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第6回東アジア競技大会 大会第5日目 女子日本代表チームは最終戦でチャイニーズ・タイペイに61-67で敗れ、通算成績3勝1敗。今大会を準優勝で閉幕

2013年10月13日

 第6回東アジア競技大会 バスケットボール競技は第5日目。男子より1日早く、5カ国総当たり戦で行われている女子は最終戦を迎えました。唯一、3連勝で首位に立つ女子日本代表チームは、2勝1敗のチャイニーズ・タイペイと対戦。勝てば、この大会で初の金メダル獲得となります。しかし今年度の目標は、あくまで10月27日(日)より開幕する第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会でアジアの頂点に立つこと。本番に弾みをつけるためにも、内容が重視される最終戦が始まりました。

 しかし、立ち上がりからチャイニーズ・タイペイの3Pシュート攻勢にやられ、第1ピリオドだけで5本を沈められて16-23とリードされる展開。#10渡嘉敷 来夢選手がオフェンスリバウンドからのセカンドショットを決めて追いかけますが、「相手フォワード陣は1on1の能力が高く、得点を許してしまった」と、内海 知秀ヘッドコーチが敗因を挙げたように1on1からの失点が続きます。後半開始早々、チャイニーズ・タイペイに3連続得点されて31-44、13点ビハインド。苦しい状況を打開すべく、#8宮元 美智子選手がバスケットカウントを決めますが単発に終わり、逆に1on1を止めようとしてファウルを犯してフリースローを与え、さらに決められた3Pシュートが重くのし掛かります。第4ピリオド、#8宮元選手の3本の3Pシュートで追い上げを図り、58-65と7点差。もう1本、#8宮元選手の3Pシュートが決まれば、4点差にできた場面でしたがリングに嫌われ、逆にチャイニーズ・タイペイに得点され9点差。その後もシュートまで行くものの決めきれず、61-67と6点差で敗れて最終戦で初黒星を喫しました。

 続く試合で中国がホンコン・チャイナに勝利。これで日本、中国、チャイニーズ・タイペイが1勝1敗で並びましたが、3チーム間の勝敗、ゴールアベレージ(総得点/総失点)により、日本は2位・銀メダルとなりました。

 試合を終えた選手たちのコメントをご紹介します。

■#10 渡嘉敷 来夢選手
 「久々の国際大会であり、やっぱり海外のチームと対戦するのは楽しいです。自分と同じ位や少し大きな選手につかれた時に、どう攻めるかという課題点ができました。あと2週間でしっかり修正できるように頑張ります。心配はしていません。今大会でで経験したからこそ次につながります。この結果をしっかり受け止めて、本番へ向けて頑張っていきます」

■#12 吉田 亜沙美選手
 「今日の試合は入り出しが悪く、パスミスやディフェンスのミスが出てしまいました。本番であるFIBA ASIA選手権に向けて、自分たちの弱味が今日の試合で見えました。気持ちを切り替えて、本戦までにしっかり反省して次につなげなければいけないです。細かいところができていなかったことなど、本番前に負けて反省できたことは良い経験になりました。気持ちを切り替えて、日本に帰って早く練習がしたいです」

■#13 大神 雄子選手
 「今大会はたくさんの方々にサポートしていただいていることを感じながら、一つひとつの試合で課題や収穫を得ながら戦うことができました。全てのゲームに勝つことは出来ません、今日の敗戦からも学ぶことは多くあり良い大会となりました。自信にもなったし、反省して前に行ける大会でした。FIBA ASIA選手権まであと2週間。反省点を徹底して、本番ではまた新しい日本のスタイルを見せられるように、チーム一丸となって頑張ります」

 浮き彫りになった反省点とともに、自信をつけることができた女子日本代表チーム。しかし、勝ったチャイニーズ・タイペイもまた、自信になったとコメントしていました。第25回FIBA ASIA女子バスケットボール選手権大会までちょうど2週間。どのチームがさらにレベルアップして本番を迎えられるか、これからが本当の勝負です。引き続き、ご声援のほど、よろしくお願い致します。

■大会第5日目(10月13日) 女子試合結果

【女子】
 チャイニーズ・タイペイ ○ 67-61 ● 日本
 ホンコン・チャイナ● 31-86 ○ 中国

【最終順位】
 優勝:中国 3勝1敗(1.0923)
 2位:日本 3勝1敗(0.9618)
 3位:チャイニーズ・タイペイ 3勝1敗(0.9496)
 4位:ホンコン・チャイナ 1勝3敗
 5位:グアム 0勝4敗
 ※(  )内はゴールアベレージ