現地レポート

ウインターカップ2013の福女RSS

2013年12月23日 12時29分

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兵庫県の西宮神社に「十日えびす大祭」という神事がある。毎年1月10日前後に行われるものである。その神事が厳修したのち、午前6時に「開門神事福男選び」が始まる。その名前からもわかるように、表大門を開門すると同時に、230メートル離れた本殿に向けて「走り参り」をし、1番に到着したものがその年の「福男」となるわけだ。


さて「ウインターカップ2013」が開幕した。初戦というのは誰もが緊張するゲームである。最初のシュートがなかなか決まらないことも多々ある。そんななか、午前9時ちょうどに4つのコートが同時にティップオフした第1試合の、すべてのコートを通じて最初のシュートを決めたのが県立中津北(大分)のセンター、中松 葵選手だった。いわばウインターカップの「福女」である。


「私たちはいつも先取点を取れずに、相手に与えることが多いので、今日は先取点を取ろうと話し合っていました。自分が取ろうと思っていたわけではないけど、フリースローになったときは『絶対に入る!』という気持ちで打ちました」


引いたら負けといわんばかりの強い気持ちが「福女」の栄誉を招き込んだのだろう。


 



試合は[81-66]で県立宇都宮中央女子に勝利し、2回戦進出。明日の対戦相手は大阪薫英女学院(大阪)である。


「大阪薫英女学院にはインターハイで負けているので、明日はリベンジを果たしたいと思います」


思いもよらず当方から突然の「福女」に指名された中松選手。こじつけではあるが、それでも「福」がついたことはけっして悪いことではない。明日のリベンジマッチ、「福女」中松選手の活躍が楽しみである。


 



 



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