現地レポート

【大会前特集】2020年の主人公たちを探してRSS

2013年12月22日 17時41分

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師走――世間があわただしく今年の整理と、明くる新年に向けての準備を重ねているころ、バスケット界は年内最後のビッグイベントを開幕させようとしている。「東日本大震災復興支援 JX-ENEOSウインターカップ2013 平成25年度 第44回全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会(以下、ウインターカップ2013)」である。


今年も思えばさまざまなことがあった。バスケット界に限れば、オールジャパンでは休部の決まったパナソニックトライアンズが16年ぶりに男子を制し、女子はトヨタ自動車 アンテロープスが初優勝を遂げた。そう書き始めると、代表的なものをざっと挙げただけでも一言では語れないため、思い返したい方はぜひ当協会の公式サイトを見ていただきたい。


国内外でさまざまなシーンを生み出した2013年の最後を締めくくる「ウインターカップ2013」は、はたしてどのような大会になるのか。出場100チームの選手たちは土日も夏休みもなく、ひたすらにバスケットボールに打ち込んできた。むろん高校生らしい生活――未来の自分を作るための勉強や、淡い恋愛などを経験しながら、それよりも濃い友情もバスケットを通じて育んできたに違いない。だからこそ、勝敗を超えた熱いゲームが見られるはずである。



今年、2020年の夏季オリンピック(パラリンピック)が東京で開催されることが決定した。7年後といえば、いまの高校3年生は25歳である。男子は大学を卒業して2年目であり、若きスターとして注目される可能性が高い。高校卒業後にWリーグに進む可能性のある女子は、その7年間を世界と戦うための時間にすることができる。同時にそれは女子日本代表の中心選手になる可能性をも秘めることになる。


 



今日の開会式、主催者代表として登壇した日本バスケットボール協会の星 芳樹専務理事は挨拶の中で、こう言っている。


「2020年のオリンピックはあなたたちのオリンピックです」


2020年の主人公たちをいつ見るのか? 答えは2013年度の流行語の中にある。


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