大会総括/データから見る日本の立ち位置(ピック&ロール)

ピック&ロール オフェンス

SWITCH OFFENSE

ドイツのミスマッチアタックから学ぶ

ドイツは数名のNBAタレントを擁するものの、アメリカ代表やセルビアのヨキッチ、ギリシャのアデトクンポのようなオフェンスのスーパースターを持っているわけではない。しかしながら、これだけクオリティの高いオフェンスができる理由は、自分たちの強みと相手の弱みを理解した効率的なオフェンスを組み立てていることが挙げられる。メインのセットオフェンスはいくつかあるが、相手の弱い部分(いわゆるミスマッチ)を発見するのが極めて早く、それは瞬時にコート5人の共通理解となる。そして、ミスマッチを活かすオフェンスがすぐさま始まるのである。

ミスマッチの発見のスピード

PNR、トランジションに関わらず、ミスマッチを得た選手だけではなく、5人全員が一瞬でミスマッチを見つけそこを利用する

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映像92_ミスマッチオフェンス_ドイツ_発見の早さ

インサイドを使う場合はハイローを使う

トップエリアからハイローをするケースや、ハイポストへフラッシュするケースに分かれる。ポスト1on1が得意ではない#7ヴォイトマンや#10タイスの特性を理解している。

どのマッチアップをミスマッチとして考えるかが明確

日本戦では3番ポジションで出ている渡邊雄太がスイッチすることを予測できていたのか、渡邊vs#7 ヴォイトマン、#10タイスは全てミスマッチという設定で攻撃していた。

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映像93_ミスマッチオフェンス_ドイツ_ターゲットが明確なドイツ(渡邊雄太)」

試合中のアジャストメント

ジェイコブスが試合前半に投入されたが、後半出場して最初にジェイコブスがマッチアップした#32ティーマンがポストで1on1(#32ティーマンはポスト1on1を得意としている)。

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映像94_ミスマッチオフェンス_ドイツ_ターゲットが明確なドイツ(ジェイコブス)」