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FIBA U19女子ワールドカップ2025 準々決勝はカナダと対戦「点を取られないことも大切」深津唯生選手

2025年7月18日

決勝トーナメントは下馬評を覆すチャレンジ

深津唯生選手は10cm以上身長差ある相手に身体を当ててペイントエリアで奮闘

 「FIBA U19女子ワールドカップ2025」は本日7月18日(金)より決勝トーナメントがスタート。女子U19日本代表は日本時間21:30よりカナダと対戦し、FIBA公式YouTubeにてご覧いただけます。

 ROUND OF 16を終え、大会サイトでは2度目のパワーランキングが発表されました。日本は大会前と変わらぬ8位。つまり、決勝トーナメントでは1度も勝てないと予想されています。

 現在、平均19.8点(79点)でチームを引っ張るエース、#6 後藤音羽選手(東京医療保健大学1年)は得点ランキング3位に浮上。ROUND OF 16でのブラジル戦は27点・11リバウンドのダブルダブルを記録。#22 清藤優衣選手(白鷗大学1年)とともに、昨年は女子U17日本代表として世界を経験しました。FIBA U17女子ワールドカップでは全7試合で二桁得点を挙げ、平均15.7点と活躍し、その経験を今大会にも存分に生かしています。

 日本が世界から勝ち星を挙げるための生命線と言える3ポイントシュートは、現在21.4%と低迷中。しかし、試投数140本は大会トップであり、確率が上がれば自ずと勝機も上がってくると期待します。同2位の136本は、準々決勝の対戦相手であるカナダ。成功率44.1%は大会No.1。平均96.5点は2位、ターンオーバー平均13.3本はフランスとともに最も少なく、カナダが記録するスタッツはすべてにおいて日本を上回っています。パワーランキングはアメリカに次ぐ2位、高い評価を得ている強豪です。

 平均174.5cmと小さな日本がリバウンドで成長が見られています。前回大会と比較し、平均42.3本から50本へ増え、ランキングも現在5位。特筆すべきは平均20.8本のオフェンスリバウンドであり、4試合を終えて総数83本は、7試合合計87本だった前回大会に迫ります。オフェンスリバウンドランキングは現時点でカナダと並び、アメリカの90本に次ぐ2位タイ。昨今、男女すべてのカテゴリーがタグアップを徹底し、オフェンス時にもリバウンドに飛び込むことを徹底し、チャンスを創出できています。

 選手のポジション別リバウンドランキングにおいて、日本のセンター#61 深津唯生選手(東京医療保健大学1年)は平均5.3本で8位。その上にいる7人の中で一番小さい中国のSiyu Du選手も187cmあり、それ以外は190cmを優に超えています。並みいるビッグマンの中で、179cmの深津選手が奮闘しています。合宿中から身体を当て、フィジカルに戦う強化に取り込んできました。実際に大きな相手とマッチアップする深津選手は「工夫しないとリバウンドは取れないですし、常にヒットファーストは意識しています。相手より小さくてもリバウンドを取れることは、とても自信になりました」とスキルで上回ります。「しつこくプレッシャーをかければ、大きい相手でも1人で守れます」とディフェンスでも手応えを感じていました。ペイントエリア内では、頭ひとつほどある相手との身長差を感じさせないプレーでチームの大黒柱を担います。

「私のやるべきことはディフェンスとリバウンドだと思っています。もちろん点を取ることは大切だと思いますが それと同じくらい点を取られないことも大切だと思うからです。そして、泥臭くプレーすることは今までもこれからも変わらずにしていきたいです」

 パワーランキング8位の日本が、下馬評を覆す挑戦へ向かいます。

■試合日程・結果(日本時間)
【予選グループ第1戦】日本 65-50 チェコ
【予選グループ第2戦】日本 54-69 スペイン
【予選グループ第3戦】日本 83-44 アルゼンチン
【準々決勝進出決定戦】日本 66-52 ブラジル
【準々決勝】7月18日(金) 21:30 日本 vs カナダ
【準決勝/順位決定戦】7月19日(土)
【順位決定戦】7月20日(日)
【決勝/3位決定戦】7月21日(月)