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U15ナショナル育成センター(男女) 第2回キャンプ レポート「コートの中で声をかけ、みんなを動かせるガードになりたい」難波絵愛選手

2026年2月4日

ディフェンスをかわしてパスを出す片貝駿太選手(京都精華学園中学校3年)

女子U17日本代表合宿に招集された難波絵愛選手(郡山市立第三中学校3年)

 今年度のナショナル育成センターは、2月1日(日)〜3日(火)に実施された「U15ナショナル育成センター(男女)第2回キャンプ」をもって締めくくられました。アレハンドロ・マルティネスコーチは、3年前にアンダーカテゴリー男子日本代表を率いたときから一貫して、ディフェンスとリバウンドへの意識向上を重視。オフェンスにおいてはパスをつなぎ、チームとして戦う姿勢を強調してきました。

 「U15世代は成長過程。失敗して当然であり、一つひとつの練習から挑戦し、覚えていくことが大事」と伝え、うまくいかなければ練習を止め、徹底的に向き合います。3日間のキャンプを終え、ディフェンス面での成長が見られたことを評価し、「国際大会ではさまざまな状況判断を瞬時に行わなければならず、これは簡単なことではありません。昨年のFIBA U16アジアカップで勝てた要因はディフェンスにあり、そこから速攻などにつなげて得点できたからです」と、あらためてその重要性を説きました。

 12月に行われた第1回キャンプを経て、「京王 Jr.ウインターカップ2025-26」に臨んだ選手も多くいます。初優勝を飾った京都精華学園中学校の片貝駿太選手は、「大きな選手がいるところにシュートへ行くとブロックされたり、パスを出しても手の長さで触られたりしていました。そのかわし方を学べたことで、Jr.ウインターカップでは相手の大きい選手への対応がうまくできたと思います」と、キャンプでの成果を振り返りました。U14ナショナル育成センターから2年間にわたるキャンプを終えた片貝選手は、「スキルはもちろんですが、身体能力を高める部分が、この1年ですごく伸びました。自チームに戻ってからもトレーニングをがんばったことが、一番成長したところです」と語り、心身ともにたくましくなった姿で次のカテゴリーへ進みます。

 女子を担当した冨山晋司コーチは、3日間を通してピック&ロールの練習に重点を置きました。先日開催された「第11回JBAコーチカンファレンス」で女子アンダーカテゴリー日本代表の活動報告を行った冨山コーチは、世界のトレンドとして、ポジションに関係なくハンドラーとなってピックを仕掛ける事例を紹介。攻守にわたり、すべてのポジションに挑戦した選手たちに対し、「多くのことを詰め込んだので、頭の中は混乱していると思います。でも、難しいことをやっているわけではなく、このレベルのスキルを持っていなければ、今後の日本代表では戦えないと思ってがんばってください」と伝えた冨山コーチ。所属チームに戻ってからも学んだことを継続し、自分の武器として磨いていくことが大切です。

 難波絵愛選手(郡山市立第三中学校3年)もJr.ウインターカップに出場し、キャンプ直前には「FIBA U17女子バスケットボール ワールドカップ2026」に向けた女子U17日本代表の第1次強化合宿にも招集されました。育成を目的としたこのキャンプで学んだことを、日本代表活動の場で答え合わせする機会であり、「スクリーンから自分がハンドラーになって攻める中で、大きい選手とのミスマッチが生まれ、ドライブからシュートを決めることができました。ディフェンスが寄ってきたときには、キックアウトなど合わせのパスも出せました」と飛び級で参加した合宿でも手応えを口にします。

 ポイントガードを本職とする難波選手は、「まだリーダーシップが足りないと感じています。もっと成長して、コートの中で声をかけ、みんなを動かせるガードになりたいです。また、スリーポイントの期待値が低いので、ガードとして世界で戦うためにもプルアップスリーやキャッチからすぐ打てるスリーポイントを身につけたいです」と将来を見据えました。

 参加選手たちは、この春から高校へ進学します。カテゴリーが上がることで、「新しい壁や邪魔が入ってきます。そのときに、どういう気持ちで立ち向かえるかが、これからの成長につながっていきます。壁が立ちはだかるその中で、心の持ちようや身体の使い方が本当の勝負になります。そこに挑む気持ちを持って、これからも過ごしてください」と岩崎賢太郎ユース育成部会長は最後にメッセージを送りました。ターゲットとなるU18日本代表へ向け、育成から強化へバトンをつなぎ、今後も選手たちの成長や活躍を見守っていきます。