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3×3男子U23/U21日本代表:ディベロップメントキャンプ2026レポート「判断力を高めることができれば、5人制にも必ず生きてくる」内藤耀悠選手

2026年2月19日

プロとして強い意思を持ってキャンプに臨むレバンガ北海道の内藤耀悠選手

髙口陽季選手はゲームに中に何度もダンクを決めてアピール

 3×3男子U23/U21日本代表(アンダーカテゴリー)はBリーグ、大学、高校の3カテゴリーから17名を招集し、2月16日(月)〜18日(水)の3日間、ディベロップメントキャンプ2026を実施しました。普段は5人制バスケに専念する選手たちですが、3×3未経験者は井伊拓海選手(筑波大学)のみ。それ以外の選手たちは国内外の大会出場経験を持ち、ルールも理解していたことでキャンプはスムーズに進行します。吸収力の高さもあり、練習を重ねるごとに成長が見られ、コーチ陣にとっても3×3の技術や戦術を惜しみなく伝え、ステップアップする機会となりました。今後も育成と強化を行いながら3×3男子U23日本代表と3×3男子U21日本代表の2チームを選考し、「FIBAユース・ネーションズリーグ」へ挑みます。優勝チームは今年9月に開催予定の「FIBA 3×3 U23ワールドカップ2026」への出場権獲得。また、同じく9月には「第20回アジア競技大会」が愛知県名古屋市で開催され、日本代表として出場対象となるのがこの世代です。

 石口直選手(中央大学)、武藤俊太朗選手(明治大学/川崎ブレイブサンダース)、今回は招集されませんでしたが小川瑛次郎選手(白鷗大学/秋田ノーザンハピネッツ)とともに、内藤耀悠選手(レバンガ北海道)は2022年のFIBA 3×3 U17アジアカップで優勝。翌2023年のFIBA 3×3 U18ワールドカップも同じメンバーで臨みました。しかし、内藤選手は「大会前日にケガをしてしまい、メダルを獲れる可能性もあっただけに、大変ご迷惑をおかけしました」と苦い記憶を振り返ります。それ以来となる3×3への参加となり、初日は「ルールも感覚も忘れていました」と話していましたが、2日目のゲームでは次々と2ポイントシュートを沈め、3×3の動きに順応します。プロとして強い意志を持ってキャンプに臨んだ20歳は、次のように語りました。

「5人制と比べてスペースはありますが、人数が少ない分、パス、シュート、ドライブの判断力がより求められます。瞬間的な判断の速さは3×3の方がより重要だと感じました。判断力を高めることができれば、5人制にも必ず生きてくると思います。3×3はボールに触れる時間が長いので、シュートを効率良く決めることやアシストを増やす意識を持つことで、5人制でもより良い貢献ができると感じています」

 昨年末に開催された「第12回 3×3 U18日本選手権」を制したデンジャラス(開志国際高校)から、キング太選手と磯部大悟選手が参加。2023年に3×3男子U23日本代表としてFIBA 3×3 U23ワールドカップに出場した兄・キング開選手(横浜ビー・コルセアーズ)の影響もあり、「自分も挑戦したいと思いました」と語るキング太選手は、1年生の頃から大会を向けてプレーしてきました。「5人制では走る展開や切り替えを重視していましたが、3×3ではピックの使い方やプレー精度、攻守の切り替えの速さなど、一つひとつのプレーがより重要になります」と難しさを感じながら成長へつなげます。

 Bリーガーや大学生の先輩たちとの練習は、「高校では通用していたことが全く通用しませんでした。フィジカルだけでなく、技術や身体の使い方、タイミングのずらし方が本当に上手でした」と語るキング選手。それでも「すべてを吸収しよう」という姿勢で臨み、オフェンスだけでなくリバウンドでも存在感を発揮しました。

 今年2月に新設されたばかりの「3×3全日本大学選手権プレ大会(3×3インカレ)」で初優勝を飾った日本体育大学からは、野田悠峨選手と髙口陽季選手が参加。身体能力に優れる190cmの髙口選手は、ゲーム中にダンクシュートを決めるなど強烈なインパクトを残しました。福岡第一高校出身、SoftBankウインターカップ2023優勝メンバーの髙口選手。日本体育大学ではまだ十分なプレータイムをつかめていませんが。3×3インカレで本領を発揮し、今キャンプに招集されました。「同世代のトップクラスと一緒にプレーでき、とても良い刺激を受けました。通用する部分も感じる一方で、フィジカル面など課題も多く見えました。この経験をチームに持ち帰り、5人制でプロを目指していきたいです」と将来を見据えます。「ずっと夢を見ていた日本代表を実際に肌で感じる機会になり、国際大会やオリンピックを目指す意識がより強くなりました。日の丸を背負って戦える選手になりたいとあらためて思いました」とスタートラインに立ちました。

 3日間のキャンプを終え、中祖嘉人ヘッドコーチは「みんな本当にすごい。この3日間で大きな成長を見せてくれた」と選手たちを称賛。「ロサンゼルス2028オリンピックまで、あと約2年。この成長スピードを維持できたら、半年後、1年後にはとてつもない選手になっているはず。次に3×3合宿で集まったときには、さらに一段階上のレベルから積み上げられるよう、日々を大切にしてほしい」と総括し、次の育成機会となるアンダーカテゴリーキャンプへ期待を寄せました。