パリ2024オリンピックを戦い抜いたのは12名の選手である。しかしながらこの3年間で、若手のディベロップメントキャンプを含め合宿に1度でも招集された選手はなんと88名に上る。また、3年間の公式戦で、代表のユニフォームを着てプレーした選手も30名を超えている。数多くの選手にチャンスを与えら、苦心しながら最後の12名が選び抜かれた。ホーバスHCが河村や吉井といった若手選手を発掘し、代表活動の中で少しづつ育成してきたことは知られているが、今まで代表とは縁のなかった須田や原といったベテラン選手を大胆に起用してきたことも忘れてはならない。パリ2024オリンピックへの出場は叶わなかった選手たちも、出場権獲得までのプロセスでは大きな貢献をしており、全ての選手がホーバスジャパンを支えてきた。
2021年11月、ホーバスジャパン最初の国際大会出場メンバー
FIBAワールドカップ2023アジア予選は2021年11月(Window1)から始まり、ホーム仙台で中国との2連戦からスタートした。ホーバスジャパンとして初めての代表選手の招集、練習、選考である。長年女子バスケをコーチしてきたホーバスHCにとっても、男子バスケを知ることからのスタートだった。NBAでプレーしたジョウ・チーなどの圧倒的なサイズのビッグマンを擁する中国代表に、1戦目63-79、2戦目73-106で大敗を喫し、世界のバスケの洗礼を浴びることとなった。終始大量リードを許す厳しい展開だったが、第1戦、第2戦で3人のPGを含む5人の選手を入れ替え、多くの選手にチャンスを与え続けた。大事な初戦で自信を失いかねない結果ではあったものの、新しいチーム作りの中で何が”日本の強み”になり、何が”課題”になるのか、大きな学びを得た2試合となった。
FIBAワールドカップ2023予選 Window1 日本代表 試合スコア
2021/11/27
日本 63-79 中国 [BOXSCORE]
2021/11/28
日本 73-106 中国 [BOXSCORE]