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2025年度 第 1 回キッズサポートリーダー養成講習会 (東京会場) 開催報告
2025年12月3日
座学講習の様子
テーマに沿って、順番にファンドリルの講習を実践
当協会 (JBA) では、8 月30日 (土)~8 月31日 (日) の 2 日間、味の素ナショナルトレーニングセンター (東京都北区) において、2025年度 第 1 回キッズサポートリーダー養成講習会を開催しました。
キッズサポートリーダー養成講習会は、キッズサポーター養成講習会の講師を務めるために必要な講習であり、今回は各都道府県から推薦された10名が受講し、キッズサポートリーダーの役割や講習会のマネジメントなどについて学ぶとともに、キッズサポーター養成講習会の模擬実践などが行われました。同時にキッズサポーター養成講習会も開催し、実際に受講者としてキッズサポーター養成講習会も経験しました。
 
● 講習の主な内容
<キッズサポーター養成講習会>
・子どもたちの「楽しい! また来たい!」を生み出す環境作り
・子どもたちを惹きつけるファンドリル
<キッズサポートリーダー養成講習会>
・キッズサポーター、キッズサポートリーダーの果たすべき役割
・講習会のマネジメント
・座学講習実践
・ファンドリル講習実践
● 受講者のコメント
〇 君塚弘美さん (宮城県)
私は普段 U12 カテゴリーの、そのなかでも基本的に低学年を担当して指導をしています。数年前にキッズサポーターの資格を取得し何度かキッズイベントを開催する機会をいただきましたが、キッズイベントの方向性や内容はこれで合っているのか? そもそも目的がずれてきているのではないか? とずっと疑問を感じていました。自身の学びを深めるためということに加え、その疑問やモヤモヤを解決するためにも今回の講習会に参加しました。
2 日間の講習会中は「帽子のかけ替え」という表現を元に、サポーターとリーダーの意識を切り替えながら学べたことがとても分かりやすく、座学と実技講習、さらにマスターの方々が開くキッズサポーター講習会を実際に受講するというプログラムを通して、キッズサポーターの役割・キッズサポートリーダーの役割とは何なのか、伝え方や講習会のマネジメントの仕方などをどんどん深堀りして学んでいくことができました。同時に、2 日間一緒に学んだ受講生の方々と、自地区での取り組み方や実際のイベント内容など、様々な意見交換や情報共有をすることができ、講習会終了時には全員が同じ志をもった仲間として絆を深めることができたと思います。
2 日間を通して講師の方がずっと問いかけていたのは、「キッズサポートリーダーとして何を伝えたいのか? 何を成し遂げたいのか?」ということでした。受講後には現時点での自分なりの答えを出すことができ、今後の自分がやるべきことも見えてきました。
バスケキッズの未来のために、バスケで日本を元気にするためにも今回の学びをまず自分の地域で展開し、さらに発展させていきたいと思います。素晴らしい講習会、そして素晴らしい時間をありがとうございました。
〇 宮越昭彦さん (埼玉県)
2024年10月に初めてキッズサポーター養成講習会を受講しました。以前から興味のあった未就学児や低学年の指導について学ぶことができ、とても良い刺激となりました。特に、受講者約40人の笑顔あふれる光景は今でも強く印象に残っています。それ以来、自チームの指導でも “笑顔” を意識するようになりました。自然と声掛けが変わり、子ども達のがんばりも変化し、それを見守る保護者の皆さんの応援までも変わっていきました。さらに、周囲の方々からも「笑顔の指導いいですね」「ポジティブな声掛け、真似したいです」など嬉しい言葉をいただき、チームだけでなく周りにも良い影響が広がっていることを実感しました。“笑顔” の素晴らしさ、“笑顔” の大切さをあらためて感じた私は、その思いをより多くの方に伝えたいと思い、今回のキッズサポートリーダー養成講習会に志願したという経緯です。
講習会では事前課題や講義の内容に難しさを感じる場面もありましたが、講師の皆様が和やかな雰囲気を作ってくださり、終始 “笑顔” で楽しく学ぶことができました。グループワークでは、全国から集まった受講生の皆様と経験や地域差を共有しながら、多くの刺激をいただきました。特に指導実践では、自チームのキッズ指導で得たスキルを活かすことができた一方で、自分の苦手を知る機会にもなり、講師の皆様の温かくも的確なご指摘を通して “痛みを伴う学び” を経験できたのは大きな財産です。他の受講生の皆様の指導を体験し、アイデアやヒントを伝え合いながらフィードバックできた時間はとても貴重でした。
普段は U12 チームの指導をしていますが、キッズサポーターを取得してからは、いてもたってもいられなくなり、2024年12月から自チームでキッズクラスをスタートしました。現在は10人に満たない人数で月 2 回の活動ですが、毎回楽しく取り組んでいます。キッズの指導では、伝えることの難しさ、言葉の選び方、子ども達に合わせたメニュー作り、安心安全な環境づくりなど、U12 の指導では得られない学びを経験できています。最初は意識していた “笑顔” も、今では自然と笑顔で指導している自分に気付き、「楽しんでいるな」と自分自身の変化を感じています。あらためて、この講習会を受けて本当に良かったと思います。
指導者が暴言や暴力を使わない指導をすることはもちろん大切ですが、何よりも子ども達の成長を指導者自身が “共に楽しむこと” こそが大切だと強く感じています。未就学児から小学生年代にかけて、楽しさのなかで得た経験は未来へつながる大切な学びとなります。そして、笑顔で楽しく指導することは、自分自身や周囲への良い変化をもたらすことも実感できました。これからも、私が経験したことをイベントや講習会、また指導者の皆様とのコミュニケーションなどを通して広く伝えていきたいと思います。
『バスケで日本を元気に!』――それを心から実感できた、かけがえのない 2 日間を本当にありがとうございました。
