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元女子日本代表選手・大神雄子氏 FIBA 殿堂入りのお知らせ

2023年6月2日

 国際バスケットボール連盟 (FIBA) は、本日 6 月2 日 (金) の日本時間 19:00 に、元女子日本代表選手で現在 Wリーグ・トヨタ自動車 アンテロープスのヘッドコーチを務める大神雄子氏の FIBA 殿堂入りを発表いたしましたので、以下のとおり、お知らせいたします。
 今回 FIBA から発表された殿堂入りはコーチ 2 名、選手10名の計12名で、男子では中国のレジェンド・姚明、ブラジルの象徴とも言われるウラミール・マルケス (Wlamir Marques) 、女子では2006年にオーストラリアを初の世界チャンピオンに導き MVP を獲得したペニー・テイラー (Penny Taylor) らの名前が並んでいます。授賞式は、FIBAワールドカップ2023開幕直前の 8 月23日 (水) にフィリピン・マニラで開催される予定です。
 大神氏の FIBA 殿堂入りは、2021年 3 月に発表された佐古賢一氏に続く日本人史上 3 人目 (選手枠としては佐古氏に続く史上 2 人目 *【備考】参照) の快挙です。

 

【大神雄子 プロフィール】
氏名:大神 雄子 (おおが ゆうこ)
生年月日:1982年10月17日
出身地:山形県山形市
経歴:うめばちミニバス – 山形第一中 – 名古屋短大付高 (現・桜花学園高) – ジャパンエナジーJOMO サンフラワーズ (現・ENEOSサンフラワーズ) – 山西興瑞 – トヨタ自動車 アンテロープス




■ 主なバスケットボールキャリア (日本代表選手としての活動は別記)
・8歳からバスケットボールを始める。
・1998年 名古屋短大付属高校 (現・桜花学園高校)に進学。高校3年間で7度の全国タイトル (インターハイ、国体、ウインターカップ) を獲得。
・2001年 ジャパンエナジーJOMOサンフラワーズ(現・ENEOSサンフラワーズ)に加入。
・2007年 国内女子選手として初となるプロ契約を締結。シーズン終了後、フェニックス・マーキュリーとキャンプ参加契約を結び、翌2008年 5 月、開幕ロースター入り。2 人目の日本人 WNBA プレーヤーに(23試合出場、総得点56)。
・2013年 2012-13シーズン終了後に退団。9 度の W リーグ優勝 (2001-04, 2006, 2008-12)、7 度の皇后杯全日本総合バスケットボール選手権大会優勝 (現:皇后杯全日本バスケットボール選手権大会 / 2001-03, 2008-11) に貢献。シーズン MVP 1 回、ベスト 5 6 回受賞。
・2013年 中国女子バスケットボールリーグの山西興瑞に移籍 (~14年 2 月)。リーグ優勝に貢献
・2015年 トヨタ自動車 アンテロープスに加入、2017-2018シーズンをもって引退。
・2018年 トヨタ自動車 アンテロープス Developmentコーチ就任 (19年~ アシスタントコーチ)。
・2018年 3×3女子日本代表チーム コーチ就任 (~2021)
・2022年 トヨタ自動車 アンテロープスヘッドコーチ就任。現在に至る。

■ 主な日本代表選手キャリア
・女子アジアジュニア選手権大会 (現・U18女子アジア選手権大会) 出場 (1998,2000)
 大会ベスト5 受賞 (1998,2000)、大会得点王獲得 (2000)
・女子ジュニア世界選手権大会 (現・U18女子ワールドカップ) 出場、得点王獲得 (2001)
・2001年 女子日本代表トップチーム (A 代表) 入り
・女子アジア選手権大会 (現・女子アジアカップ) 7 大会出場 (2001,04,05,07,09,11,13)
 金メダル獲得 (2013) / 銀メダル獲得 2 回 (2001,04) / 銅メダル獲得 3 回 (2007,09,11)
・アジア競技大会 2 大会出場、銅メダル獲得 (2006,10)
・2004年 アテネオリンピックに日本代表としては最年少の21歳で出場。
・FIBA 女子世界選手権大会 (現・FIBA 女子ワールドカップ) 出場、大会得点王獲得 (2010)

■大神雄子氏 コメント
「FIBAより殿堂入りのご連絡をいただきました。大きな驚きとともに大変うれしく思います。
 あらためて振り返ると、本当に長い期間、代表選手として活動させていただいたのだなぁと感謝の気持ちでいっぱいです。
小学生でバスケットボールを始めて以来、たくさんのコーチの下で指導を受け、また、所属チームのご理解・ご協力で代表にも送り出していただき、そして共に戦ったチームや代表の仲間たちのおかげで今の自分があります。関わってくださった皆様、いつも大きな声援を送ってくれる家族、そして皆様に改めてお礼を申し上げます。
 私はいま指導者の道を歩んでいますが、私の経験が少しでも皆さんのお役にたてるよう、これからも努力を続けていきたいと思います。引き続きご指導のほどよろしくお願い致します。そして日本のバスケットボール界へのご声援をよろしくお願いいたします。
 バスケで日本を元気に! ありがとうございました」

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【備考】過去の日本人の FIBA 殿堂入りについて:
①2007年 植田義巳 (うえだ・よしみ) 氏 (貢献者枠 / 日本人初)
※当時、日本バスケットボール協会常任顧問。元国際担当。
※元 FIBA 委員 (1959~1989)。アジアバスケットボール連盟 (現・FIBA アジア) の設立等に関わった。

②2021年 佐古賢一 (さこ・けんいち) 氏 (選手枠 / 2020年度受賞者として)
※元男子日本代表選手、元男子日本代表チーム コーチほか。
※1995年 ユニバーシアード福岡大会に日本代表として出場し準優勝。97年にはアジア選手権大会 (サウジアラビア・リヤド / 現アジアカップ) で準優勝し、男子日本代表チームとして31年ぶりのFIBA世界選手権大会 (現・FIBAワールドカップ) 出場権を獲得、98年 FIBA世界選手権大会出場 (14位) など、日本の司令塔として長く活躍した。