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ハヤブサジャパン 平成26年度男子日本代表チーム 第4次強化合宿開催報告

2014年8月2日

キャプテンに任命された広瀬 健太選手

囲まれてもスピードとテクニックで打開する富樫 勇樹選手


 8月9日(土)~17日(日)にチャイニーズ・タイペイ タイペイ市にて開催される「第36回ウィリアム・ジョーンズカップ」へ向け、ハヤブサジャパン 平成26年度バスケットボール男子日本代表チームは、7月28日(月)~8月2日(土)の期間、味の素ナショナルトレーニングセンターにて第4次強化合宿を行いました。

 目標としていた5位以上の結果を残せずに終わった「第5回FIBA ASIAカップ」後、長谷川 健志ヘッドコーチは「もっと走るチームにするためにも練習から激しくしなければならない」と話していました。その言葉通り、若い選手で臨むジョーンズカップへ向け、容赦なく厳しい練習を課しています。合宿5日目となった8月1日は、一番体がきつい状態になっている中、メディア公開練習が行われました。疲労や見られている緊張からか集中力を欠く選手たちへ、長谷川ヘッドコーチは一喝。「ビジネスでもスポーツでも、どの世界でも同じですが、最終的な評価は他人がするんだ、と選手たちに話しました。コーチである私が評価し、バスケットがもっとメジャーになればメディアの方も増えるでしょうし、ファンの方々が評価をすることが、真の評価になるのです」。後半からは集中力が戻り、長谷川ヘッドコーチも満足する練習となりました。

 ジョーンズカップへ向かうチームをまとめるキャプテンには、最年長の広瀬 健太選手(日立サンロッカーズ東京)が任命されました。FIBA ASIAカップ前の合宿にも参加していましたが、12名に残れなかったことに対して、「悔しかったです」と話しており、巻き返しを図ります。厳しくなった練習に対しても、「若くなった分、走れるメンバーも多いです。また、前回の合宿に参加できなかった選手たちが積極的に取り組んでいるので、FIBA ASIAカップ前の合宿時よりもエネルギーを持って練習できています」と話していました。それもジョーンズカップで勝つためであり、「このチームは2mを越えるのが坂本(ジェイ)選手(206cm)だけであり、サイズでは絶対に勝てないので、長谷川ヘッドコーチが求める“走るバスケ”を徹底しなければいけません。また、ディフェンスではボールマンプレッシャーを激しくして、簡単なドライブやシュートを打たせないことを意識して戦っていきたいです」と言うように、やるべきことを明確にし大会へ臨みます。

 NBAサマーリーグへ出場した経験を持って日本代表に戻ってきた富樫 勇樹選手。7月30日に21歳になったばかりの最年少は、走るチームにとっては期待の選手。「スペーシングは良く見えており、自分で攻めることもできますし、もちろんパスも上手い。それによってバスケットが落ち着きます。しっかり周りを見ているので、選手たちも余計な動きをすることもなくなります。海外のチームと対戦した時にどこまでできるのか、というディフェンス面の課題はあり、身長差もありますが、それを克服するだけのスキルやメンタリティ、スマートさを持っています」と長谷川ヘッドコーチは話しており、期待しています。

 富樫選手は、2011年のジョーンズカップ出場以来の日本代表となります。「3年前は高校生で何も分からず、ただ先輩たちについていっただけでしたが、今回は日本代表としての自覚をしっかり持って積極的にやっていきたいです。石崎選手や比江島選手はスピードよりも高さを生かしたPGなので、自分が出た時にはアメリカに行った時と同じようにリズムを変えたり、スピードのあるバスケットが出していきたいです」と話しています。「アメリカでは自分ができることは最大限出せたと思っています。特にサマーリーグ以外の部分で、ワークアウトやウェイト練習がしっかりできたことが今の自信にもつながっています」とアメリカで得た自信と経験を日本代表に還元し、勝利を目指します。

 8月3日(日)の1日だけオフとなり、8月4日(月)~6日(水)まで第5次強化合宿を行い、翌日からジョーンズカップの開催地であるタイペイへ向かいます。