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| 一覧へ | 【レポート】女子日本代表「FIBA女子ワールドカップ2026 予選トーナメント」日本 83-39 アルゼンチン:攻守に『日本らしさ』を発揮し、5大会連続となるFIBAワールドカップの出場権を獲得! |
【レポート】女子日本代表「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」出場決定報告記者会見:宮澤夕貴キャプテン「チームとしてどんな状況でも前を向けるから巻き返せた」
2026年3月20日
トルコで開催された「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント」を終えた女子日本代表が3月19日に帰国しました。コーリー・ゲインズヘッドコーチと9人の選手たちが、「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」出場決定報告記者会見を行いました。
自分たちの最終戦を終えた後、オーストラリアvsカナダの試合結果を見守ることになりましたが(オーストラリアの勝利で女子日本代表のワールドカップ出場が決定)、キャプテンの宮澤夕貴選手はその様子を「1プレー1プレーに対して私たち選手もコーチ陣も一喜一憂して、決まった時はうれしさとホッとした感じでした。抱き合っているメンバーもいれば一人で喜んでいる選手もいてカオスでした」と明かしました。
3連敗からの2連勝で、苦しい状況を覆してワールドカップ出場権を勝ち取れた要因を、宮澤選手はこう語ります。「ハーフタイムも試合後も声が出て、コミュニケーションが取れていました。チームとしてどんな状況でも前を向けるところがこのチームの強みだし、それが巻き返せた理由だと思います」
それでも、9月にドイツで行われる「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」に向けて宮澤選手は「世界がすごく強くなっている」と危機感を抱いています。
「私たちは東京(2021年のオリンピック)で結果を残しましたが、そこから世界が変わっているのに、自分たちはそのまま留まっている印象を受けた大会でした。日本がやってきた速いバスケを世界のどのチームもやっています。次の大会に向けてはそこに加えて今回の課題だったボックスアウトや、細かいところを一つひとつ潰していかないと世界とは戦えないと感じました」
ゲインズヘッドコーチもそれに同意しました。「特に第4クォーターの遂行力を高めること。そこで細かい部分にフォーカスすることが大切になります。宮澤選手の言う通り、世界のチームは早い展開のバスケをやるようになっています。我々は一番速いチームになるだけでなく、細かい部分を一番遂行できるチームにならないといけない」と語りました。
女子日本代表の今後のチーム作りについて、ゲインズヘッドコーチはこう語ります。「私の観点では、世界のトップ3はアメリカ、オーストラリア、フランスです。3チームの共通点は長い時間をかけてチームを作り、システムも中核選手も変わっていません。我々は2月20日から合宿を初めて、3月中旬にワールドカップ予選を戦いました。アジアカップのメンバーもいましたが、新しい選手も入ったので、システムを学ぶのに時間がかかりました。我々のスタイルはかなり独特で、Wリーグでは見られないものです。去年のアジアカップに参加したメンバーも復習の期間は必要でした。この大会中にお互いをよく理解できました。ワールドカップに向けて、このシステムへの理解をより深められると思っています」

大会に参加したコーチ、選手のコメントはそれぞれ次の通りとなります。
■コーリー・ゲインズヘッドコーチ
「今大会での目標は『毎日成長すること』と『ワールドカップの出場権を勝ち取ること』でした。その目標は達成できたと考えています。合宿の初日に選手へ伝えたのは『目的地ではなく、そこに至るまでのプロセス、つまり我々の旅そのものが一番大事だ』ということでした。長く険しい旅でしたが、目標を達成できてうれしく思います」
■宮澤夕貴選手
「今回の大会は、本当に苦しい時間が多かったですが、その後に立て直してワールドカップ出場という結果をつかみ取れたことは、チームの成長の証だと思います。あの厳しいグループに入りながらも結果を出せたことを自信にして、次に繋げたいです。もっとレベルアップして、またこの場所に戻ってきたいと強く感じた大会でした」
