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男子日本代表:24名の予備登録メンバーが発表され、アジア競技大会出場メンバーも合流し、FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選 Window4へ向け本格始動

2018年9月3日

「国民の皆さんにまた応援していただけるようにしないといけない」と気を引き締める比江島慎選手

アジア競技大会から帰国したばかりの辻直人選手は合流し、アピールを続ける

 AKATSUKI FIVE 男子日本代表チームは、8月23日(木)より「FIBAバスケットボールワールドカップ2019 アジア地区 2次予選 Window4」へ向けた強化合宿がはじまっています。既報どおり、本日9月3日(月)に24名の予備登録メンバーが発表され、帰国したばかりのアジア競技大会メンバーとスタッフも合流し、9月13日(木)にアウェーゲームで行われるカザフスタン戦、そして9月17日(月)にイランを迎えて行われる大田区総合体育館でのホームゲームへ向け、本格始動しました。

 4名の選手が不祥事を起こしたアジア競技大会について、フリオ・ラマスヘッドコーチは「とても責任を感じています。4名にはJBAから処分が科されましたが、選手とスタッフ全員にとって日本代表の重要性や責任の重さを再認識させられる出来事でした。このようなことが二度と起きないよう、さらに注意していきます。今となっては過去に戻ることはできず、この件をしっかりと受け止めて前に進むしかありません」とフリオ・ラマスヘッドコーチは練習前に行われた記者会見で、お詫びしました。

 選手たちも同様に、「いろんな方々のサポートがあって、この場に立てています。変わらずに応援してくれる方や今回の件で離れてしまったファンをもう一度獲得するためにも、今回の試合は本当に大事になってきます。しっかり結果を出して、一生懸命プレーし、国民の皆さんにまた応援していただけるようにしないといけないと思っています」という比江島 慎選手(ブリスベン・ブレッツ)。アジア競技大会メンバーの辻 直人選手(川崎ブレイブサンダース)も、「日の丸を付けている自覚と誇りを持つことが第一です。その中でコート上では全力を出し、合宿を積んできてことを表現しながら見ている方々を巻き込めるような熱くなる試合をしていきたいです」と信頼を回復するためにも、一丸となって取り組んで参ります。

 24名の発表とともに、ラマスヘッドコーチから「渡邊雄太選手と八村(塁)選手はこのWindow4に出ることは確実です」と発表がありました。男子日本代表は9月5日(水)より韓国遠征を行い、韓国代表を含む練習試合を2回行い、そのままカザフスタンに入る予定です。韓国遠征時からその二人が合流できるよう調整を進めています。しかし、7月に足首の手術を行ったニック・ファジーカス選手(川崎ブレイブサンダース)の復帰が遅れており、「現時点では間に合うかどうかは分からないところです」とラマスヘッドコーチも心配しています。そのため、もう一人の帰化選手であるアイラ・ブラウン選手(琉球ゴールデンキングス)を登録しました。

 渡邊選手と一緒にプレーするのは、2016年に行われたFIBA リオデジャネイロオリンピック 世界最終予選以来となる比江島選手。「どういうチームになるのか、今からワクワクしていますし、一緒に勝利へ向かっていくことは素晴らしいことです。その中で自分もしっかり力を出して、良いプレーを見せられるようにしたいです」と楽しみにしていました。

 アジア競技大会から帰国したのが9月1日(土)であり、辻選手と太田敦也選手(三遠ネオフェニックス)の両キャプテンとベンドラメ礼生選手(サンロッカーズ渋谷)は休むことなく本日より合宿に合流。「アジア大会が終わったと思ってしまうと、気持ちがオフモードになってしまいそうで恐かったですが、こうしてすぐに参加することで気持ちを切らすことなく、緊張感を持ったまま来ることができました」と辻選手は前向きに捉え、疲れを見せることなく汗を流しています。

 6月末〜7月に行われたWindow3ではロスター入りをしていましたが、プレータイムに恵まれなかった辻選手にとっては、代表争いの真っ只中にいます。「アジア大会では、最後のインドネシア戦が良い形で締めくくれたことで、自信を持って挑めます」と意気込みを語り、激しい競争を行いながらチーム力を向上させ、勝利に向かって準備しています。