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2025年度 第 2 回キッズサポートリーダー養成講習会 (東京会場) 開催報告
2025年12月3日
座学講習の様子
テーマに沿って、順番にファンドリルの講習を実践
当協会 (JBA) では、10月 4 日 (土)~10月 5 日 (日) の 2 日間、味の素ナショナルトレーニングセンター (東京都北区) において、2025年度 第 2 回キッズサポートリーダー養成講習会を開催しました。
キッズサポートリーダー養成講習会は、キッズサポーター養成講習会の講師を務めるために必要な講習であり、今回は各都道府県から推薦された18名が受講し、キッズサポートリーダーの役割や講習会のマネジメントなどについて学ぶとともに、キッズサポーター養成講習会の模擬実践などが行われました。 同時にキッズサポーター養成講習会も開催し、実際に受講者としてキッズサポーター養成講習会も経験しました。
● 講習の主な内容
<キッズサポーター養成講習会>
・子どもたちの「楽しい! また来たい!」を生み出す環境作り
・子どもたちを惹きつけるファンドリル
<キッズサポートリーダー養成講習会>
・キッズサポーター、キッズサポートリーダーの果たすべき役割
・講習会のマネジメント
・座学講習実践
・ファンドリル講習実践
● 受講者のコメント
〇 三上夫美加さん (青森県)
私は普段 U12・U15 世代の子どもたちに指導をしています。今年度の春先に青森県内で開催されたキッズサポーター講習会を受講した後、少子化や生活環境の変化、競技人口や子どもたちの活動場所 (遊び場を含む) の減少、そして運動能力の低下を、これまで以上に強く意識するようになりました。「子どもたちがバスケットボールを通じて、“楽しくからだを動かす” ことを実現できる環境とはどうあるべきか?」「どのようなサポートが子どもたちの未来につながるのか?」。そんな問いを抱いていたときに、キッズサポートリーダー養成講習会のお話をいただき、受講を決意しました。
受講者の名前も所属地域も分からないまま参加した講習は、最初こそ緊張と不安でいっぱいでした。しかし、2 日間を通して、同じ志を持つ全国各地の受講者の皆さんとグループワークでディスカッションを行い、一緒に実技に取り組み、寝食を共にするなかで、非常に多くの気づきと刺激を得ることができました。座学も実技もどちらも有意義で、時には苦しい場面もありましたが、受講者の皆さんに支えられながら本当に充実した時間を過ごすことができました。
講習会で特に印象的だったのは、講師の皆さんがどんなときも笑顔で、その場のすべてを心から楽しんでおられたことです。そして、どんなアドバイスも常にポジティブで、前向きな言葉にあふれていました。講義のなかで「大人の学びは痛みをともなう」というお話がありました。ケガなどの身体的な痛みだけでなく、実技の場面では精神的な痛みや緊張も伴い、そこから不安が生まれます。それでも「やるしかない!」「やってみよう!」と思えるのは、講師の皆さんが挑戦しやすい環境をつくってくださっているからこそだと感じました。それは、今後私たち 4 期生が子どもたちと向き合っていくなかで、決して忘れてはいけない大切なことだと思います。リーダー講習会での学びと “痛み” を忘れず、これからも多くの子どもたちに、体を動かすことの楽しさ、バスケットボールの魅力を伝えていけるよう努めていきたいと思います。そして、バスケットボールを通じて日本を元気にできるよう、これからも頑張っていきます。
最後に、このような貴重な機会を与えてくださった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。また、一緒に 2 日間を乗り越えた受講者の皆さん、素敵な出会いを本当にありがとうございました。4 期生の合言葉は——Fun Time!!
〇 樫山 匠さん (和歌山県)
私は、普段は U18 カテゴリーの指導に携わらせていただいており、キッズサポーターが対象としている 4 歳~10歳の子どもへの指導経験はほとんどありません。それでも本講習会を受講したのは、「子どもたちに体を動かすことの楽しさを伝えられるようになりたい」という思いと、キッズサポートリーダーとして、キッズサポーター養成講習会を担当させていただき、「同じ思いを持った方々とつながり、子どもたちがバスケットボールやスポーツに触れる機会を増やしたい」と考えたからです。
1 日目午後、まずキッズサポーター養成講習会を受講しました。子どもたちの特徴を踏まえて楽しさを伝えるための知識や、ファンドリルの実践例を多く学びました。私にとって良かったことは、高校生や保護者など、キッズサポーターを目指す多くの方々と一緒に活動できたことです。私がキッズサポートリーダーとして養成講習会を担当する際に、受講される方々には多様な立場や思いがあることを意識して行うことが大切だと気付くことができました。
その後、講習会のマネジメントに必要なプレゼンテーションやファシリテーションの方法等を学びました。講習会 2 日目には、プレゼンテーションとファンドリルの実践発表が予定されており、それに向け緊張感のある時間を過ごしました。疲労感もありましたが、講習内容や資料がとても分かりやすく整理され、キッズサポートマスターの方々が丁寧にサポートしてくださるので課題に前向きに取り組むことができました。同じ受講者の方々との素晴らしい出会いも大きな励みとなりました。
2 日目、いよいよ実践発表です。受講者同士で準備したプレゼンテーションやファンドリルを発表しました。今後に向けてまだまだ課題はありますが、受講後の心地よい疲労感と達成感が、「学び続ける~Keep 0n Learning~」ことの価値を再認識させてくれました。今後も学び続け、バスケットボールやスポーツを通じて、子どもたちを笑顔にできる活動に取り組んでいきます。お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
