世界の舞台で勝利すること。それは一握りの才能だけで実現できるものではない。日本代表が長年にわたって築いてきたスタイルと挑戦の歴史、そして直近のパリオリンピックで得た教訓は、次の世代に確実に継承されなければならない。
私たちはいま、国際舞台での実戦経験とデータに基づいた育成の再設計が求められる過渡期にいる。2021年の東京2020オリンピックで銀メダルを獲得し、女子日本代表が世界にその存在を示したあの日からわずか数年で世界は進化を続け、日本もその変化に対応しながら歩んできた。しかし、パリ2024オリンピックでは強豪国との体格差・スピード差・戦術の成熟度といった「現実」と向き合うことになった。特に3ポイントシュートの不調やリバウンドの劣勢、インサイドでのフィジカルな攻防における課題はトップレベルの試合において、小さな差が大きな結果を生むことを私たちに示した。
こうした結果は決して悲観すべきものではなく、未来への重要なヒントを含んでいる。私たちはこの経験を単なる敗戦の記録ではなく、“次に勝つための教材”と捉える必要がある。これからの育成世代には、単に技術を磨くだけでなく、「なぜそのスキルが必要なのか」「世界ではそれがどう評価され、どう止められているのか」といった本質を理解する視点を持ってもらうことが重要である。
ここから日本代表に必要なスキルを紹介していく。もちろんここに書かれているのは最低限のものとなる。
映像193_日本代表に必要なスキル:ガード
映像194_日本代表に必要なスキル:ウィング
映像195_日本代表に必要なスキル:ビッグマン
映像196_日本代表に必要なスキル:全ポジション
映像197_日本代表に必要なスキル:ディフェンス