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平成25年度U-15女子トップエンデバー開催報告

2013年11月25日

 2013年10月12日(土)~14日(月・祝)の3日間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて「平成25年度U-15女子トップエンデバー」を開催いたしました。各ブロックエンデバーから総勢30名(中学3年生:27人、中学2年生:3人)が推薦され、3日間汗を流しました。

 エンデバーの目的は「発掘して育成すること」「情報を伝達して普及すること」。またチーム強化ではなく、「個の育成」です。この合宿に推薦されたのも現時点で完成したトップ選手ではなく、将来性豊かな未完成の選手たち。基本的な個人技術にフォーカスした内容をメインにプログラムが組み立てられました。

 鷲野 鋭久コーチングスタッフが初日から口酸っぱく繰り返していたのは、「この時期が大事だよ」「徹底しよう」という言葉です。この意図について、鷲野コーチは「U-15年代のことを私たちは『ポスト・ゴールデンエイジ』と言っています。特に女子選手は、急激な身体変化が落ち着き、ようやくプレイに集中できるようになるタイミングです。大人のバスケットボールに向けて改めて技術を確認し、徹底する。日本人の持つきめ細かさや繊細さ、一瞬でも速く、1ミリでも近くに…というような質の高いプレイの追及をこの年代で徹底できれば、もっと強い日本が生まれます」と言います。

 「ピボットスタンス」「ボールポジション」「ドリブルの突き出し」「ワンハンドシュートのフォーム固め」といった基本的な技術練習を何度も繰り返し、応用へ。さらに「合わせのプレイ」で対人スキルを磨き、最終日は公認審判員を招いての「スクリメージ」を実施。3日間を通じて特に重点を置いたのがボディコントロールでした。
 「自分の重心を理解して上手に使えば、自分のスピードを自分でコントロールすることができます。結果トラベリングを防ぎ、プレイの精度を高められるのです」と鷲野コーチは話しています。

 参加した選手の感想をご紹介いたします。

■佐古 瑠美選手(愛知・津島市立藤浪中学校 3年)
普段一緒にプレイしていない人たちとやることができて、そこから学ぶことがたくさんありました。スクリメージでは自分が声を出して、少しでもチームが一つになることを心掛けていました。高校に向けて、自分の持ち味のシュートをもっと確率を上げることと、スピードやドリブルを強化したいです。

■板橋 まな選手(埼玉・所沢市立山口中学校 3年)
こういった全国的な合宿に参加するのは初めてで、全国のトップレベルの人とできたことがすごく嬉しかったです。自分はチームでは4番5番ポジションですが、ここだと身長も小さいので3番ポジションをやりました。ボール運びなんて、やったことがなかったです。チームでは仲間に使ってもらっていたけれど、この合宿で仲間を生かすということに挑戦してみてすごく難しかった。これからは自分でも攻められて、人も使えるようなプレイヤーになりたいです。

■三浦 彩朱佳選手(青森・青森市立浦町中学校 3年)
レベルの高い人たちとやることはあまりない機会だったので、その中で自分のプレイができたことがすごく楽しかったです。これからは中だけでなく外のシュートを決められる、センターだけでなくフォワードもできるプレイヤーになりたいです。

 冒頭でも少し触れましたが、今回参加した選手たちはこれから輝こうとしている原石です。一色 建志ジュニアヘッドコーチは、閉講式で「僕が指揮をとる女子U-16日本代表チームでは、完成した選手をどう使うかということを考えますが、君たちはこれからできることがたくさんある選手たちです。結果を求めすぎずに、今回指導されたことに対してまずは素直に一度挑戦してみてください」と、メッセージを送っていました。

 今回のトップエンデバーは、全国大会も終了し、ほとんどの選手が部活を引退しているタイミングで開催されました。鷲野コーチの「引退してから久しぶりにプレイする人?」との問いに、ほとんどの選手が挙手。久しぶりの「バスケモード」への切り替えが難しかったのか、初日は返事や練習中の声出しなどの基本的なところで何度もコーチ陣からの指摘を受けましたが、3日間の過程の中で徐々に現役時代の感覚を取り戻していきました。

 「一番引退が遅いチームでも、8月から3月までの長期間にわたってバスケットボールから離れます。学校教育なので仕方ないところではありますが、日本の難しいところです。ですから、この時期にエンデバーやブロック講習会を行うことで、少しでもケアをしなければなりません」と、鷲野コーチは言います。

 これから本格的な受験シーズンに突入していく中学3年生ではありますが、今回指導されたことをしっかり覚えておいて、時には体も動かして、改めて高校バスケットボール界で輝きを放ってくれることを願います。