公益財団法人日本バスケットボール協会

　いよいよ明日6月26日(日)より「FIBA 女子アジアカップ2023」（オーストラリア・シドニー）が開幕し、日本時間16時よりチャイニーズ・タイペイとの初戦を迎えます。

　今大会へ向け、「オフェンスは軽やかにしつこく。ディフェンスはうるさくしつこく」というテーマを恩塚亨ヘッドコーチは掲げました。「攻守ともにしつこくプレーするのはこれまでと変わりませんが、オフェンスは停滞しないように、とにかく軽やかに。ディフェンスは相手のリズムを狂わせるようにうるさくしつこく戦っていく感じです」と続け、戦う意識を前面に出して勝利へ向かいます。

　三井不動産カップ2023（高崎大会）でのデンマーク戦を終えた後、「ディフェンスの細かいところで、相手にスペースを与えないためにどういう努力をするべきか。あるいはローテーションをどういうふうに考えて適切に守るかを修正しました」と恩塚ヘッドコーチは言い、エネルギーも強度も高い練習を続けています。

　予選ラウンドではチャイニーズ・タイペイ、フィリピン、そして最後にFIBAランキング3位のオーストラリアと対戦。オーストラリア戦を山場と考え、一戦必勝でグループ1位通過を目指します。パリ2024オリンピックにつながる今大会であり、上位4チームがFIBAオリンピック世界最終予選への出場権を得ます。ベスト4入りが最低限の目標となり、そこにプレッシャーを感じるかもしれません。しかし、恩塚ヘッドコーチは以下のように気持ちを整えています。

「プレッシャーはどの試合でもあります。プレッシャーを考えるよりも、目の前の相手をやっつけるということであったり、ワンプレーワンプレーに対して勝負にこだわっていくことであったり、チーム一丸で戦い抜くことにフォーカスしていくことを大事にしていきたいです」

　明日のチャイニーズ・タイペイ戦へ向け、「相手は1対1の攻防を重視してくるチームです。そのためにもこちらが先手を取ること、チームでその1対1が得意な相手の攻撃を封じていくことが大切です。その積み重ねで主導権を握ることができるので、とにかく出だしが勝負です。第1クオーターのワンプレー目から、高いエネルギーでチーム一丸となって戦えることを目指していきます」と恩塚ヘッドコーチは準備します。

　パリ2024オリンピックへ向かう戦いであり、6連覇が懸かった今大会。結果はもちろんですが、恩塚ヘッドコーチは選手、そしてチームの成長を一番に考えています。

「世界で勝つためには、いろんなチャレンジがあると思います。そのチャレンジに対して、自分たちにできることがたくさんあるという手応えを、これまでのトレーニングの中で持つことができていると思います。課題を克服していくため、クリアしていくために技術や戦術だけではなく、心も体も今は良い状態にあり、その実感を持って選手たちには戦ってほしいと思っています。自信とは、自分が努力して来たことを信じることだと思っています。取り組んできたことを大事にして、一緒に戦っていきたいです」