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【レポート】男子日本代表『第45回ウィリアム・ジョーンズカップ』 事前合宿「自分の実力を試したい」
2026年7月28日
「第45回ウィリアム・ジョーンズカップ」に向けて、男子日本代表は7月23日(木)から27日(月)まで事前合宿を行いました。
18人のメンバーのうち15人が23歳以下という若手中心。そのチームを率いるのはオーストラリア出身のダミアン・コッターです。2020年からシカゴ・ブルズのアシスタントコーチとして手腕を振るい、FIBAとNBAによる育成プロジェクト「Basketball Without Borders」で講師を務めたコッターは、8月2日(日)からオーストラリア遠征を行う「B.LEAGUE UNITED」のヘッドコーチも務めます。
今回の合宿について「選手の練習に取り組む姿勢が本当に素晴らしく、だからこそ成長するスピードも明らかに早いです。選手たちはまずこの環境に慣れるところからのスタートでしたが、1日目から2日目にかけての成長が非常に早かった。1日目に入れた情報が2日目には実行できていました。一人ひとりが頑張ることで、彼らの中にチームとしての価値観が生まれていると感じます」と、コッターコーチは手応えを語ります。
そして、コッターコーチ自身も今回の合宿は「この環境に慣れるところからのスタート」であり、NBAでの経験があっても「私は外部から来ている立場。日本の伝統的な文化、日本バスケの文化は尊重すべきであり、選手との信頼関係を作らなければならないと考えています」と、上からモノを言うのではなく、選手との共同作業でチームを作ろうとしています。
ウィリアム・ジョーンズカップは若い選手たちに国際大会の経験を積ませるための大会という位置付けで、コッターコーチは大会に向けた目標をこう語ります。「彼らが将来、日本代表としてもっと大きな大会に出る時に、落ち着いて対応できるような経験を積むことが最も重要です。一試合一試合に勝つことを前提にしながら、大会の初日と最終日で選手一人ひとりがどれだけ成長できるか。オンコートでの技術面はもちろん、オフコートのプロ選手としての成長も問われます」
その『成長』というテーマを、選手たち一人ひとりが体現しようとしています。22歳の新井楽人選手は横浜ビー・コルセアーズにドラフト3位で指名され、今年2月に特別指定選手としてB.LEAGUEデビューを果たしました。プロ選手としての本格的なデビューを控えたこの夏は、B.LEAGUE UNITEDのオーストラリア遠征とジョーンズカップでこれまでにない経験を積もうとしています。
「今回の代表に声を掛けていただいて、率直にうれしかったです。僕は2年前のジョーンズカップにも参加しているのですが、その時が初めての代表ということもあって、周りが上手い選手ばかりで萎縮してしまい、自分の持ち味を出せなかった悔しい思いがあります。だから今回は『やってやるぞ』という気持ちで合宿に来ました」
日本大学の頃から自分の強みと自覚しているディフェンスでは、能力の高い外国人選手が相手でもプライドを持ってプレーすること。オフェンスではポジションアップを意識し、ポイントガードを助ける役割を積極的に受け持つこと。それが新井選手の掲げる個人的な目標です。「プロになって初めてのオフシーズンでいろんな経験をさせてもらっていて、これをしっかり自分の実力にしなければいけないと思っています」と新井選手は意気込みます。
赤間賢人選手もドラフト2位で茨城ロボッツに指名され、本格的なデビューを前にジョーンズカップで自分の新たな成長を引き出そうとしています。「これまでこういう経験をあまりしていないので、ジョーンズカップの代表に選ばれるのも自分にとってはすごくうれしいことです。こういった場所で自分の実力をどれだけ出せるか。試合だけじゃなく毎日の練習でも、自分の実力を試し、出していきたいと思っています」
コッターコーチの指導について「コーナーまでしっかり走るとか、タッチの前の姿勢とか、基礎的なことを細かいところまで徹底するところに刺激を受けています」と赤間選手は言います。「練習前に映像を見て確認する時でも、何回もクリップを見ながら本当に細かい部分の指摘があります。一つひとつが難しいわけではなくても、常に意識するという部分で難しさがあります」
この細かさが、多くの選手がコッターコーチから刺激を受けている部分です。失点した直後にすぐさまインバウンドのパスを出し、少しでも早くボールを前に送ってオフェンスに使える時間を確保すること。前に駆け上がるレーンと姿勢、視野のこと。パスを受けるたびにリングを見て『ショットレディ』であること。ピック&ロールディフェンスで上にパスを通されないよう必ず手を挙げること。すべて基本ですが、それを常に突き詰めることを選手たちは求められます。
赤間選手の武器は自ら打開して得点を奪うオフェンス力ですが、今回の代表活動ではディフェンス力の向上を自分に課しています。「特にオフボールのディフェンスで、スクリーンに引っ掛かって遅れたり、来られる前にズレができていて簡単にやられてしまう課題があります。いろんなコーチから教わる機会があるので、ディフェンスの細かいところを吸収したいです」
「得点力が武器だと自分でも思っているのですが、ディフェンスやフィジカルが弱点のままでは試合で使ってもらえないし、チームにとってもマイナスになります。ディフェンスでもチームにプラスになる貢献ができるように、この夏で成長したいです」
「第45回ウィリアム・ジョーンズカップ」は8月13日(木)から23日(日)まで、チャイニーズ・タイペイで行われます。
