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「FIBA 3×3 アジアカップ2026」現地レポート:悔しさ残る4位も、3×3女子日本代表としてチームで戦うスタイルを「表現し続けられたことは収穫」
2026年4月6日
世界に勝つためのスタイルを「表現し続けられたことは収穫」と手応えをつかんだ鶴見彩選手
個に頼らず、チームで戦うスタイルを積み上げていく。メダルには届きませんでしたが、確かな一歩になったはずです。
4月5日(日)、3×3女子日本代表は「FIBA 3×3 アジアカップ2026」の決勝トーナメントに臨みました。準々決勝でタイを15-13で下すと、準決勝でフィリピンに19-21と惜敗。続く3位決定戦でも中国に15-20で及ばず、4位で大会を終えました。悔しさは残りますが、#5 鶴見彩選手(MAURICE LACROIX)、#7 高橋未来選手(アイシン ウィングス)、#8 花島百香選手(ENEOSサンフラワーズ)、#13 野口さくら選手(アイシン ウィングス)の4人で決勝トーナメントを戦い抜き、収穫を手にしたことは間違いありません。
最終日を振り返ると、準々決勝のタイ戦は、出だしから勢いよくスタートを切りました。鶴見選手のドライブで先制すると、花島選手が好守を見せ、攻めてはリバウンドから得点するなど連続得点をマーク。鶴見選手のパスを受けた野口選手が2ポイントシュートも射抜いて、6-0と先行します。その後、タイにドライブやリバウンドからじわじわと追い上げを許し、残り4分を切って9-11と逆転を許しましたが、ここで奮起したのは高橋選手でした。序盤からアウトサイドからのシュートが決まらない中でもパスを回したチームメイトの期待に応える2本の2ポイントシュートをヒット。15-13と再逆転に成功し、15-13で逃げ切りました。
試合後、高橋選手は改めて「私の役目は2ポイントを打つことなので、入らなくても打っていいよと言ってもらっていましたし、最後まで打ち続けようと思いました」とコメント。チームの信頼があったからこそ、勝利に呼び込むプレーができたのです。また、チームトップの6得点、6リバウンドと攻防両面で奮闘した花島選手は「フィジカルは自分の強みなので、それを活かしてプレーを遂行できたのは良かったと思います」と話しました。
そして、準決勝では183cmの大型選手を擁するフィリピンと対戦。ゴール下の1点を軸に攻め込む難敵に対して、日本は高橋選手が序盤から2ポイントシュートを射抜き、花島選手もフィジカルを活かしたドライブで対抗。6-6で迎えた最初のTVタイムアウト以降も競り合う展開が続きます。終盤も、日本は高橋選手が連続2ポイントシュートを決めて19-16とぐっと勝利に近づきますが、相手もすぐさま1点を返し、野口選手がKOを狙った2ポイントシュートは決まらない結果に。逆に、フィリピンがスクリーンを使ったオフェンスから2本の2ポイントシュートを成功させて逆転。19-21で金メダルへの道が断たれました。高橋選手はこの試合、5本の2ポイントシュートを含む11得点。ゲームを組み立てた鶴見選手は「高橋選手が決め続けてくれたので、勝利に繋げられなかったのがすごく悔しい……です」と振り返ります。
3位決定戦では195cmと189cmのビッグマンを擁する中国と対戦しました。高さを活かしたオフェンスで先行されますが、日本は鶴見選手のパスを受けた高橋選手と花島選手が連続2ポイントシュートを成功させ、野口選手のドライブも決まって5-5の同点に。最初のTVタイムアウト以降はアウトサイドからのシュートや、スピードのミスマッチを活かして野口選手が得点を重ねるなど、2度目のTVタイムアウトまでに13-12とリードを奪います。しかし、タイムアウト明けにドライブから失点し、さらにファウルカウントが7個に達してペナルティーによる2本のフリースローも決められて13-15と再逆転されます。日本はドライブを仕掛けるなど最後まで戦いましたが、高さのある相手に阻まれ、最後は15-20で押し切られました。
鶴見選手は試合後、中国戦について「終盤に個で打開し始めたとき、相手の高さがある分、足が削られていく感覚があったと思います。きつくなったときこそ、チームで作り出した1点を取ることができたら良かった」と振り返りつつも、「それを今まさに積み上げている最中です。(大会を通して)表現し続けられたことは収穫だと思います」とも語りました。昨年5月に前田有香ヘッドコーチが就任して、約1年。お互いの強みを理解し、信頼をして、チームで戦う3×3はシンガポールでの経験を機に、これからもっと進化をしていくでしょう。
3×3女子日本代表は今後、6月1日からポーランド・ワルシャワで開幕する「FIBA 3×3 ワールドカップ 2026」へと挑戦を続けます。またアンダーカテゴリー代表の活動にも、今回の経験は共有されるでしょう。2028年のロサンゼルスオリンピック出場を目指して、3×3を積み上げていきます。
■今後の大会スケジュール
6月1日〜7日:FIBA 3×3 ワールドカップ 2026(ポーランド・ワルシャワ)
5月〜9月:FIBA 3×3 ウィメンズシリーズ 2026 参戦
9月21日〜25日:第20回アジア競技大会(愛知県名古屋市)※出場資格23歳以下
