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3×3男子日本代表:FIBA 3×3アジアカップ2026 第1次選考合宿 レポート「オリンピックを目指してよりおもしろくなってきた3×3をもっと見て欲しい」鈴木颯選手
2026年2月6日
「ロサンゼルス2028オリンピック出場」を掲げた中祖嘉人ヘッドコーチ
豊富な国際経験を経て自信溢れるプレーを見せる鈴木颯選手
3×3男子日本代表は「FIBA 3×3アジアカップ2026」(シンガポールにて4月1日開幕)へ向け、16名の候補選手を招集した第1次選考合宿を2月3日から5日まで実施。3×3専任となった中祖嘉人ヘッドコーチが、最初のティップオフ・ミーティングで掲げた目標は「ロサンゼルス2028オリンピック出場」です。FIBA 3×3アジアカップメンバーを決める選考合宿も、この目標は変わりません。
東京2020オリンピックから正式種目となった3×3(3人制バスケットボール)。ロサンゼルス2028オリンピックでは出場枠が8チームから12チームに増えます。パリ2024オリンピックの出場を逃し、2大会ぶりの檜舞台を目指すために、「日本代表になりたい選手は日本代表に選ばれないと思ってください。オリンピックに出たい選手しか日本代表には選ばれない、オリンピック出場が3×3男子日本代表のゴールです」と中祖ヘッドコーチは強調します。2日目の練習後、「ロサンゼルス2028オリンピックに向けて逆算して、今の自分たちに何が足りていないのか、何をしなければいけないのかを一つひとつの練習から各自がテーマを持って取り組んでいくことが、チームジャパンとして必要なことです」と松澤大晃選手(SAGAMIHARA PROCESS)は述べ、参加した候補選手は皆、同じ方向を向いてスタートを切りました。
ロサンゼルス2028オリンピックの目標を叶えるべく、「3本の矢を射ちます」と中祖ヘッドコーチは選手選考基準を明確にします。1本目の矢として、今回招集した3×3専任メンバーから3×3男子日本代表を選考し、FIBA 3×3アジアカップやFIBA 3×3ワールドカップへ出場。2本目の矢はFIBAネーションズリーグへ臨む男子U23/U21日本代表のアンダーカテゴリーも同じコーチングスタッフで強化を進めます。最後に「Bリーガーの矢を射ちます」と続け、Bリーグのオフシーズン中にFIBA 3×3男子プロサーキットに出場する機会を創出。3本の矢で実績を積みながら個人ポイントを稼ぎつつ、日本のFIBAランキングを高めることでオリンピック出場のチャンスが広がります。ちょうど2年後には3つの矢をひとつに束ねて、オリンピック予選や本戦へ向かう3×3男子日本代表を決めていきます。
現在国内FIBAランキング2位の鈴木颯選手(SHINAGAWA CITY.EXE)は1年前の合宿に招集されるも落選。「もちろん全力を尽くしましたが良いところも悪いところもあり、今の自分が選ばれるにはもう少し何かが必要だろうなというのは理解していました」と当時の結果を受け止めます。2年前から「オリンピックに出ることだけを考えていた」という鈴木選手は、昨年同時期からFIBAワールドツアーなど国際大会へ本格出場を果たして経験を積んできました。今合宿で見せた自信溢れるプレーや成長できた要因をこう語ります。
「世界で倒す相手の力量を肌で感じ取れたことが1番大きかったです。アメリカ代表がそのままチーム・マイアミにおり、(パリ2024オリンピック金メダルのオランダ代表擁する)チーム・アムステルダムや優勝したUB(セルビア)とも直接対戦でき、これが世界トップというのを知れた上で効くところ効かないところは理解でき、できることとできないこともハッキリしました。そこが圧倒的に自信になりました」
様々な国内大会も見て選手選考を行った中祖ヘッドコーチは、昨春よりU23の出場制限を設けて新たにスタートしたJAPAN TOUR 2025の首位を独走してきたFOUR ELEMENTSの若木悟琉選手と細川翔平選手(ともにMEGURO SIXERS.EXE ※FOUR ELEMENTSは合同チーム)など若い選手にも期待を寄せます。
16名の中で一番ランクの低い385位の細川選手は青山学院大学出身。大学バスケ引退後から3×3をはじめたばかりであり、出場大会もまだ5回。「前回の日本代表や国内のトップ選手とプレーできることは素晴らしく、貴重な機会になっています」と貪欲に吸収します。3×3経験がまだ浅い中で掲げられたオリンピック出場に対し、「客観的に見れば高い目標ですが、本気でそこを目指している選手たちばかりなので、僕もそこに応えなければいけないです。僕ら自身がそこを一番に考えていなければ、メンバーに選ばれることもないと思っています」と細川選手も覚悟を決め、レールを走りはじめました。
最初からインテンシティ高く、コミュニケーションを取ってチームとして練習に励んだ選手たちに対し、中祖ヘッドコーチは「みんな上手。例えば、スモールメンバーはみんな2ポイントシュートがあり、ドライブも上手い。ビックマンもみんなが走れるし、スクリーンも良くハンドルもできる。でも、オリンピックを目指すスタートラインに立った時に、そこそこ上手いだけではない何かが必要になる。それはもしかしたらバスケのスキルかもしれないし、シュート力かもしれない。何かを起こせるのではないかと思わせてくれるような選手がすごく欲しい」と伝えたメッセージは、今後の『3本の矢』を目指すすべての選手にとっても選考基準となります。
急激な進化を遂げている日本の3×3を間近で見る機会が今月は目白押しです。2月21日〜22日は横浜BUNTAIにて3×3日本一を決める「第11回 3×3 日本選手権大会 FINAL」、U23世代が日本一を争う「JAPAN TOUR 2025 FINAL」は2月28日〜3月1日にららぽーと安城にて開催されます。また、「3×3 全日本大学選手権大会(プレ大会)2026」が新設され、2月7日〜8日に駒沢オリンピック公園総合運動場 屋内球技場で行われます。
■各大会サイト
第11回 3×3 日本選手権大会 FINAL
JAPAN TOUR 2025 FINAL
3×3 全日本大学選手権大会(プレ大会)2026
