5位であった。注力するスクリプトで記していた「⑥タグアップ/スプリントバック:トランジションの勢いを消す」というのは、一定水準の遂行ができたのではないだろうか。タグアップをすることで、トランジションではなく、安全にボールを運ぶということに仕向けることができたと考える。また、日本が目指したしつこいディフェンスをすることにもタグアップはとても有効的な手段だった。ただし、タグアップの弊害はミスマッチポストである。オフェンスの終わりにスイッチされた場合、攻守が変わるとディフェンスミスマッチになっている。体を張って守る努力は見られたが、現実に難しい状況があるのも事実であった。

▶ 動画を見る

映像126_タグアップからフルコートプレッシャー

▶ 動画を見る

映像127_タグアップからのミスマッチポスト

Transition Def PPP Rank

順位 チーム %Time PPP Ave eFG%
1 フランス 15.8% 0.890 12.2 46.1%
2 プエルトリコ 12.4% 0.548 5.7 35.0%
3 スペイン 12.1% 0.833 8.8 51.8%
4 アメリカ 11.8% 0.935 9.7 56.8%
5 日本 13.0% 0.944 11.3 57.7%
6 ナイジェリア 20.1% 0.945 17.3 62.7%
7 セルビア 18.8% 0.952 14.8 58.5%
8 ベルギー 14.4% 1.051 13.7 59.8%
9 オーストラリア 15.9% 1.160 15.7 59.2%
10 カナダ 13.6% 1.171 13.7 70.4%
11 中国 11.3% 1.172 11.3 53.7%
12 ドイツ 14.7% 1.340 16.8 74.4%

FAST BREAK (パリ2024オリンピック)


FB POSS% FB Pts FB PPP 3pt% 2pt%
vs アメリカ 20.6% 21 1.050 0%
(0.0/2.0)
71.4%
(10/14)
vs ドイツ 9.8% 7 0.778 0%
(0.0/1.0)
66.7%
(2/3)
vs ベルギー 8.0% 6 0.857 0%
(0.0/2.0)
75.0%
(3/4)
パリ2024オリンピック 13.0% 11.3 0.944 0.0%
(0.0/1.7)
71.4%
(5.0/7.0)
FIBA OQT 2024 8.2% 7.7 1.095 60.0%
(1.0/1.7)
36.4%
(1.3/3.7)
FIBA女子ワールドカップ2022 13.6% 11.2 0.966 55.6%
(1.0/1.8)
42.9%
(3.0/7.0)
東京2020オリンピック 16.1% 14.0 1.024 28.6%
(0.7/2.3)
66.0%
(5.8/8.8)