現地レポート

不可能を超えろ!RSS

2011年12月26日 09時39分

開幕してからの3日間、世の中は3連休でした。そのおかげもあるのでしょう、初日が7,172人、2日目が9,812人、そして3日目の昨日が10,836人の方々が会場に足を運んでくださいました。第4日目の今日は平日ということもあり、もしかしたら若干入場者数が落ちるかもしれませんが、逆に言えば、よりよい席で観戦することができる可能性もあるわけです。是非ご来場ください。


その東京体育館に来る電車内は多くサラリーマンで混み合っていました。冬休みを目前にしながらも、多くのお父さんたちは家族のために満員電車に揺られ、社会と戦っているのです。


「親の心子知らず」という言葉があるように、子どもたちが親の気持ちをどこまで知っているかわかりません。それでも、以前、山形・山形市立商業の高橋仁コーチが言っていたのですが、「高校生は我々大人が思っているよりも子どもではない」そうです。ちゃんと親への感謝の念を持っているのかもしれません。その一方で高橋監督は「でも、自分たちが思っているよりも大人ではない」とも言っていました。そのように大人から見れば難しい年頃ではありますが、大人の入口にいる彼ら、彼女らは今日も精一杯に戦うことでしょう。


折り返し日を迎えた「JX-ENEOSウインターカップ2011」は女子の準々決勝と、男子のベスト16が激突します。


女子の昨年の覇者、北海道・札幌山の手に挑むのは、今年開催地枠で出場してきた東京・東京成徳大学です。根岸夢選手は札幌山の手戦に向けて、こう言っていました。


「超楽しみです。(長岡)萌映子のところで勝負しようとは思いません。リバウンドではシー(鈴木静香)たちがボックスアウトをして、ガード陣が飛び込もうと思っています。あとは萌映子のメンタルをどう崩すか。仲がいい分、萌映子のことはよくわかっているので、あのメンタルの強さをどう崩していくかがカギになると思います。それさえできれば勝てると思っています」


根岸選手と長岡選手は女子U-17日本代表などで一緒に戦ったメンバーなので仲もよく、お互いがお互いを知り尽くしているわけです。知っているからこその駆け引きがおこなわれるのでしょうから、根岸選手の言葉にもあるように楽しみな一戦になりそうです。


 



男子の京都・洛南と対戦するのは、青森・弘前実業です。初日に福井・北陸を破り、昨日も千葉・県立幕張総合との激戦を制した、今乗っているチームです。エースの山崎渉真選手は洛南戦に向けて、次のようなコメントを残してくれました。


「どれだけ自分たちの力が通用するのか、明日は楽しんでプレイしたいと思います。それでも昨年のウインターカップはベスト16で終わっているので、今年はもっと上に行けるように、自分たちで頑張っていきたいです」


今年の弘前実業は昨年のチームに比べて、個人力もチーム力も上がったと山崎選手は言います。彼自身も相手の弱点を見抜いて、臨機応変にプレイを変えられるのが特長です。洛南に対してどのような変化を見せるのか、こちらも楽しみです。


今朝、見かけた某映画のキャッチコピーは、まさにこれから試合を行う24チームに向けられた言葉のようでもありました。


選手たちよ――「不可能を超えろ!」


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