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第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ 第5戦 チャイニーズ・タイペイBとの接戦を72-68で制し3勝目

2016年7月29日

アップテンポなゲームを展開し、果敢に攻めた#11野本 建吾選手

#22藤井 祐眞選手は12得点、9リバウンド、6アシストで大活躍

 「第38回男子ウィリアム・ジョーンズカップ」は折り返しとなる6日目。男子日本代表チームは、Aチームを負かしたことで、勢いに乗るチャイニーズ・タイペイBとの第5戦目。

 立ち上がりはディフェンスから流れをつかんだ日本が次々と得点を決め、リードしていきます。しかし、ドライブで相手に押し込まれると劣勢となり、徐々に点差を縮められ、32-33と逆転されて前半を終えます。チャイニーズ・タイペイBの猛攻を凌ぎながらも点差は離されていき、第4ピリオドスタート時点では47-56とビハインドは9点。しかし日本は慌てることなくディフェンスからリズムをつかみ、着実に得点を返していきます。残り5分、#43永吉 佑也選手がポストプレイから得点を挙げ、59-58と逆転に成功。一進一退となる中、#20西川 貴之選手が3Pシュートを決め、66-63とし、再び日本がリード。最後はファウルゲームでもらったフリースローを、相手の大歓声の中、#22藤井 祐眞選手がしっかり2本決め、72-68で接戦を制し、日本は3勝目を挙げました。

 最後は粘り強いディフェンスを見せたことを評価する長谷川 健志ヘッドコーチ。一方で第2、第3ピリオドについては、「1on1からドライブを簡単にさせすぎました。ディナイが緩くなり、オフェンス有利でボールをもらわせてしまい、ワンカウントで抜かれるケースが多かったです。そこでファウルになってしまいました」と相手に勢いを与えてしまったところは反省点です。流れの悪い時間帯、相手の起点となったのは帰化選手候補の#32John Richard FLORVEUS選手。リバウンドを取られ、トランジション速くペイント内を攻め込まれていきます。しかし日本も、逆転を呼び込んだのはペイント内のプレイでした。#43永吉選手が、#32FLORVEUS選手を相手にポストプレイを決め、59-58で逆転します。さらに#33遠藤 祐亮選手や#7篠山 竜青選手もペイント内を攻め、ファウルをもらいフリースローで追加点を上げていきました。

 「あのようなペイント内を攻めるプレイを、これまで誰もやってこなかったです。隙があることを示してはいましたが、セットプレイではなく、逆転した永吉の1on1は自らいってくれました」と長谷川ヘッドコーチは、最後に積極的なプレイを見せてくれたことを評価しています。12得点、9リバウンド、6アシストを挙げ、攻守に渡って勝利を導いた#22藤井選手。「昨日のフィリピン戦でシュートが入らず迷惑をかけたので、気持ちを切り変えて思い切り打っていこうと思っていました。若干ドライブのフィニッシュを決めきれなかったですが、最後はドライブからパスをさばけて良い崩しは多少できたと思います。昨日のフィリピン戦でドライブに対する慣れもあり、昨日よりも今日はうまくできました」としっかり修正し、成長につなげています。

 #11野本 建吾選手は、コートに出た第2ピリオドから積極的にゴールを狙い、速攻に絡んでいく良い働きを見せてくれました。「自分が出た時は運動量を求められているのでそこを強調し、よりアップテンポなゲーム展開をすることを心がけていました。ピック&ロール時にスクリーンをかけるプレイを多く出すことができたのは良かった点です」と手応えを感じています。さらに次戦の韓国戦へ向け、「大学2年の時から3年連続で李相佰盃に出させてもらいましたが、ずっと負け越しているので今大会でしっかり勝って、勝ち星を増やしていきたいです」と勢いに乗ります。

 3勝2敗で再び勝ち越した「アカツキファイブ」男子日本代表チーム。次戦の相手である韓国は、日本と同世代のメンバーで参戦しています。過去5年間の李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会の戦績を見れば、3勝11敗と大きく負け越しており、今年5月に行われた大会も3連敗に終わっています。大学を経て、選手たちはそれぞれが国内リーグで力をつけてきました。自分たちがどこまで成長したかを試す韓国戦であり、同世代同士の対戦は負けられません。
 次戦・韓国戦は、7月29日(金) 17:00(日本時間18:00)よりティップオフ。