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「FIBA 3×3 アジアカップ2026」現地レポート:昨年から進化を感じさせた3×3男子日本代表の4位。エース・小澤崚選手はさらなる成長を誓う
2026年4月6日
真のエースとしてさらなる成長を誓う小澤崚選手
あと一歩だったメダルですが、3×3男子日本代表は昨年から進化を感じさせました。エースは歴代代表選手の名前を挙げて、さらなる成長を誓います。
4月5日(日)、3×3男子日本代表は「FIBA 3×3 アジアカップ2026」の決勝トーナメントに臨みました。準々決勝でモンゴルに21-20と競り勝ちましたが、準決勝でニュージーランドに16-21で敗戦。続く3位決定戦でも中国に20-22で惜しくも及ばず、大会を4位で終えました。
#13 小澤崚選手(SHIBUYA Scelfida)、#15 井後健矢選手(SAGAMIHARA PROCESS)、#24 仲西佑起選手(NINJA AIRS)、#33 クーリバリ ソロモン選手(UTSUNOMIYA BREX.EXE)の4人で挑みましたが、悲願の金メダル獲得は惜しくもならず。ですが、小澤選手の活躍が中心だった昨年大会から、今年は小澤選手以外の活躍も目立ち、チームとして進化を感じさせてくれました。
激闘が続いた決勝トーナメントを振り返りましょう。準々決勝の相手は、過去に優勝経験のあるモンゴルです。200㎝の選手を擁し、フィジカルも備えるチームでしたが、先に流れをつかんだのは日本でした。クーリバリ選手のドライブが効き、守っては仲西選手が相手のビッグマンを止めるなど、7-2とリードを奪います。しかし、モンゴルはそのビッグマンにボールを集めて1点を積み重ねられ、さらにミスマッチとオフェンスリバウンドからの失点を許して、試合は一進一退の攻防へ。残り2分13秒で20-20のタイゲームとなり、KO負けのピンチが何度も訪れましたが、体を張って凌ぎます。疲労の色が濃くなる中で、最後に仕事をしたのは仲西選手でした。小澤選手の2ポイントシュートが落ちた瞬間、素早く飛び込んでオフェンスリバウンドを押し込み、残り52秒で待望の決勝点。耐えた先に21-20で勝利をつかみました。
試合後、小澤選手は「20-20で1点が欲しいとき、仲西選手のアタックが効いていたので、そこをファーストオプションと考えていました。最後の2ポイントシュートはショットクロックがない状況で、みんなの信頼から自分が打つことになりました。仲西選手がリバウンドを取って決めてくれたのは良かったです」と安堵の表情を浮かべます。そして、決勝点の立役者も次のように振り返りました。
「正直どれが決勝点になるか分からないぐらい長い試合で、1点取るのがこんなにしんどいかと思いながらやっていました。諦めずにできたのが良かったと思います」(仲西選手)
迎えた準決勝では、昨年の3位決定戦で敗れたニュージーランドと対戦しました。立ち上がりから小澤選手が厳しいマークにさらされるなど相手のディフェンス強度は高く、1-6とビハインドを負いますが、日本も反撃開始。井後選手のダイブや仲西選手のレイアップなど個々の良さが発揮されて点差を詰めると、クーリバリ選手の2ポイントシュートで11-10と勝ち越しに成功。再逆転を許した後も、井後選手とクーリバリ選手の好連携から1点を確実に重ねて15-17と食い下がります。しかし、相手のオフェンスは最後まで衰えることなく、16-21で惜敗。クーリバリ選手が6得点、井後選手が1点シュートを5本すべて成功させるなどしましたが、3位決定戦に回ります。
続く3位決定戦では中国と対戦しました。200㎝を超える選手を2人揃える大型チームでしたが、日本は大接戦を演じます。小澤選手がドライブと2ポイントシュートで得点を重ね、井後選手もダイブやドライブで加点。3連戦の疲労が感じられる中でも、残り3分44秒の2度目のTVタイムアウト明けには、小澤選手がこの試合2本目の2ポイントシュートを決めるなどして、17-14とリードします。しかし、ここから中国はリバウンドからねじ込み、2ポイントシュートをヒット。残り2分を切って18-20と逆転を許すと、最後まで追いすがりましたが2ポイントシュートを阻みきれず、20-22で惜敗。メダルにあと一歩届きませんでした。
小澤選手はチームとして「クーリバリ選手が積極的にアタックしてくれて良かったですし、それに引っ張られた井後選手や仲西選手もダイブでイージーなレイアップを決めていて、全体的には良かったと思います」と中国戦を振り返るも、大会を通して調子を上げられなかった自分を責め、さらなる成長を誓いました。
「自分が予選から調子を上げられず、みんなに負担を2倍かけてしまいました。仲間に余裕を与えられるぐらいのプレーヤーにならなければいけない。そう痛感しました」
また、過去に3×3日本代表で共闘した保岡龍斗選手(ファイティングイーグルス名古屋)の名前を挙げて「偉大さを改めて感じました」とも話します。
「保岡選手は僕が代表に入ったときに自由にプレーさせてくれました。それでも彼は自分のプレーを存分に発揮していて、結果も残している。本当に保岡選手には全然近づけないと、改めて思いました」
今大会は、クーリバリ選手が初の代表入り。小澤選手としては彼が活躍できるよう予選ではボールを多く預けたそうですが、それが結果的には自分がリズムを作れないことにつながったそうです。ただ、この経験も偉大な選手として成長する糧となるはず。保岡選手のような頼れる選手へ。小澤選手の今後に期待しましょう。
3×3男子日本代表は6月1日からポーランド・ワルシャワで開幕する「FIBA 3×3 ワールドカップ 2026」へ出場します。目標の2028年のロサンゼルスオリンピック出場を目指して、世界を相手に挑戦は続いていきます。
■今後の大会スケジュール
6月1日〜7日:FIBA 3×3 ワールドカップ 2026(ポーランド・ワルシャワ)
9月21日〜25日:第20回アジア競技大会(愛知県名古屋市)※出場資格23歳以下
