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3×3男子日本代表・3×3男子U23/U21日本代表:合同合宿レポート「ピック&ロールの使い方、特にスクリーンの角度は世界から学ぶものは多い」出羽崚一選手

2026年3月13日

出羽崚一選手は国内外で培った経験を発揮し、仲間たちにも還元

ロイ優太郎選手はゲーム中も、休憩時間もダンクを決めまくってエナジー全開

 3月10日(火)から12日(木)の期間、3×3男子日本代表は「FIBA 3×3アジアカップ2026」へ向けた選考を兼ねた第2次強化合宿、3×3男子U23/U21日本代表(アンダーカテゴリー)はディベロップメントキャンプを経て第1次強化合宿を同時に実施。2つのカテゴリーによる合同合宿は、はじめての試みです。「3×3日本代表候補選手たちにとっては刺激になり、ディベロップメントキャンプから上がってきた若い選手たちも成長できた、レベルの高い合宿となりました。これを継続して活動できれば、2年後のオリンピックに挑む時期には良い効果が現れると思っています」と中祖嘉人ヘッドコーチは新たな取り組みの成果を実感しています。

 経験豊富な先輩たちのプレーを肌で感じ、積極的にコミュニケーションを取ってアドバイスを受けた3×3男子U23/U21日本代表候補選手たち。ロイ優太郎選手(白鷗大学)は、「自分たちが持っていないような技術を多く持っていて、たくさん吸収することができたすごく良い機会でした。とても良い刺激になりました」と感想を述べます。3×3男子日本代表 vs 3×3男子U23/U21日本代表でゲームをすることもあれば、同じチームとなるケースもありました。昨年19歳だったロイ選手は、FIBA 3×3ユース・ネーションズリーグ 2025に、3×3男子U23日本代表として飛び級で出場。3×3男子日本代表候補選手たちと同じチームでプレーした際には、「これまで以上にスムーズにプレーすることができました」と自身の可能性を広げます。

 「テンポが速くて一人ひとりのプレーの幅が広いと感じます。みんながドリブルし、パスし、シュートを打つので、一人ひとりのアテンプトが増えるのが5人制との違いです」と3×3の魅力を語るロイ選手。平均191.6cmの3×3男子U23/U21日本代表候補選手たちは、普段はスクリーナーになるケースが圧倒的に多いものの、3×3ではハンドラーになる場面も多く、そのディフェンスの難しさも体感します。普段とは違う役割に挑戦することで新たな課題が見え、3×3の奥深さを感じながら笑顔を見せていました。

 「フィジカルが強く瞬発力もあって、相手にするだけですごく疲れました。でも、彼らからも学ぶことも多かったです」と同じく刺激を受けていたのは、3×3に出会って7年目を迎える出羽崚一選手(ZETHREE ISHIKAWA)です。U23世代からトップレベルを体験できていることで、「末恐ろしいですね。これから良い選手がいっぱい生まれてくると思うと楽しみです」という出羽選手も積極的にアドバイスを送っていました。

 出羽選手は、昨年のFIBA 3×3アジアカップ2025、3×3ワールドカップ2025に3×3男子日本代表として出場。その後、昨年10月には所属するZETHREE ISHIKAWAで高雄市(台湾)で開催されたFIBA 3×3プロサーキットのChallengerで優勝し、アブダビ(アラブ首長国連邦)でのFIBA 3×3ワールドツアーに出場しながら、経験と実績を積み重ねています。「昨年初めて代表合宿に参加しましたが、そのときよりも確実にレベルが上がっていると感じます。海外で経験を積んで戻ってきた選手が増えたことで、日本の3×3のレベルも上がっていると感じます」と話し、合宿を通してその経験を還元してくれています。

 世界との差について出羽選手は、「ピック&ロールの使い方、特にスクリーンの角度は世界から学ぶものは多いです。世界のトップチームや選手はしっかりピックを使ってノーマークを作るので、慌てずにシュートができています」と肌で感じ、逆に取り入れて成長につなげます。今回、5人制バスケに専念する若手選手たちも、攻守にわたるピック&ロールの技術向上が学べる機会となりました。出羽選手は日本における3×3の現在地について、次のように話します。

「昔は個の力の1対1だけで攻めていたのが、2対2になり、そこから3人まで絡ませるようなオフェンスセットを、今は日本のどのチームも使っています。国内にセルビアなど各国から良い選手が多く集まってきて、日常から一緒にプレーできていることもレベルアップの要因だと思います」

 日本代表だけでなく、すべての日本人3×3プレーヤーが国際大会へ出場し、活躍することが日本のランキングを高い位置に維持してくれています。3月12日現在、日本はFIBAランキング14位、アジアパシフィックゾーン3位につけています。ロサンゼルス2028オリンピック出場にも大きく関わるため、国内外大会での活躍を「しっかり見て選手を集めています」と中祖ヘッドコーチは常に評価。4月1日よりシンガポールにて開幕するFIBA 3×3アジアカップ2026から今シーズンへ向かう2つのカテゴリーから21名を招集した合同合宿で得た経験を、「それぞれの所属チームに戻って底上げすることが、日本の3×3のレベルアップにつながります。それによってオリンピックにもつながっていくと思っています。そのためにも本当に良い合宿になりました」と出羽選手にとっても充実した3日間となりました。「3×3はファミリー」という中祖ヘッドコーチの言葉を体現し、結束力を高めたこの経験は今後の国際舞台へとつながっていきます。