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【レポート】FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026 予選トーナメント総括「今回の結果を中長期的な強化、育成に繋げていきたい」

2026年4月9日

バスケットボール女子日本代表は3月にトルコで行われた予選トーナメントを戦い、「FIBA女子バスケットボールワールドカップ2026」への出場を決めました。

4月7日に行われたメディアブリーフィングでは、女子日本代表の強化委員会で部会長を務める萩原美樹子、女子日本代表ダイレクターの小栗弘が、この予選トーナメントを振り返り、9月の本大会への展望を語りました。

萩原部会長は「この予選は組み合わせが本当に大変で、リーグを中断して大会に臨むという難しさもあり、最初に3連敗となりましたが、よくぞワールドカップの出場権を手に入れてくれました。今回の結果を中長期的な強化、育成に繋げていきたいです」と語ります。

そして、世界における日本代表の立ち位置についてこう語ります。「女子の構図はアメリカが飛び抜けて強く、2位から10位ぐらいまではその時の状況で勝ったり負けたりします。今はフランスやオーストラリアが少し抜けてきたイメージですが、それでも日本は2位から10位の集団にいつも入っていて、それをしっかりキープしていくのが大切です」

「今回の予選でも、トランジションからの3ポイントシュートはまだまだ日本の強みだと感じました。それをどのように伸ばし、弱みを克服するか、コーリー・ゲインズヘッドコーチと話し合う機会を強化部会で設けていきます」

「コーリーとしても『もっとペースを上げたい』、『もっと早いバスケをしたい』と考えているので、この強みはもっと押し出していきたいです。日本の課題はやはりサイズ感で、今回もディフェンスリバウンド、ポストの攻防に苦しみました。ハンガリーのように相手に長身選手がいた時にポストをどう攻めていくか、あとは相手にスイッチされた時にどう攻めるか。これはコーリーの課題というより日本代表に長く続いてきた課題です」

Wリーグでは2025-26シーズンから外国籍選手がプレーできるようになっており、萩原部会長はそれが日本代表の課題を解消する一手になると期待しています。「外国籍のビッグマンを導入するチームが多いので、Wリーグで長身選手が育たないという論調がありますが、Wリーグでリバウンドが簡単に取れない、ゴール下で簡単にフィニッシュできない状況が日常になり、そこから工夫が生まれてきます。それは将来的に代表の強化に寄与すると思っています」

今回の予選でもそうでしたが、日本代表は大会は進むにつれて調子を上げていくものの、それは大会序盤に本調子ではないことを意味します。ワールドカップに向けて、ここも改善すべき課題となります。

萩原部会長は「日本国内で戦っている相手とはサイズや強度がかなり違いますし、選手によっては違うポジションでプレーしなければいけない状況があります。直前までWリーグをやって、すぐに国際ゲームとなると、そういった差が生じることはあります。もう一つは海外で年間50試合を戦っている選手の方が試合の経験値が高いので、代表で集まった時にすぐケミストリーができます。このギャップをどう埋めていくかも、これからの強化部会の課題だと認識しています」

小栗ダイレクターはチームが練習や試合にストレスなく取り組めるようマネジメントすることが役割となります。練習会場や対戦相手の確保、選手の招聘などの部分で、限られた日程の中でコーチングスタッフの要望をほぼかなえられたと言います。その上で、「昨年のアジアカップ、今回のワールドカップ予選を見ても、大会を通じてチーム状態が尻上がりに良くなったことを考えると、大会前にワールドクラスのチームとの試合を組むことがさらなる強化に繋がります」と、9月のワールドカップに向けた準備の重要性を語りました。

まだ正式発表には至っていませんが、4月には若手中心のメンバーでアメリカでのトレーニングキャンプを実施します。そこではWNBAのフェニックス・マーキュリーとの試合も予定されており、ワールドカップまでの期間を有効活用する準備を進めています。