世界のスタンダード
フランス
全てのチームのオフェンスを苦しめたフランスのディフェンス
得点力の高いチームと戦ってきたフランスのディフェンス効率が良かったことは、まさに世界最高峰のディフェンスを体現したと言えるだろう。何よりもアメリカをもっとも苦しめたチームであったことは、数字から見てもわかる。アメリカのオフェンス平均PPPは0.936であったが、フランスはアメリカを0.728と大きく抑えた。トランジションは0.889と1を下回り、ハーフコートも0.689とアメリカをここまで苦しめることは予想できなかったであろう。
映像184_プレッシャーディフェンスと最後まで守り切る意志
ドイツ vs フランス ハイライト
DEFENSE PPP RANK
| 順位 | チーム | PPP | AVE PT | POSS | 最終順位 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | フランス | 0.772 | 66.7 | 86.3 | 2 |
| 2 | プエルトリコ | 0.800 | 66.7 | 83.3 | 10 |
| 3 | アメリカ | 0.803 | 70.2 | 87.3 | 1 |
| 4 | セルビア | 0.809 | 66.5 | 82.3 | 6 |
| 5 | ナイジェリア | 0.813 | 74.0 | 91.0 | 8 |
| 6 | スペイン | 0.841 | 73.0 | 86.8 | 5 |
| 7 | ベルギー | 0.845 | 76.3 | 90.3 | 4 |
| 8 | カナダ | 0.864 | 74.3 | 86.0 | 11 |
| 9 | オーストラリア | 0.874 | 74.2 | 84.8 | 3 |
| 10 | ドイツ | 0.894 | 76.0 | 85.0 | 7 |
| 11 | 中国 | 0.895 | 76.3 | 85.3 | 9 |
| 12 | 日本 | 0.949 | 87.3 | 92.0 | 12 |
フランスのディフェンスでもっとも特徴的だったのが、PNR DEFとリング近辺のディフェンスであった。PNR DEFはスイッチとショーをメインとしていた。プレッシャーの強度が高いディフェンスをベースとし、スイッチディフェンスはとてもアクティブで、ミスマッチを解消するためのローテーションも早い。これにより、多くのチームは簡単に攻めることができなかった。また、PGとCのPNRはコンタクトショーでミスマッチを作らないことも戦術レベルの高さを感じることができた。また、リング近辺のディフェンスもアメリカやベルギーといったペイントのスコア力が強いチームと戦う中で素晴らしい結果であった。1on1ディフェンス、ギャップヘルプ、ローマンのヘルプといった、それぞれの役割が機能していることがリング近辺のシュートをタフに持ち込む結果になった。
映像185_アグレッシブなスイッチディフェンス
映像186_ショーハードとコンタクトショー
映像187_ペイントタッチをタフにしたディフェンスインテンシティ
フランス PNR DEF PPP
| 順位 | チーム | G | POSS | %TIME | PTS | PPP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | フランス | 6 | 22.5 | 27.2% | 16.0 | 0.681 |
| 2 | プエルトリコ | 3 | 27.3 | 32.8% | 19.3 | 0.707 |
| 3 | ドイツ | 4 | 32.5 | 38.2% | 24.8 | 0.762 |
フランス Around the Basket PPP
| 順位 | チーム | G | POSS | %TIME | PTS | PPP |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ベルギー | 6 | 18.7 | 28.6% | 14.7 | 0.786 |
| 2 | フランス | 6 | 17.3 | 31.8% | 13.8 | 0.798 |
| 3 | スペイン | 4 | 17.5 | 27.8% | 16.0 | 0.914 |
フランスのピック＆ロール オフェンス
フランスはピック&ポップの試投数が世界で2番目に多かった。バレリアヌ・アヤイ（184cm）、マリエヌ・バディアヌ（190cm）でも3Pを打てることは当たり前であった。素晴らしいハンドラーであるギャビー・ウィリアムス（180cm）とのPNRはどの国に対しても脅威になっていた。彼女を守るためにショーハードやコンテインをするとポップの3Pは脅威であり、スイッチするとミスマッチをアタックする。フランスのPNR OFFは、ハンドラーのプルアップ3Pとスクリナーのシュートレンジの広さとスキルによって対戦国を翻弄する形となった。
映像188_Gabby Williamsのオフェンススキル
映像189_ビッグマンのピック＆ポップ
PICK POP OFFENSE
| 順位 | チーム | 3FG ATT | 3FG MADE | 3FG MISS | 3FG% | 3PA/FGA |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 日本 | 4.7 | 1.7 | 3.0 | 35.7% | 0.56 |
| 2 | フランス | 3.0 | 1.0 | 2.0 | 33.3% | 0.45 |
| 3 | プエルトリコ | 1.7 | 0.3 | 1.3 | 20.0% | 0.45 |
フランス スクリナー3P
| 名前 | 3FG ATT | 3FG MADE | 3FG MISS | 3FG% |
|---|---|---|---|---|
| #11 Valeriane Ayayi | 7 | 3 | 4 | 42.9% |
| #22 Marieme Badiane | 4 | 1 | 3 | 25.0% |
| #6 Alexia Chery | 4 | 0 | 4 | 0% |
| #12 Iliana Rupert | 3 | 2 | 1 | 66.7% |