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2022年度キッズサポートリーダー養成講習会(第1回・福岡会場)開催報告

2022年11月18日

当協会(JBA)では、11月5日(土)~6日(日)の2日間、九州共立大学(福岡県北九州市)において、「キッズサポートリーダー養成講習会」を開催しました。

2019年度にコーチライセンス制度を改定し、子どもたちに体を動かすことの楽しさを伝えることができる指導者の養成を目的に、新たに「キッズサポーター」(※新設当初は、「キッズインストラクター」という名称でしたが、「キッズサポーター」という名称に変更になりました)というライセンスを設けました。
「キッズサポートリーダー」は、キッズサポーターを養成するための「キッズサポーター養成講習会」の講師を担当できるライセンスになります。
新型コロナウイルスの影響で約2年間活動が進められていない期間がありましたが、今回初めて各都道府県協会から受講者を推薦いただき、「キッズサポートリーダー養成講習会」を開催することができました。

キッズサポートリーダーは、体を動かす楽しさを伝えるために必要な指導方法や心構えを十分に理解し、それをキッズサポーター養成講習会の受講者に伝えるとともに、受講者が主体的に考え、意見交換をできるような講習会を運営することが求められます。キッズサポートリーダー養成講習会では、子どもの特徴や指導方法についての講習と、キッズサポーター養成講習会のファシリテートについて学んでいただきました。
なお、キッズサポートリーダー養成講習会の一部にキッズサポーター養成講習会を含む構成となっており、キッズサポーター養成講習会には、一般募集した34名の方にもご参加いただきました。
キッズサポートリーダー、キッズサポーターのいずれも子どもたちに体を動かすことの楽しさを伝えられるということが求められることになりますが、講習会では、まず参加した受講者(大人)の皆さんにも体を動かすことの楽しさを実感してもらうということもコンセプトの一つとしており、ファンドリルの実践などでは受講者の皆さんの笑顔もたくさん見られる講習会となりました。

今回「キッズサポートリーダー養成講習会」を受講いただいたのは14名の皆さんでしたが、今後このキッズサポートリーダーを増やしていき、全国で「キッズサポーター養成講習会」を展開できるように取り組んでいきたいと考えています。

●講習会の主な内容
【キッズサポートリーダー養成講習会】
<事前学習(動画視聴)>
・子どもの発育発達と年代ごとの特徴
・発達障害を持つ子どもの特徴と対応
・子どもたちを惹きつけるための指導のポイント
<集合講習>
・キッズサポーター、キッズサポートリーダーの果たすべき役割
・キッズサポーター養成講習振り返り、2日目に向けて
・グループワークのマネジメント
・ファンドリル講習実践
・講習全体の振り返り

【キッズサポーター養成講習会】
・子どもたちの「楽しい!また来たい!」を生み出す環境作り
・子どもたちを惹きつけるファンドリル
・子どもたちを惹きつけるファンドリル(グループワーク)
 
●受講者のコメント
○青島早希さん/女性/熊本県
今回の講習会の通知(受講者名簿)をいただき、まず女性1人ということに驚きと緊張感を持ったのを覚えています。キッズ、子どもたちというカテゴリーから勝手に女性の方が多いのかなと思っていました。
自分のチーム活動もU9、U12のため講習会中は「このメニューやりたい!」「このメニューは○○くんが喜ぶだろうな~」「この練習メニューはこんなアレンジがあったんだ!」など終始ワクワクが止まらず、事前学習も含めたくさんの学びと受講生の皆さんからパッションをいただきました。とにかく楽しかったの一言でした。
講義では分かってはいたつもりの子どもたちの特性や成長についてなどを改めて学ぶことができました。特に発達障害についての学びは貴重でしたし、今後必要不可欠になる知識だと思います。
実技ではたくさんのファンドリルと皆さんの豊富な経験からのアレンジ、情報共有に頷くばかりでした。繰り返しになりますがとにかく楽しかったです。
講習会が楽しかったという感想では怒られてしまいそうですが、このキッズサポーター・キッズサポートリーダーを学ぶにあたり、まずは大人が楽しむことが一番かと思います。
その楽しさをたくさんの子どもたちに伝えていきたい!そう強く思いました。
きっと同じ思いの指導者、保護者さんはたくさんいらっしゃると思います。
(お堅い指導者ライセンスではなく、)すごくすごく素敵なライセンスだなと思います。
冒頭に女性が…なんて言ってしまいましたが、私を含め受講生の皆さんがとにかく楽しそうだった=男性も女性も関係なく学ぶべきライセンスなのではないかと思いました。
早速、チームの練習に取り入れて、たくさんアレンジして、たくさん失敗して、たくさんエピソードを持って、講習会の時に情報共有できるようにしたいと思っています。
このような貴重な機会、関係者の皆様本当にありがとうございました。

○田中敦美さん/男性/滋賀県
自身の指導経験において、最も興味のある育成年代、特に10歳以下の子どもたちの育成に欠かせないライセンス講習会であったため、期待感をもって参加させていただきました。
事前課題として、様々な年代の特性や理論について学ぶこととなっていたため、講習会の当日を迎える前から、意識も高まり、より学びたい気持ちを持って臨むことが出来ました。
講習会では、「キッズサポーター」と「キッズサポートリーダー」の2つのライセンスを取得する形であったため、1日目はそれぞれのライセンスの果たす役割やファンドリルによる実践とその組み立てなどを学び、2日目は、「キッズサポートリーダー」としてのグループワークマネジメントやファンドリル講習実践を行うことで、講習会の運営に関する内容を学ぶことが出来ました。
子どもたちへの指導は、競技性が先行し、バスケットボールに特化しがちですが、本講習会では、体を動かすことを基本に様々な感覚を磨き、スポーツを楽しむことやバスケットボールを楽しむことに繋がるような環境を構築することが大切であることを、改めて学ばせていただきました。ファンドリル講習実践では、「大人が楽しむ」というコンセプトでもあったため、講師の方々の学びやすい進め方と受講生の皆さんの意欲的な実践参加によって、疲れも忘れるほど楽しい学びの時間となりました。
また、「育成」を正しく理解し、子どもたちの年代や特性に応じた環境づくりと指導を適切に行うのと同時に、その大切さを広げていくことも重要であり、その役割を我々が担っていくべきだとも感じました。
2日間を通して講習内容が濃く、受講生同士が学び合いながら、ともに成長することができた素晴らしい講習会でした。学んだことを現場で活かし、未来ある子どもたちが輝きながらスポーツを楽しめる環境構築の一助となれるよう、引き続き研鑽を重ねて頑張りたいと思います。ありがとうございました。

受講者同士のグループワークも活発でした

チームワーク、競争の要素を入れながら楽しさを実感!