第34回女子ウィリアム・ジョーンズカップ

試合日程・結果GAME

【女子 】日本 vs マレーシア

試合データ
開催場所ミャオリドーム体育館(チャイニーズ・タイペイ 苗栗県) コミッショナー 
試合区分女子 主審 
開催期日2012(H24)年07月10日(火) 副審 
開始時間/終了時間16:00/17:30
ゲームレポート
日本 93 22 1st 13 34 マレーシア
29 2nd 12
20 3rd 9
22 4th 0
ジョーンズカップ第4日目。昨日の中華電信との敗戦から、オフェンスの組み立てとディフェンスの見直しを行い、試合前には伊與田ヘッドコーチから「負けた後の試合の仕方が一番重要だ。」という話がされ、気を引き締めて試合に入った。
 序盤からプレッシャーディフェンスが機能するも、日本のマッチアップミスからシュートを決められることが何本か見られ、51-25で前半終了。後半に入っても、点差に関係なく再度ディフェンスの徹底を図り、出だしこそイージーシュートで得点を許すも、ディフェンスでカバーして、相手を9点に抑えた。最終的に93-34、日本が圧勝し、3勝1敗とした。
 
 日本のスターティングメンバーは、#4篠崎、#6加藤、#7小菅、#10瀬崎、#12近藤。対するマレーシアは、#5(166cm)、#6(176cm)、#10(173cm)、#12(185cm)、#14(181cm)と平均身長176cmで、日本の平均身長171cmより5cm高い相手である。この試合の目標は、「①長身者を要する相手にローポスト近辺にボールを入れさせないため、フォワードポジションのディナイを継続する。②常にトランジションを意識して40分間走り続ける。③センターライン付近で積極的にトラップを仕掛ける。」の3つを掲げ、ゲームに臨んだ。
 
 第1ピリオド、出だしから、日本は相手チームにディフェンスでプレッシャーをかけ、24秒や8秒オーバータイムを連続で取る。また攻撃面では、#6加藤のゴール下が口火となり、#12近藤の3Pシュート、#7小菅のリバウンドからのゴール下シュート等で、20-8とリードする。残り3分、マレーシアはタイムアウトを要求し、192cmの長身センター#13を投入する。その後、ハイ・ローのプレイからゴール下のシュートや、ハイポストからのジャンプシュートを立て続けに決めて応戦する。22-13、日本リードで終了。
 
 第2ピリオド、立ち上がり、マレーシアボールで始まるや否や、日本のプレシャーディフェンスで5秒オーバータイムを取り、オフェンスでは#15内野のゴール下でのタップシュート、3Pシュートで得点を挙げる。一方のマレーシアは、日本のディフェンスにパスが繋げず、ドリブルエントリーが多くなりターンオーバーが続く。そのため、マレーシアは長身センターにボールを集め、流れを掴もうとするが、得点が入らず苦しい時間となる。しかし、日本もファウルが多く、相手にフリースローで得点を与えてしまう。終盤、日本はメンバーチェンジを繰り返し、#9落合の3Pシュートや#11佐藤のレイアップシュートでリードを伸ばす。51-25、日本が大きくリードして前半終了。
 
 ハーフタイムのミーティングでは、ルーズボールをより積極的に、足を止めず40分間走り続けることを話した。また、相手のローポストでセンターにボールが入った時に、逆サイドは止まらず動き続けることを確認した。
 
 第3ピリオド、日本はバックコートからのディフェンスプレッシャーを強め、前半同様にターンオーバーを誘発する。そこから日本は#4篠崎、#6加藤が走り、速攻を繰り出す。さらには、#8橋詰のリバウンドシュートで加点し、マレーシアを寄せ付けない。その後も日本の勢いは止まらず、71-34と大きくリードし終了。
 
 第4ピリオド、やや戦意を失うマレーシアは、日本のフルコートディフェンスを前にターンオーバーを連発する。さらにシュートも単発となり、ディフェンスでは戻りが遅く、日本ペースが続く。その間、日本は持ち味であるディフェンスから速攻を出し、次々とシュートを決めていく。このピリオド、マレーシアの得点を0点に抑える好ディフェンスを見せ、タイムアップ。93-34、日本が圧勝した。
 
 試合を重ねていくうちにチームとしての力が徐々に高まりつつある。大会最終日は、全勝の国泰人壽(チャイニーズ・タイペイ実業団)と対戦。チーム一丸となって、日本の持ち味であるプレッシャーディフェンスからトランジションゲームを徹底して行えるようにしたい。