大会総括/データから見る日本の立ち位置(ディフェンス)

ディフェンスを振り返る

日本の戦いを振り返る

日本はFIBAワールドカップ2023では0.930(10/32位)と大躍進したが、残念ながらパリ2024オリンピックでは1.094で最下位に沈んでいる。「オリンピックレベルの相手に対してどれだけ良いディフェンスができるか」という大きな課題を理解し克服に取り組んだが、残念ながらディフェンス面では結果を出すことができなかった。

FIBAワールドカップ2023でのディフェンスPPPは、オフェンスPPPに比べて最終成績に対して大きな相関関係は見られなかった。しかし、パリ2024オリンピックにおいては最終成績とディフェンスPPP上位に多少の相関関係を見ることができる。つまり上位チームは、オフェンスもディフェンスもエリートレベルだということが言える。逆に、ディフェンスに課題のあるチームが苦戦を強いられていると見ることもできるだろう。

DEFENSE PPP RANKING

順位 チーム PPP Ave PT POSS 最終順位
1 アメリカ 0.915 86.5 94.5 1
2 ドイツ 0.929 74.3 80.0 4
3 フランス 0.937 79.5 84.8 2
4 オーストラリア 0.938 86.3 92.0 6
5 カナダ 0.945 82.3 87.0 5
6 ギリシャ 0.958 79.0 82.5 8
7 セルビア 0.996 87.8 88.2 3
8 スペイン 1.008 84.0 83.3 10
9 プエルトリコ 1.010 100.3 99.3 12
10 南スーダン 1.022 92.0 90.0 9
11 ブラジル 1.061 91.3 86.0 7
12 日本 1.094 97.0 88.7 11