ニュース

3×3女子日本代表:第1次強化合宿〈後半〉レポート「できるようになるまでの過程を共有し、同じ時間を過ごすことが大切」鶴見 彩選手

2026年3月9日

過程を大事にしながらコミュニケーションを重ねる鶴見彩選手

3x3の技術習得とともに、来シーズンに向けてWプレミアの強度も体感できた粟谷真帆選手

 3×3女子日本代表 第1次強化合宿は、3×3ディベロップメントキャンプ2026で評価された選手の昇格を含む29名の大所帯で、3月1日よりスタート。4日間の合宿を経て3月6日からは後半に突入。2026年シーズンへ向けた選考を兼ね、13名でさらなるレベルアップの機会となりました。

 今回の合宿には、5人制バスケに専念するWリーグ選手も多く参加。これまでも3×3特有の技術やプレーを学びながら成長を続けてきましたが、Wリーグのプレーオフを控えたオンシーズンの選手も多く、普段のプレーを3×3のルールやスタイルに適応させる場面も多く見られました。ディベロップメントキャンプから昇格した選手にとっては初めての3×3挑戦であり、多くのWリーグ選手も久しぶりに異なるボールやルールの中でプレー。約1週間に及ぶ合宿を振り返り、前田有香ヘッドコーチは「みんなが3×3選手として成長しました。本当にそこは自信を持ってほしい」と選手たちをねぎらいました。

 Wフューチャーを1位で突破し、来シーズンのWプレミア昇格を決めた日立ハイテク クーガーズの粟谷真帆選手は、今回が3×3初挑戦。「Wプレミアの選手たちはフィジカルが全然違いました。それを体感できたことも良かったです」とメリットを挙げます。宮下希保選手(富士通 レッドウェーブ)や田中平和選手(トヨタ自動車 アンテロープス)など、Wリーグのプレーオフに進出する同ポジションの選手たちとのマッチアップを通じて、その差を実感しました。一方で、「5人制よりもスクリーンの細かいかけ方やタイミングで簡単に得点につながる。細かい部分を意識するだけで点が取れるのがすごくおもしろいと思いました」と語り、3×3ならではの魅力と多くの学びを得たようです。

 昨年は3×3女子日本代表としてFIBA 3×3ワールドカップ2025、FIBA 3×3ウィメンズシリーズ2025へ参戦した宮下選手。大所帯となった今合宿について、「最初はなかなか合わない部分もありましたが、コミュニケーションを取りながらだんだん合ってきました。考えすぎず、感覚的にプレーすることも大事だと思っています。どんなチームになっても、その感覚は忘れずにやっていきたいです」と語り、参加メンバー全員で手応えを得たことを感じさせるコメントでした。

 日立ハイテク クーガーズを引退して早3シーズン、今回のメンバーで唯一の3×3専任選手となった鶴見 彩選手(MAURICE LACROIX)。これまで桂 葵選手(トヨタ紡織 サンシャインラビッツ/ZOOS)や高橋芙由子選手(三菱電機 コアラーズ/FLOWLISH GUNMA)らとともに女子3×3日本代表を牽引してきた存在です。練習中はディベロップメントキャンプから昇格した選手たちに積極的に声をかけ、「できるようになるまでの過程を共有し、同じ時間を過ごすことが大切だと改めて感じました」と話し、コミュニケーションを重ねていました。「プレーしている時の感覚と、外から客観的に見ている視点を行き来することも大切。誰かに声をかける精度を上げられるように、いろんな経験を積み重ねていきたいです」と自身の成長にも目を向けています。

 今回の合宿を経て、4月1日にシンガポールで開幕する「FIBA 3×3アジアカップ2026」へ向けた選手選考が行われ、3×3女子日本代表メンバーが決定します。前田ヘッドコーチは「この合宿に参加したいという意志で集まってくれたこと、3×3選手としての第一歩を踏み出してくれたことに感謝しています。そのおかげで良い合宿になりました。これから始まるシーズン、またそれぞれの舞台で戦い、次に会えるのを楽しみにしています」と選手たちに言葉を送りました。大会に出場できる人数は4名と限られていますが、一緒にレベルアップした29名はロサンゼルス2028オリンピックへ向かう同志です。アジア・パシフィックゾーンでのFIBAランキング2位以上を目標に掲げ、3×3女子日本代表の新シーズンがここから本格的にはじまります。