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【ウインターカップ2011・開幕直前】高校ナンバー1への道!  Part.3

2011年12月21日

現在、2冠を達成している宮崎・延岡学園 #14ベンドラメ礼生選手

夏のインターハイを制した神奈川・県立金沢総合 #7宮澤夕貴選手

 日本には古来、四季折々の美しい風景があります。それは当然のことながら、高校生ケイジャー(バスケットボール選手のこと)たちにも等しく訪れます。桜を仰ぎ見ながら、新しい気持ちで新学年をスタートさせた春。猛暑のなか、汗をかきながら体育館に向けて自転車のペダルをこいだ夏。さわやかな陽光と風に包まれながら、あるチームは新チームをスタートさせ、あるチームはさらなるレベルアップに力を注いだ秋。それらの日々の集大成ともいうべきウインターカップが行われるのが冬、というわけです。

 大会開幕を2日後に控えた今回は「JX-ENEOSウインターカップ2011」をより深く楽しんでいただきたいため、今年度行われた2つの全国大会を簡単に振り返りたいと思います。


 まずは夏の北東北インターハイ。7月28日から8月2日までの6日間、男子は秋田県能代市を、女子は秋田県秋田市を舞台にして行われました。

 男子の覇者は宮崎・延岡学園。3年ぶり3度目のインターハイ制覇です。ハーフコートバスケットの印象が強い延岡学園ですが、今年のチームは一味違いました。エースのベンドラメ礼生選手、司令塔の寺原拓史選手らがコートを縦横無尽に走り回り、これまで以上のオールコートバスケットを展開。もちろん2年生ながらインサイドの要である、ジョフ チェイカ アハマド バンバ選手を中心としたハーフコートオフェンスも健在でした。特に、決勝戦の第3ピリオド、その10分間だけで挙げた40得点は「爆発的」という形容詞がふさわしい攻撃力でした。
 準優勝は同じ九州の福岡・福岡第一。準々決勝では地元開催で意気上がる秋田・県立能代工業を倒し、準決勝では関東大会王者の栃木・県立宇都宮工業を倒しての決勝進出。突出した選手、カリスマ的なリーダーがいるわけではありませんが、それだけにチームの力で勝ち取った決勝進出といってもいいでしょう。

 ベスト4は上記にもある県立宇都宮工業と、昨年ブレイクした静岡・沼津中央。どちらにも「チームの核」というべきセンターがいます。県立宇都宮工業には橋本晃佑選手、沼津中央にはシェリフ・ソウ選手です。彼らを中心に両チームは決勝まであと一歩のところまで進んだわけです。

 一方の女子は、神奈川・県立金沢総合が同校名になってから初めてのインターハイ制覇。前身である県立富岡高時代を含めると13年ぶり3度目。絶対的なエースである宮澤夕貴選手が準々決勝の宮城・聖和学園戦で怪我をするアクシデントに遭うも、逆にチームを1つにするターニングポイントになりました。準決勝の東京・明星学園戦では、第3ピリオドが終わった時点で10点負けていましたが、そこから巻き返し、延長戦に持ち込んでの逆転勝利。また、決勝戦の大阪・大阪薫英女学院戦では、リバウンドが大阪薫英女学院29本に対して、県立金沢総合は実に54本。まさに「リバウンドを制する者がゲームを制する」試合となりました。県立金沢総合と聞くと、宮澤選手に注目が行きがちですが、岡村郁美選手、酒井愛選手、河瀬ひとみ選手らの地道なプレイがチームを頂点に導いたといえるでしょう。

 準優勝は上記のとおり、大阪薫英女学院。ポニーテールが特徴的なシューター・大城利佳選手の得点感覚は圧巻の一言。文字どおり、どこからでも狙ってきて、まさにリングを「射抜く」シュートでチームをけん引していました。もちろん彼女だけではなく、今仲真里安選手、畠中春香選手のツインタワーも相手チームにとっては脅威の存在だったに違いありません。

 ベスト4は、昨年3冠を達成した北海道・札幌山の手と、明星学園。札幌山の手は、インターハイのすぐあとに女子日本代表選手としてロンドンオリンピック予選を戦った大黒柱の長岡萌映子選手を中心に奮闘しましたが、連覇には至りませんでした。一方の明星学園は、ノーシードながらひとつひとつ階段を登るようにして、準決勝の舞台まで勝ち進みましたが、こちらもファイナルステージにはあと一歩届きませんでした。


 秋の国体は10月2日から、少年男子は5日まで山口県周南市で、少年女子は6日まで山口県防府市で行われました。

 少年男子の優勝は宮崎県選抜。その中心はもちろん延岡学園の選手たちであり、実質、2冠を達成したといいでしょう。決勝の相手は愛知県選抜でした。

 全県出場の少年女子を制したのは北海道選抜。その中心は札幌山の手の選手たちですが、札幌創成のガード2選手もいい働きをして、チームの優勝に貢献しました。準優勝は山形県選抜。山形市立商業の選手たちが中心となって、決勝の舞台まで駒を進めたわけです。

 ちなみにベスト4は、準々決勝で県立金沢総合が中心の神奈川県選抜を破った愛知県選抜(桜花学園が中心)と、大阪薫英女学院が中心の大阪府選抜でした。


 このように夏のインターハイ、秋の国体の結果からもわかるとおり、男子は延岡学園がただいま2冠を達成中。女子は優勝チーム、準優勝チームがそれぞれ違う大混戦状態。
そんな中、いよいよ「JX-ENEOSウインターカップ2011」が始まります。これはもう激戦、熱戦、間違いなしでしょう。
 高校生の“熱い冬”を制するのは一体どこのチームでしょうか。開幕まであと――2日!


チケット情報
 今大会のチケットは、すでに「チケットバスケット」をはじめ、各プレイガイドにて販売中です。
 チケットの詳細は、チケットページにてご確認の上、お早めにお買い求めください。

試合日程・結果

12月23日(金)

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12月24日(土)

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12月25日(日)

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12月26日(月)

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12月27日(火)

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12月28日(水)

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12月29日(木)

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