現地レポート

ファイナルの舞台に立つのは――RSS

2012年01月07日 12時37分

元日からは始まったオールジャパン2012も残すところ3日となりました。大会7日目の今日は男女の準決勝が行われます。ここで勝たなければ天皇杯、皇后杯はおろか、それらを下賜されるチャンスさえありません。もっと言えば、その舞台に立つ前の、あのヒリヒリするような緊張感さえ味わえません。今日の準決勝はそういう意味でも白熱したものになるでしょう。ここでは準決勝に臨む男女計8チームのポイントガードに意気込みを伺いました。


今日の第1試合は女子の【JXサンフラワーズ×シャンソン化粧品 シャンソンVマジック】です。


シャンソン化粧品の林眞未選手が


「リーグでは一度も勝てておらず、その悔しい思いをぶつけなければいけないと思っているので、チャレンジャーとして思いきりプレイしたいです。JXの2人のガード(大神雄子選手と吉田亜沙美選手)は、2人とも素晴らしいガードなので、いかに嫌がらせられるか。私なんて目に入っていないと思うんですけど、私もいるんだぞっていう存在感をアピールしたいと思います」


と挑戦の言葉を発すると、大神選手の怪我でここ2試合ポイントガードとしてチームをまとめあげた吉田選手は


「どんな試合であれ波が必ずあると思いますが、ダメな時間帯を少なくできるように、そこで流れを変えられるような指示を出したり、冷静な判断をしたり、そういうガードとしての役割を果たさないといけないと思っています。それは自分がポイントガードとして成長していく上で必ず通過しなければならないところだと思うし、悪い流れのときに自分がどう立て直していくかがこのオールジャパンの目標でもあるので、そこをしっかりやっていきたいです。(林選手とのマッチアップについては)相手が誰であっても、自分のディフェンスができればいいかなと思います。まずは自分のディフェンスを頑張って波に乗っていけるように頑張りたいです」


と準決勝を自分の成長の過程の一つと捉え、それでいて相手には彼女の武器であるディフェンスでしっかり止めると力強く言っていました。


 



続いて第2試合は女子の【デンソー アイリス×トヨタ自動車 アンテロープス】です。


トヨタ自動車の久手堅笑美選手が


「デンソーはガードの小畑(亜章子)さんとセンターの高田(真希)を中心にやってくるので、そういう意味でも私がしっかりしなければいけないというのは一番よくわかっています。まずはマッチアップする小畑さんをどう抑えるかというのもポイントです。得点力がなくてもパスがすごくうまいので、アシストをいかに減らすかも大事だと思います。オフェンスもやっぱり私が得点を取らなければいけないと思います。高田が大きいということで、リョウさん(矢野良子選手)もキラさん(池田麻美選手)も苦しむと思うんです。もちろん2人に関してはキャリアがあるので頼りにはしていますが、アウトサイドから私が得点を取ることがポイントになるだと思います」


と言えば、デンソーの小畑選手は


「昨年Wリーグのセミファイナルでトヨタ自動車に負けたところから、今年はトヨタ自動車に勝つために…優勝というよりもトヨタ自動車に勝つためにチームみんな取り組んできているので、強い気持ちでゲームに臨みたいと思います。しかしリーグ戦でトヨタ自動車に負けているゲームは久手堅に完璧に抑えられているなという感覚はあります。逆にうちが勝ったゲームは強い気持ちで戦っていました。逃げたほうが負けだし、先に体力がなくなったほうが負けだと思っているので、司令塔のどちらが最後までコントロールできるかに勝負がかかっていると思います。ガードのマッチアップが大事になるのは重々わかっています…自分が潰されたら高田のところにボールが回らないし、自分のチームを生かせないので、そこは覚悟してゲームに臨みたいと思います」


と覚悟のほどを述べてくれました。



第3試合は男子の【日立サンロッカーズ×アイシンシーホース】です。


日立の佐藤稔浩選手が


「準決勝とはいえ、いつもどおりにディフェンスから走るバスケットをして、あとはチームみんなで戦うというのが日立の基本なので、それをできればどことでもいい勝負はできると思います。自分たちがやってきたことを出すだけです。(柏木選手とのマッチアップについても)僕の場合はどちらかといえば自分のペースでやりたいと思っているので、相手が誰であれ、自分のやりたいようにできたらなと思っています。あとはディフェンスを前から当たって、ちょっとプレッシャーをかけるだけかなと思っています」


と佐藤選手らしく冷静に、かつマイペースに答えれば、アイシンの柏木選手は


「準決勝もいつもどおりのバスケットができるかがカギだと思います。いつもどおりの精神状態で臨めるかが最後の勝敗を分けると思うので、バスケットよりもメンタルで勝敗を分けるのかなと思っています。ほんと、明日(今日の準決勝)は最後まで我慢ですよね。(佐藤選手とのマッチアップについては)あまり意識していませんが、日立のバスケットはコントロールをするバスケットなので、そこを抑えたいです。最後に集中力を切らして、我慢できなくなったチームが負けると思います。」


と我慢を強調していました。


そして今日の最終戦、第4試合は男子の【トヨタ自動車アルバルク×パナソニックトライアンズ】です。


パナソニックの渡邉裕規選手が


「相手がどこであれ、自分たちのストロングポイントをしっかりと生かしてやっていくのが一番だし、相手に関係なく昨年の借りを返すつもりでみんな頑張っているので、それだけです。(ガードのマッチアップについては)チームが勝てば何でもいいです。自分が得点を取れなくてもいいです」


とチームの勝利だけに気持ちを向ければ、トヨタ自動車の正中岳城選手は


「今日(昨日の準々決勝)のパナソニックはすごくいいパフォーマンスを出していて、怪我人も戻ってきていましたし、ルーキーの金丸(晃輔)も慣れてきた感じがあります。やっぱり怖いチームです。ですが、僕たちはそれを上回っていかないといけない、準決勝を越えていかないといけない。トヨタ自動車は最近ファイナルから遠ざかっているので、だからこそ越えたいという気持ちはみんなにもあります。今日の試合(準々決勝の東芝戦)でも『前の試合でパナソニックがいい試合をしている、自分たちはもっといい試合をしよう』ということで、みんながいい集中力で試合ができたと思うので、明日(今日の準決勝)につながると思います」


と相手の気持ちに負けない気持ちを持ってプレイしたいと言っています。さらに渡邉選手とのマッチアップについては


「同じ青山学院大学出身で、同じようなプレイスタイルでやってきた選手だし、自分と似ているところもあります。シュート力もあるし、プッシュもできるし、いろんなプレイができるガードだと思っていますし、やっぱり一緒にやったこともあるので彼の良さも知っています。準決勝ではガード同士の戦いが勝敗を左右してくるので、自分もいいパフォーマンスをしなければいけないし、単なる後輩という感覚ではなく、フロアでは絶対に負けない気持ちで臨みたいと思います」


それぞれのポイントガードがそれぞれの思いを抱いて、オールジャパン2012のファイナルステージをかけた戦いが始まります。

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