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2025年度 JBA 公認B級コーチ養成講習会 (第2回・愛知会場) 開催報告
2025年10月20日

多くの意見交換が行われた座学講習

コーチング実践は選手役とコーチ役とに分かれ、お互いにフィードバックをしながら実施
当協会 (JBA) では、2025年 8 月22日 (金)~8 月26日 (火) の 5 日間、中京大学豊田キャンパス (愛知県豊田市) において、2025年度 2 回目となる JBA 公認 B 級コーチ養成講習会を開催しました。B 級コーチ養成講習会は、年間 5 回、東京都近郊や地方での開催を行っています。今回は全国各地から40名の方が受講されました。
B 級コーチ養成講習会では、「主に育成年代 (18歳以下) において専門性の高い指導ができる人材を養成するとともに、都道府県のリーダーとなる人材を養成すること」を目的として実施しています。
5 日間にわたる集合講習では、コーチングの “ How ” にフォーカスし、座学でコーチングの様々なスキルを学び、午後のコーチング実践でトライし、振り返ることで学びを深めていきました。
● 講習の主な内容
・コーチングスタイルとコーチングアプローチ
・コーチングフィロソフィー
・コーチングプロセス
・スキル獲得の原理
・年代・習熟度に応じたコーチング
・練習計画の作成
・長期競技者育成計画
・スポーツパフォーマンス向上の取り組み
・インテグリティの向上
・安全管理 (リスクマネジメント)
・レフェリーとのコミュニケーション
・コーチング実践
● 受講者のコメント
○ 松本沙羅さん (東京都 / 明星大学 / 一般男子・一般女子)
今回、講習会に参加させていただいたきっかけは、これまで10年以上一般女子を指導してきたコーチ人生でしたが、今年から一般男子の指導を始めることになったことです。そんななかで、自身のコーチング観や指導方法に迷いが生じることも多く、自分の学びを深めたい、色々な指導者の意見が聞きたいという思いでした。
講習会の内容は、日々現場で試行錯誤しているコーチの頭のなかを一緒に整理しながら学びを深めてくれる場でした。コーチ自身がバスケットボールの多くの知識を保有していることは、チームを前進させるうえで重要なことだと思います。一方で、その知識をどのように伝えるのか、どのように練習に落とし込むのか、そんなプレーヤーファーストな練習の組み立て方やフィードバックの視点を持つことで、自身のコーチングスキルはいかようにも向上させていけるのだと感じることができました。準備・計画、実行、振り返り (自己省察) は今後のコーチング実践のなかでも続けていきたいと思います。
また、普段コーチングフィロソフィーについて立ち止まって考えることはなかったですが、講義のなかで一つひとつ問いに答えていくと、自分のなかにある大事にしているフィロソフィーを探し出すことができ、大変有意義な時間となりました。
講習会の内容も進め方においても、すべてがコーチ主体のアクティブラーニングになっており、構成そのものが普段授業を展開している身としては大変勉強になりました。関係者の方々やコーチデベロッパーの方々にあらためて感謝しています。