■髙田真希選手
「ワールドカップ出場権を獲得できて本当に良かったです。ただ、チームが出場権を得ただけであって、まだまだメンバーがこれからどうなるかはまだ分かりません。また代表メンバーに選ばれるよう、これからも頑張っていきたいと思います」
■渡嘉敷来夢選手
「3連敗から始まる苦しい状況でしたが、ファンの皆さんのご声援があったり、チームの雰囲気が常に前向きだったので、それがワールドカップ出場権獲得に繋がったと思います。世界のレベルは高いので、チームに貢献できるよう頑張っていきます」
■町田瑠唯選手
「個人的には途中でケガをしてしまって悔しいですが、みんなが勝ってくれたので悔しさよりもうれしさの方が強いです。ファンの方々が応援してくださって、負けてもメッセージをくださったり、それで頑張れたと思うので本当に感謝しています」
■馬瓜ステファニー選手
「3連敗から大事なゲームを2つ勝つことができました。私は直前合流でしたが、みんな温かく迎えてくれて、学ぶことも多くて楽しかったです。ファンの皆さんに合えなかったのは寂しいですが、こうして日本代表としてプレーできたことは誇りです」
■山本麻衣選手
「3連敗の崖っぷちから始まって、しっかり出場権を獲得できたのはうれしいです。世界の壁はまだまだ高いので、私自身もしっかりレベルアップして、日本代表としての自覚を持って、チームに貢献できる選手になって戻ってきます」
■今野紀花選手
「最初の3試合は苦しい時間が続きましたが、最後まであきらめずに出場権を獲得して帰って来ることができて良かったです。 個人的には課題や向上させたい部分がたくさん見つかりました。ここから半年間、またメンバーに選ばれるよう、よりハングリーに頑張って、このチームに戻って来たいと思います」
■東藤なな子選手
「今回の大会で、あらためて世界と戦う厳しさを体感しました。その中で、チームとしても個人としても、上手くいく部分と上手くいかなかった部分が明確になりました。もっと成長できるように、引き続き頑張っていきます」
■平下愛佳選手
「時差がある中、日本からたくさんの応援をいただき本当にありがとうございました。 最初の3試合は厳しい戦いでしたが、残りの2試合をしっかり勝ち切ることができて良かったです。ワールドカップに向けて、私自身もっともっと成長しなければならない点がたくさんあると感じたので、これからも頑張ります」
■朝比奈あずさ選手
「私自身もチームとしても、たくさんの感情を味わい、その経験ができたことは非常に貴重だったと感じています。この経験を生かして自分がもっと成長して、またこの舞台に戻って来られるように頑張ります」
■薮未奈海選手
「チームとして後がない状況に追い込まれてから、一つになって戦った時の強さを体感した大会になりました。 自分自身としては課題が残った大会ではあったので、レベルアップして戻ってこられるよう、また頑張りたいと思います」
■田中こころ選手
「最初の3試合は苦しかったですし、自分自身も後半あまり乗れませんでした。勝たなきゃと思いすぎて顔が暗かったり、それがプレーに繋がったりしていたのですが、カナダ戦は純粋に楽しもうという気持ちで、試合前からワクワクした気持ちで臨めたのが良い結果に繋がりました」

各地の予選が終了し、ドイツのベルリンで開催される「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」の参加16チームが出揃いました。
オーストラリア
ベルギー
中国
チェコ
フランス
ドイツ
ハンガリー
イタリア
日本
韓国
マリ
ナイジェリア
プエルトリコ
スペイン
トルコ
アメリカ
■FIBA 女子バスケットボールワールドカップ2026 大会概要
【日程】2026年9月4日(金)〜13日(日)
【開催地】ドイツ・ベルリン
【出場チーム】16チーム
【組み合わせ抽選会】2026年4月21日 (火)
【大会方式】
・4チーム×4グループによる予選グループフェーズを行い、上位1位が準々決勝進出。
・AとB、CとDの隣り合うグループの2位vs 3位で争う準々決勝進出決定戦の勝者がファイナルフェーズ(決勝トーナメント)へ
▼日本の過去成績(2010年から4大会連続出場・通算14回出場)
・前回大会(2022年)9位
・過去最高位(1975年)準優勝
※翌1979年大会の6位以降、決勝トーナメント(ベスト8)進出なし
