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【レポート】伊藤拓摩強化委員長が振り返るFIBAU17バスケットボールワールドカップ2026「世界を意識するきっかけをどう作るか」

2026年7月18日

7月17日(金)、バスケットボール男子日本代表チームの強化委員長を務める伊藤拓摩が、メディアブリーフィングを行いました。

まずは中国に勝ち、韓国に敗れた「FIBA バスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選 Window3」の総括となります。前回のWindow2はヘッドコーチ交代があったばかりで、旧システムの継続と新要素の導入のバランスが課題でしたが、今回のWindow3では十分な準備期間があり、日本代表が理想とするオフェンス、ディフェンスを準備できました。

その効果が出たのが7月3日(金)の中国戦でした。「40分間を通して日本代表がやりたいバスケができ、中国がどういうバスケをしてくるかというスカウティングもしっかり準備できました。中国の高さに対してどうディフェンスするのか、苦しいシュートを打たせてリバウンドを取り、速攻に繋げることができました」と伊藤強化委員長は会心の勝利を振り返ります。

その3日後、接戦を落とす形となった韓国戦については、「戦術、戦略以前に韓国代表の激しさ、ここで負けたら終わりというインテンシティの中で後手に回る場面が多かった」と振り返ります。「もちろんメンタルの準備もありますが、戦術、戦略面で相手の激しさを逆に取って攻める、守ることもできます。あとは相手のインテンシティが高い時に違うラインナップ、そこに適した選手を出すなど、Window4に向けての課題に向き合っていきたいと思います」

「FIBA バスケットボールワールドカップ2027 アジア地区予選」の1次予選を日本は4勝2敗で突破し、2次予選へと進みます。次のWindow4では、8月27日(木)にアウェーでサウジアラビアと対戦し、8月31日(月)に東京のTOYOTA ARENA TOKYOにカタールを迎えてホームゲームを戦います。

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男子日本代表の総括に加え、今回のブリーフィングで多くの時間が割かれたのが、『FIBA U17 バスケットボールワールドカップ 2026』を通して感じた日本バスケ界の育成面における課題でした。

6月27日(土)から7月5日(日)にかけてトルコで行われた大会で、男子U17日本代表はグループリーグでイタリア、アメリカ、フランスに3連敗して順位決定戦に回り、ベネズエラに1勝を挙げたのみの14位で大会を終えました。

伊藤強化委員長は今回初めてアンダーカテゴリーのワールドカップを現地で視察し、この年代の世界トップレベルがスキル、戦術理解度、フィジカルのすべての面で『B.LEAGUE並み』のバスケを展開していることに強い危機感を抱いたと言います。

「日本の育成年代の指導者は、今までの自分の指導を疑わなければいけないのかなと思います。バスケを通して身体を動かすことの素晴らしさ、チームワークを教える方々を批判するつもりは一切ありません。ですが、日本代表選手を育てる、世界に通用する選手を育てるというマインドがあるコーチが、世界のバスケを知った上で自分の指導方法を見直すことが今の日本バスケには必要だと思います」

「それぐらい、世界トップレベルの17歳がやれることは、すべての面で日本のユース、高校生とは違っていて、本当に危機感を感じましたし、同時にまだまだ日本のバスケは強くなれるとも思いました。片峯聡太ヘッドコーチを始め現場のコーチの皆さんには、準備期間が短い中でチーム作りをしてもらいましたが、私たちJBAがもっとサポート体制、強化システムを作っていく必要も感じました。現場のコーチの皆さんの経験をしっかり生かすことも考えなければなりません。今後のU17、U19のワールドカップでメダルを獲得するにはどういった活動をしなければならないのか、どういった育成方針を立てるべきなのか、いろいろ考え直す機会となりました」

様々なレベルで、それぞれのモチベーションを持った人がバスケをプレーできる日本の環境がいかに素晴らしいか、勝つだけがすべてではなく、楽しむためのバスケをすることも大切だと説いた上で、伊藤強化委員長は『世界基準』を意識することの必要性を説きます。

「高校であろうがB.LEAGUEのユースであろうが、今は目標が日本一になっているところで世界を意識する。そのきっかけをどのように作るかがとても大事で、いろんな専門家の皆さんの意見を聞きながら進めているところです」

アンダーカテゴリーの男子日本代表では、U18日本代表が強化合宿を実施しており、8月13日(木)よりインドで開催される「FIBA U18アジアカップ2026」に出場します。

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