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女子ユニバ日本代表:第1次強化合宿レポート「自分のプレーを出し切って活躍することがオリンピックメンバーに選ばれるための絶対条件」朝比奈あずさ選手
2025年5月26日

コーリー・ゲインズヘッドコーチ新体制の女子日本代表候補にも名を連ねる朝比奈あずさ選手

Wリーグ、さらにWNBAチームとの対戦を自信に変える岡本美優選手
女子ユニバ日本代表は「FISUワールドユニバーシティゲームズ」(ドイツ ライン・ルール/7月16日開幕)へ向け、5月23日〜26日に第1次強化合宿を実施しました。今年2月の合宿と変わらず、「アグレッシブな1on1ディフェンス」「攻守ともにリバウンドの徹底」「トランジションを出すためにもディフェンスが第一」の3本柱をベースとし、小笠原真人ヘッドコーチはチーム作りを行っています。
Wリーグのルーキーシーズンを終えたメンバーが加わり、小笠原ヘッドコーチは前回合宿で示した3本柱を「どれだけ早く習得できるか」試します。期待どおり、練習早々に把握してくれたことで、「さらに新しいディフェンスやオフェンスの戦術を加えることができました。やっぱり1年間Wリーグを経験してきた選手たちの違いを感じました」とその成長に目を細めます。
同じ期間に女子日本代表も第1次強化合宿を行っており、舘山萌菜選手(日立ハイテク クーガーズ)と朝比奈あずさ選手(筑波大学4年)が選考されました。しかし、この期間は女子ユニバ日本代表合宿に参加し、最後は女子日本代表に胸を借りるスクリメージで現状を知る機会とします。小笠原ヘッドコーチは、「みんながしっかりと戦ってくれましたた。決めるべきシュートを何本か外してしまいましたが、その中でもしっかりとチームで作ろうとしているシュートに持ち込めていました」と及第点を与えます。ゴール下ではファウルをもらうだけではなく、「1本1本のシュートを確実に決め切ることが課題」と選手たちに伝え、成長を促します。
今回招集した候補選手12名のうち、半分が2023年に中国・成都で開催された前回大会で銀メダルを獲得したメンバーです。女子日本代表とのスクリメージを終え、「このチームでもしっかりと戦えていたのは自信につながりました。前回大会は12人中10人が大学生でしたが、様々なカテゴリーで世界を経験してきた選手が多いこのチームは、前回を上回る結果を本当に狙えるのではないかと感じました」と楽しみにする岡本美優選手(トヨタ自動車アンテロープス)もその一人です。
Wリーグでの1シーズンを全うし、さらにトヨタ自動車は約2週間前にアメリカ遠征を行い、WNBAの2チームと対戦してきました。「一足先に世界と戦う機会を作ってくれたトチームに感謝していますし、これ以上ない経験ができました。ユニバーシティゲームズは同世代のトップ選手が集まる大会ですが、それよりも格段にレベルが高いWNBAチームと試合ができたことはすごく良い刺激にもなりました。WNBAの選手たちに対して戦えた部分があり、同じ世代には負けられない気持ちもあります」と実感する手応えは、三浦舞華選手と田中平和選手も同じです。
岡本選手はWリーグ選手から最年少の絈野夏海選手(東京医療保健大学2年)まで、バランス良いチーム構成をメリットとして挙げます。女子日本代表セレクションキャンプには樋口鈴乃選手、佐藤多伽子選手(ともにプレステージ・インターナショナル アランマーレ)、大脇 晴選手(東京医療保健大学4年)、絈野選手、そして第1次強化合宿へ進んだ舘山選手と朝比奈選手が招集され、コーリー・ゲインズヘッドコーチの練習に参加。朝比奈選手は「スピードの速い展開の中でも、フィジカルにタフにプレーしながらしっかり頭は冷静にプレーするのがコーリーヘッドコーチのバスケスタイルです」と一気通貫の強化体制により共通することも多く、女子ユニバ日本代表へ学んだことを還元します。
朝比奈選手は2年前のFIBA女子アジアカップ、アジア競技大会へ出場し、すでに女子日本代表としてのキャリアがあります。セレクションキャンプも通過し、ゲインズヘッドコーチの信頼を勝ち取りはじめている朝比奈選手ですが、新体制でも女子日本代表入りへ強い気持ちを持っています。「目標はロサンゼルス2028オリンピックです。だからこそ今は、コーリーヘッドコーチのバスケを早く理解して、体現できるようになりたいです」と話します。ユニバーシティゲームズもその過程のひとつとし、「世界トップの同世代の選手たちに対して自分のプレーを出し切って活躍することが、その先のオリンピックでメンバーに選ばれるための絶対条件だと思っています」と力を込めます。まだまだ実績ある選手たちの存在が大きい女子日本代表ですが、「ユニバーシティゲームズを通じて力をつけ、自分たちの方が上手いと納得させることで世代交代していけると思っています。まだまだ劣っている部分も多いですが、その差を埋められるように国際大会を通じて経験値を積み上げていきたいです」という国内での競争が、日本代表の底上げにつながります。
■FISUワールドユニバーシティゲームズ
日程:7月16日〜27日(日)
開催地:ドイツ/ライン・ルール
予選グループフェーズ
【グループA】インド、フィンランド、アルゼンチン、チェコ
【グループB】チャイニーズ・タイペイ、ドイツ、アメリカ、ポーランド
【グループC】日本、リトアニア、ブラジル、ハンガリー
7月18日(金) 日本 vs リトアニア
7月19日(土) 日本 vs ブラジル
7月20日(日) 日本 vs ハンガリー
※試合時間未定
前回大会成績:銀メダル(過去最高位タイ/1967年、2017年)
https://rhineruhr2025.com/en