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「U28 ヤングオフィシャルズキャンプ」開催報告
2025年12月8日
U28ヤングオフィシャルズキャンプ(YOC)参加者の皆さん
試合後の振り返りの様子
当協会 (JBA) では、将来のトップリーグ担当や国際審判員 (FIBA レフェリー) の育成を目的に、11月22日 (土)、23日 (日)、24日 (月・祝) の 3 日間、インフロニア B.LEAGUE U18 CHAMPIONSHIP 2025 にて『U28 ヤングオフィシャルズキャンプ (YOC)』を開催。全国 9 ブロックより推薦された28歳以下の JBA 公認 B 級審判員19名 (平均年齢24.7歳、最年少19歳) が、事前のオンライン研修を踏まえて YOC 期間中に各 2 試合を担当しました。
事前に行ったオンライン研修では、今回講師を務めた B.LEAGUE や W リーグ、さらには FIBA レフェリーとして活躍している講師陣から、参加者の今後のトップリーグでの活動を見据え、自身の経験や日ごろの生活習慣から仕事との両立などについて、広くアドバイスが伝えられました。
研修会では、担当試合後に講師のトップレフェリーから指導やアドバイスを受けながら、映像で試合内容を詳細に振り返り、質疑応答も活発に行われました。ポジショニングやプレーを捉えるアングル、クルー間の連携、判定やルール適用について、講師の視点だけで指導するのではなく参加者の視点を引き出しつつ、具体的に良い点や改善点を挙げ、講師と参加者が一緒に改善策を検討しました。
JBA では、今後も引き続き都道府県協会と密接に連携し、将来のトップレフェリー育成を着実に進めてまいります。
【講師】
・秋山厚志 (JBA 公認プロフェッショナルレフェリー / JBA 公認 S 級審判員 / B.LEAGUE 担当審判員)
・一色 渉 (JBA 公認 S 級審判員 / B.LEAGUE 担当審判員)
・古畑 咲 (JBA 公認 S 級審判員 / W リーグ担当審判員)
・細田知宏 (JBA 公認 S 級審判員 / B.LEAGUE 担当審判員 / FIBA レフェリー)
・上田篤拓 (JBA 審判グループレフェリーエキスパート / FIBA レフェリーインストラクター)
【講師コメント】
〇 一色 渉 (JBA 公認 S 級審判員 / B.LEAGUE 担当審判員)
このたび、U28ヤングオフィシャルズキャンプ (YOC) の講師として、全国から集まった未来のトップレフェリー候補たちと濃密な 3 日間を共に過ごすことができました。講師を代表してこのような貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます。私自身も25歳のときに受講生の立場で参加させていただいたことを思い出しながら「受講生に何を届けられるのだろうか」を考えながら精一杯務めさせていただきました。
実技講習では、受講生は日ごろの都道府県での活動の成果を主にメカニクス、プレーコーリングの観点でしっかりとそれぞれの力を発揮してくれました。特に、試合直後の映像を用いた振り返りでは、トップリーグで普段行っているポストゲームカンファレンス以上に時間を使って振り返ることができました。それもひとえに参加者の皆さんのの高い学習意欲と、一つでも多くを吸収しようとする真摯な姿勢に動かされたからです。ぜひこの 3 日間での学びをご自身の地元に戻られてからの活動でも意識し、継続して取り組んで成長につなげていただければと思います。
今回の研修会を通して、彼らの現状に満足せず高みを目指す熱意に触れることで、私自身も審判員としての原点に立ち返り、自己研鑽の必要性をあらためて強く感じました。ここで出会えた同世代の仲間の活躍はお互いに大きな力となり、個人と全体へ波及していくものです。受講生の皆さんの今後の活躍と、この中から多くのトップリーグ担当者や FIBA レフェリーが誕生することを楽しみにしながら、自身も成長し続けたいと思えた非常に実りの多い研修会でした。
【参加者コメント】
〇 猪股祐介 (JBA 公認 B 級審判員)
研修会に先立って開催されたウェビナーでは、講師の方々のこれまでの経歴や現在の取り組みについてお話をいただきました。トップリーグ担当、FIBA レフェリーとして活動する大変さと喜び、語学力の重要性、普段の生活から意識されていることなど、審判技術以外についてもお話があり、日ごろの私自身のコート内外での取り組みについても考え直す良い機会となりました。
研修会では、ゲーム担当後に映像を使用しての振り返りを講師の方と行いました。メカニクス、コミュニケーション、クルーワーク、ゲームフローの様々な角度から明確なアドバイスと共に良かった点、改善できる点を解析していただき、非常に学びになりました。講師の方々は私たちがゲーム中に下した判定について尊重してくださりながら、振り返りを進めてくださいました。その環境が、私たち受講生に日々チャレンジしながらゲームを担当することへの心構えを整えてくれたと感じています。加えて、講師の方々がフランクな雰囲気を作り出してくださったので、受講生同士も日を重ねるごとに積極的に意見を述べたり、ゲームを観戦しながら意見交換を行ったりと、交流が深まっていきました。
今回の研修会で、トップリーグで活躍されている講師の方々、全国各地の同じ志を持った同年代のレフェリー仲間に会うことができました。この経験は、これからのレフェリー活動を続けていく中で大きなモチベーションになると感じています。
研修を通じて学んだことを、ブロック、所属県に持ち帰って伝えていきたいです。受講生の皆さんとまたいつか一緒にゲームを担当することができるよう、日々研鑽していきます。本当にありがとうございました。
