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【レポート】女子日本代表「FIBA女子ワールドカップ2026 予選トーナメント」日本 83-39 アルゼンチン:攻守に『日本らしさ』を発揮、ワールドカップ出場権を獲得!
2026年3月18日
「FIBAバスケットボールワールドカップ2026」の出場権を獲得した女子日本代表
現地時間3月17日(火)、「FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント」の最終戦。1勝3敗の女子日本代表がワールドカップの出場権を勝ち取るには、アルゼンチン戦に勝つことはもちろん、その後の試合でオーストラリアがカナダに勝つ必要がありました。
FIBAランキングでは日本の11位に対してアルゼンチンは27位ですが、今大会のアルゼンチンは開催国トルコに勝ち、日本が初戦で完敗を喫したハンガリー相手に延長までもつれる接戦を演じており、油断できない相手です。
それでも女子日本代表は、3連敗の後にカナダとの激闘を制したことで自信を取り戻し、これまでの学びをプレーに反映する強さがありました。
フリースローで最初の得点こそアルゼンチンに奪われたものの、セカンドチャンスから田中こころ選手が日本の最初の得点を奪うと、東藤なな子選手、平下愛佳選手、今野紀花選手による3ポイントシュートで11連続得点。東藤選手と平下選手の得点はセカンドチャンスから生まれ、今野選手の得点は東藤選手のリバウンド奪取からすぐさまトランジションに転じて決まったものです。
女子日本代表の課題だったリバウンドが、この試合では流れを呼び込むきっかけとなりました。これまで大きな相手にしぶとく食い下がってきたことで全員がリバウンドに飛び込む姿勢が徹底されており、高さではなく脚力でリバウンドを取ることが、そのままトランジションにも繋がりました。
第1クォーターは23-7と女子日本代表が大きくリード。アルゼンチンはディフェンスでの戻りが早くなり、女子日本代表は序盤のように簡単に速攻を出せなくなりましたが、山本麻衣選手を起点とするピック&ロールから多彩な攻めを展開してオフェンスの勢いを継続させます。前半を終えて40-16。アルゼンチンから9つのターンオーバーを引き出し、そこから14得点を奪う堅守とトランジションが光りました。
後半開始からアルゼンチンに2本の3ポイントシュートを決められましたが、東藤選手のスティールから平下選手、山本選手のノールックパスから平下選手と立て続けに3ポイントシュートを決め、アルゼンチンに傾きかけた流れを引き戻します。ディフェンスとリバウンドの強度をこれまで以上に高めつつ、ルーズボールに山本選手がダイブするハッスルも見られました。
第4クォーターは髙田選手、渡嘉敷来夢選手がプレーしませんでしたが、それでもコートに立つ全員が高い集中力を保ち、アルゼンチンに付け入る隙を与えず。最終スコア83-39で勝利しました。
その後にはオーストラリアvsカナダの試合が行われました。オーストラリアはチームで最も長身のエジ・マグベガー選手、女子日本代表との試合で3ポイントシュート2本を決める勝負強さを見せたステフ・タルボット選手と主力2選手を欠き、試合は接戦となりましたが、残る10人で強度の高いバスケを遂行して82-76で勝利。こうして女子日本代表は今年9月にドイツで行われるワールドカップ行きの切符をつかみました。
■宮澤夕貴選手
「全員で守って、そこから走る展開が最初からできたのが良かったです。3ポイントシュートも平下選手を筆頭に良いシュートが打てていました。今日勝たないと意味がない試合でしたが、点差が離れる展開でみんなが堂々とプレーしている姿は楽しかったし、若手の成長が見られる大会でした。平下選手の代表での活躍は久々に見ましたし、山本選手も堂々とプレーしていて、味方になってすごく頼もしかったです」
■山本麻衣選手
「カナダ戦もそうでしたが、負けたら終わりなのは分かっていたので、出だしから日本のバスケを40分間遂行できました。7日で5試合というタフなスケジュールで、さすがにちょっと今日はキツかったのですが、みんなが点数を取ってくれて、みんなでディフェンスもして、というところが本当に良かったです。そこで自分も得点を取るよりはパスをさばいて、バランスを取りながらできることを精一杯やりました」
■平下愛佳選手
「絶対に勝たなければいけない試合なので、すごく強い気持ちでプレーしました。大会を通してシュートタッチが良くて、走るプレーもできたので、そこは自分の自信になりました。課題はやっぱり高さの面で負けてしまうところで、ボックスアウトして外に押し出せるよう、ワールドカップに向けてフィジカルの強化が必要だと感じました。日本のトランジションはすごく大きな武器で、特に最後の2試合は良かったと思うので、継続していきたいです」
■田中こころ選手
「今日はこれまでの5試合の中で本当に一番良かった試合だと思います。全員がリングを見れてアタックできたので、これを継続して頑張りたいです。個人的にはもっとアタックできたかなと思ったのですが(笑)、お姉さんたちがめちゃくちゃ頑張ってくれたので良かったです」
■髙田真希選手
「出だしからアグレッシブなディフェンスから良いオフェンスに展開する理想的な形で戦うことができました。3連敗から2つ勝って、最後はオーストラリアの試合を見守る形になりましたが、勝てて良かったと思うと同時に、世界の強豪国はやっぱり強いし、自分たちにはまだまだ足りていない部分が多いと感じました。日本では遅い時間の試合でも、みなさんが見てくださったり、あきらめずに信じてくださったことで勝てたと思います。とりあえず勝つことができて良かったです。もっともっと良いチームになって、9月のワールドカップで結果を残せるように頑張ります!」
