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2025年度 JBA 公認 C 級コーチ養成講習会<女性コース>(11/22~24)」開催報告

2026年1月9日

研修室での講習の様子

コート上での実技の様子

 当協会 (JBA) では、2025年11月22日 (土)~24日 (月・祝) の 3 日間にわたり、JBA 公認 C 級コーチ養成講習会<女性コース>を開催しました。
 C 級コーチ養成講習会は、通常、各都道府県単位での開催となりますが、ライセンス取得機会を少しでも増やすことを目的に JBA 主管で実施したもので、今回は全国から10代から60代までの女性26名が参加しました。

 JBA では2019年度から女性コーチの資格取得推進に取り組んでいますが、現状としては日本国内のバスケットボールの登録競技者の割合は男子・男性 6 割、女子・女性 4 割であるのに対し、コーチライセンス取得者でみると女性割合は 2 割程度にとどまっています。
 この現状を踏まえ、女性コーチ推進・支援の一環として、2023年度より D 級コーチ養成講習会の女性限定コースを開催しています。その結果、「女性コースだったので受講してみようと思った」「実技がやりやすかった」「コーチデベロッパーも女性だったのが新鮮だった」といったポジティブな声をたくさんいただきました。また、C 級の開催を希望する数多くいただいたことから、今回初の C 級の女性コースの開催に至りました。

 C 級コーチ養成講習会は、1 日目は研修室で行う講義、2 日目・3 日目はコート上で行う実技・演習でセッションが構成されています。いずれのセッションでも受講者のアウトプットの機会、受講者同士のコミュニケーションの機会が設けられており、和やかな雰囲気の中で活発な意見交換が行われていました。
 以下、受講者の受講感想コメントです。

<受講者のコメント>
◆ 串田 愛美 さん (埼玉県)
 今回の JBA 公認 C 級コーチ養成講習会<女性コース>を受講し、とても有意義で、非常に充実した 3 日間を過ごすことができました。
 特に魅力的だったのは「女性コース」という環境です。受講前は、指導現場での悩み (ライフステージとの両立や、各カテゴリーごと特有の悩みなど) を一人で抱えがちでしたが、同じ立場にある女性コーチの皆様と共に学べたことで、安心して講習に臨むことができました。
 講義や実技では、JBA が求めるコーチ像「様々なコンテクストの中で、プレーヤーやチームの潜在的能力を最大限に発揮させ、自分の能力を発揮・向上させることができるコーチ」の本質を深く学びました。特に、ティーチングに頼りすぎず問いかけによって選手から答えを引き出す手法は、私にとって大きな発見でした。女性同士ということもあり、実技練習 (マイクロコーチング) のフィードバックも非常に丁寧かつ前向きで、お互いの良さを引き出し合いながら、課題を明確にすることができました。
 座学で学んだ「ゴール設定の具体性」や「コーチングのフレームワーク」が、実技を重ねるごとに自分の中に落とし込まれていく感覚は、女性限定の安心感があったからこそ、より素直に、そして積極的にチャレンジできた結果だと感じています。
 この 3 日間で得たのは、指導スキルだけにとどまりません。共に切磋琢磨し、励まし合える仲間との出会いやつながりは、私にとって一生の宝物です。このような素晴らしい環境に心から感謝し、今回学んだことを自信に変えて、選手たちと向き合っていきたいと思います。

◆齋藤 楓花 さん (神奈川県)
 私は、今年の 3 月 (*編注:アンケート取得時は2025年) まで中学生のクラブチームで指導していましたが、4 月から中学校教員となり、バスケットボールから離れてバレーボール部の顧問となりました。専門競技を教えることができない葛藤と共に部活動やスポーツを通して育成したい力について考えるようになりました。今回、C 級コーチ養成講習会を受講したのは、バスケットボールという競技を勉強したいという気持ちに加えて、伝え方や目標設定などの中学生の指導に必要な力を学ぶことができるのではと考えたからです。
 特に意識したのは、伝え方です。専門外であるバレーボールでは ASK と DELEGATE ばかり使用している私ですが、専門であるバスケットボールとなると TELL や SELL が多くなりました。頭の中で伝え方の違いの整理がついていても実践する難しさは常に感じました。コーチングに繰り返しチャレンジする中で、伝え方が上手くいくにはゴール設定が大切だと気づくことができました。
「可視化 チャレンジング 具体的」の 3 つを用いたゴール設定は、生徒とコーチに共通理解を生み、ASK や DELEGATE の伝え方をより効果的にできると感じました。講習会後、バレーボールで目標設定を生徒としたところ、コートから戻ってきた選手が、「先生、○○を意識してやったから目標達成したよ」と私に声をかけてくれました。いつもなら「反省お願いします」から始まるところ、ゴール設定が明確だったからこそ私と生徒の間に対話が生まれ、そこからさらに ASK や DELEGATE を用いたコーチングをすることにつながりました。
 生徒が「自分で考えてプレーできている」という成長も感じました。質の高い目標設定や目標に対する気づきは、スポーツを通して中学生に育成したい力の一つだと考えます。現場で実践までつなげることができたのは、とても嬉しかったです。
 バスケットボールだけではない視点から、私なりに考えることができた 3 日間でした。女性コーチ限定の講習会ということもあり、年齢やカテゴリーは異なっていても女性ならではの悩みを持っている方々とお話しできたのも、自分にとって良い経験となりました。
 この経験がより良いものとなるようにこれからもバスケットボールはもちろん、コーチングの勉強を続けていきたいと思います。